サ カ タ の ブ ロ グ 

やぁ、みんな。サカタだよ。

トミー

2016年06月26日 | サカタだよ
トミーを見かけた。場所は群馬県の高崎市、双葉町……高崎駅の東口から市内循環バス「ぐるりん」
に乗って「群馬の森」という県立公園にある県立近代美術館に行く途中、車窓から見かけた。


食料品店TOMY

高2のときE組の担任だった数学の教師とおなじ名前だ。トミーは頭もじゃもじゃ、ヒゲだらけの顔に
牛乳瓶の底のような度の強い黒縁メガネをかけて、いつも白衣を着ていた。


バスを降りてトミーを調べてみる

トミーのことが知りたくなって、美術館なんか後回しにした。高2の担任のトミーはヒゲを剃るのが
下手で、いつも顔に血痕があった。流血してることも多かった。白衣も血だらけで、身だしなみを
整えることができない人だった。


トミーは昭和42年にオープンした

高崎駅の東口にまだ小売店が少ないころから地元の人の愛顧を受けてきたが、49年で廃業した。
簡単な計算だ。42+49=91 今年は昭和91年にあたるから、トミーが廃業したのは最近だ。


トミーもいい時代があったようだ

数学教師のトミーは偏執的に厳しくて、よく生徒にかみついていた。比喩ではなくて、生徒の耳に
かみついて流血させた。当時まだ日教組が強かったせいか、SNSがなかったせいか、かみつき
が問題になることはなかったが、いまなら絶対すぐ処分されるだろう。


トミーはベーカリーもやっていた

30年前はのどかな世の中だった。教師にかみつかれても、出席簿で頭をボコボコに殴られても、
生徒は「あいつ頭おかしいよね!」ぐらいしか言わなかった。いまなら炎上まちがいなし。よく平気
だったな……。


やはり富川かな?

トミーのテストは難しすぎて赤点の生徒が続出した。そんな中で、とある生徒が100点をとって
「なんだ100点か」とつぶやいたあと、答案を破るマネしながら「ビリーッ!」と紙を引き裂く音を
唇で出したら、トミーはその生徒の背中に跳び蹴りをした。


公立高の教員が生徒に跳び蹴り

それに比べれば大したことないが、サカタだよは日直のとき学級日誌に期末テストやだな的な
感想を書いたら、翌日「あなたは死んだ方がまし」と赤い字でコメントがついてきた。


思い出のトミー…

エキセントリックなトミーのエピソードは同窓会の話題に欠かせない。かみつきも跳び蹴りも、
奇矯な発言の数々も、教師として立派ではないけど笑える。繰り返し笑える。

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