サ カ タ の ブ ロ グ 

やぁ、みんな。サカタだよ。

削除

2022年03月16日 | サカタだよ

だらだら10年以上ブログやってると炎上の一度や二度あってもよさそうなものだけど胸に手を当てて振り返ってもそんな経験なかった。ただし勤務先の会社の総務の部長と局長に呼び出されて削除を命じられた経験なら二度ほどある。忘れもしない2011年10月5日と、その翌日の10月6日だった。

異動かな? と8階の応接に上がって行ったら険しい顔した当時の部長と、面白そうな顔した当時の局長が待ち構えていて、ブログを削除しろと切り出す。社員食堂のメニューが従来の3種類から2種類に減ったことを、面白おかしく書いたのがけしからん。当時の部長は怒り心頭に発し、隣で局長がニタニタしてた。ブログごと削除しろと部長が怒鳴るので、理由をつけて断ったら局長が半笑いで10月5日のネタだけ削除せよというので譲歩して、その場の様子をブログに書きつつ食堂のネタを削除したら翌日また同じ2人に呼び出された。

部長と局長に呼び出されてブログを削除した事実を書いてはならん。削除せよという話だった。そんなわけで2011年10月5日と6日はぽっかりブログの更新が止まっているけど、じつは削除したわけじゃなくて下書き保存してあるので、その気になればいつでも復活できる。当時の部長も局長もいまは会社にいないし、時効のネタはいつでも復活できるものの、それは定年後の楽しみに取っておこう。ちなみに、どうして削除を命じられたか、2度目の呼び出しの後に自分で食堂ネタを読み返してみたら、文章ではなく写真が問題だったと判明した。当時の部長が誰よりも先に、つまり一番乗りで食堂に入る姿をカメラが偶然とらえていた。

なんでそんなことを思い出したのかというと、削除の由来を学んだからだ。いまではデジタル用語のようになっている「削除」はもともと、紙が貴重な時代に役人が木簡に書き込んだ文字を、書き損じたり不要になったとき刃物で削ったことを指す。現代の役人は破棄ばかりしてるから削除は不慣れで、やむを得ないときは黒塗りで出してくる。ブログは黒塗りじゃ仕方ないので削除を装って保存する。昔の役人は削除して木簡を再利用するのも大事な務めだったんだろうなあと、仕事中ぼんやり考えたことをある日ブログに書き留めましたとさ。

 

 【補足】

もう10年ちょっと前のたわいない話だから、いまさら誰も何も言ってこないだろうと思いますが、この投稿がもし削除されたら誰かが何か文句を言ってきたんだと思ってもらって間違いありません。誰がどんなことを? それは概ね、ご想像の通りです。

 

来週は「保存」をお届けします。

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