サ カ タ の ブ ロ グ 

やぁ、みんな。サカタだよ。

バンドデシネ

2016年08月17日 | サカタだよ
バンドで死ね、ではありません。マンガのことをフランス語圏でバンドデシネというそうです。
帯状の絵という感じに、直訳するとなります。バンドデシネ(以下、BD)は英語圏のアメコミ
とも一線を画し、日本のマンガとも少し違う、独特な作品を生んでるようです。日本のマンガ
も1990年代から人気で、MANGAと呼ばれているとか。


バンドデシネの例

そういえば、初めてフランスに行ったのは1990年代でしたが、本屋さんに行くとMANGAが
ありました。右と左が反対になって、本の開き方も逆でしたが、それだと右利きの人が左利き
になったり作品として不都合なので、最近は左右を逆にしないことが多いのだそうです。


9番目の芸術

六本木ヒルズ森タワーの52階にある森アーツセンターギャラリーで9月25日までやっている、
「ルーヴル美術館特別展 ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」のことを、こんど出る号で
記事にしようと思ってMANGAとバンドデシネの関連について首都大学東京の古永真一先生
に取材しました。フランスで評価が高い日本のマンガ家を3人挙げると誰になると思います?
予想してみて、こんど出る号のARTのページで答え合わせしたら楽しいと思いますよ。


漫画は本当に素晴らしいですね

正解はこの中にはありませんが、それはフランスの人たちが知らないだけで、これらの漫画は
まちがいなく日本の宝です。こんど出る号というのは8月25日発売号ですが、いま出回ってる
8月10日号では特集の企画として漫画のページをささやかに作りました。


水野英子先生の『ファイヤー!』

石ノ森章太郎先生、赤塚不二夫先生と3人で「U.マイア」というペンネームで合作を描いていた
トキワ荘出身の水野英子さんによると、この『ファイヤー!』が世に出るまでは男と男の愛を表現
する作品というのが存在しなかったそうです。だから、水野さんに少女漫画という意識はなかった
けれども、結果的に少女漫画をいまある方向へ押し広げた……興味深い話ですね。


男の裸が出すぎると文句を……

漫画の名言を作家の藤野千夜さんにセレクトしていただいたのが、さっきの写真の12冊の中の
セリフだったんですけど、その中でもトップに挙がった言葉が『ファイヤー!』の中のセリフでした。
この作品の革新性を高く評価したセレクトが、さすがだなあと感嘆しました。これは告知ではなく
記念として、発売日をかなり過ぎたところで書きとめました。



もっとも、まだ本屋さんで
買えますけどね・・・

コメント
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