ヒグラシの蝉時雨を浴びて盛夏を感じていた夕暮れ散歩。
このところツクツクボウシの歌が優勢になってきました。
この夏もセミの仲間たちによく会いました。
羽化直前、その時をまっているもの
羽化し始めたもの
例年になく出会えたのはニイニイゼミ
ネムノキにたくさん集まっていましたがニイニイゼミの好みなのでしょうか。
ヒグラシもたびたび目の前に飛んできてくれました。
ヒグラシはセミヤドリガの幼虫に寄生されているものをよく見ます。
晩夏、樹に産み付けられたセミヤドリガの卵は冬を越し、
翌夏に孵化して幼虫となり樹にやってきたセミにとりついて体液を吸い、
5齢まで成長出来たら離れて蛹になり、一週間で羽化するそう。
セミと運命をともにしている。。
セミと同じカメムシ目、植物の汁を吸うハゴロモはセミほど多くありませんが
この夏も寄生されたベッコウハゴロモに出会いました。
お尻側から見ると寄生者のボリュームのすごさがわかります。
このベッコウハゴロモはハゴロモヤドリガに寄生されていました。
アカメガシワの葉には似た仲間の
ツマグロスケバがいました。初めての出会い♪
ツマグロスケバは二匹とも腹部に白いものがついていました。
寄生者は前出のハゴロモヤドリガのようです。
こんな大きなものに体液を吸われて子孫を残せるのでしょうか。
笹の葉裏に翅の長い、似た仲間がいました。
何とも愛嬌のある姿。
カメムシ目のハゴロモやウンカの類だろうと検索すると
ハネナガウンカの仲間だとわかりました。
見れば見るほど面白い。撮影しようとするとゆるゆる動いて隠れます。
植物の汁を吸う草食の生き物たちとその体液を吸う肉食の生き物たち。
その肉食の生き物にもきっと寄生者がいて捕食者がいて。。
短い夏を懸命に生きる生き物たち。見ていると時を忘れ元気をもらえます。