哀しくも華やかに

浅草寺伝法院の庭と寺宝が特別拝観中。２０１１年３月２５日（金）～４月２８日（木）

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　３００円の入場料は東日本大震災の義捐金として送られるそうです。


浅草寺にはよくお参りに行きますが、伝法院に入ったのは初めて。
約１万平方メートルに及ぶ庭園は小堀遠州築庭の回遊式庭園で、
明治までは秘園だったそうです。現在でも拝観できる期間は不定とか。

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　見事な枝垂れ桜がまさに見ごろ。


天から降り注ぐような薄紅の糸。何事があろうとも精一杯の力で花を
咲かせるだけ。生き抜こうとするかのようなひたすらな力を感じる。
人目なんて気にしていない生き方のような。

　　　　　　　　　
　　　　　　　　　花の上に世界一になったスカイツリーが。


自粛しなければならないのはお花見では無くて、騒がしい宴会のこと。
時を待って、短い期間だけ咲く桜にはやっぱり会いたい。愛でてあげたい。
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　
　　　　　　　　　今、人々の苦しみを知っているかのように、華やかさがかえって
　　　　　　　　　哀しく思える。