スナック「すみれ」 投稿者：佐渡の翼

両津のスナック巡りの最終地は、スナック「すみれ」だった。以前、佐渡食べ歩きランキングで、「スナックすみれのママがいい」というコメントを見た記憶があったので試しにふらりと入ってみた。先客はカウンターに地元のあんちゃん様がお一人だけいた。カウンターがステンレス製で、神田や新橋あたりの立ち飲み居酒屋っぽい風情だ！高級ではなく庶民派向けのスナックのようだった。カウンターの中には二人の中年女性がいた。年齢が上の方が多分ママだろうと思い、ママさんの前に座った。このママさん、確かに客の話に合わせるのがお上手だ。その意味ではいいママさんなのかもしれない。ここでもママさんは盛んに「昨今の不景気で客足が遠のき、私らにとっては死活問題です」とこぼしていた。おつまみのおでんがけっこう美味かった。飲むよりも食事をする客の方が多いのかもしれない。このスナックの内部や外観は一見すると喫茶店のような雰囲気だ。常連客が多く、飛び込みの客などはさほどいないのであろう。店内には騒ぎ立てる客などはおらず、そしてBGMもなく実に静かだった。ウイスキーの水割り１杯のお値段は1,000円。

店を出てから夷の飲み屋街をそぞろ歩いてみた。スナックのネオンはたくさん輝いていたが人影はまばらだった。わずかに「オデオン」の周りだけは若いホステスさんやできあがった若い酔客達で賑わっていた。筆者の経験から言えば、両津でのお勧めスナックは、「舞」「小船」「セリナ」の３店と言ったところだ。

佐渡の飲み屋さんネタをアップするといつもアクセス数が急に跳ね上がる！他の島内ブログでこれほど赤裸々に島のスナック事情を詳細に記したブログがないせいであろうか？それともこのブログの読者層の最大の関心事がスナック記事なのだろうか？しかしスナック情報ほどあてにならないものはないし、ゆめゆめ妄信なぞしてはならない。何故なら、筆者が訪れた時にいた女性が１週間後にも確実に出勤しているという保証はどこにもないからだ。お料理屋さんならば定番メニューというものがあって、いつ行ってもブログに掲載されたのと同じお料理を味わえる。お料理屋さんとスナックの違いはそこなのだ。「どこのスナックが良いか？」などと他人に尋ねるのもあまり意味はない。女性の容姿の印象というものは見る人の主観によって大きく左右されるし、見る人が男か女かによっても見方は変わってくる。気になれば自身でそのスナックを訪ねればよいだけの話だ。そうは言っても佐渡の人はスナックの料金が気になるらしい。しかし、筆者は自らの経験を基に声を大にして言いたい！新宿歌舞伎町あたりによくある、いかがわしく、そして不明朗な会計をするようなお店は、佐渡で筆者が訪ねた店の中には１軒もなかったと言う事を。

デジカメのおじさん 投稿者：投稿者：佐ガット覆面調査員

このあたりで、予約なしでデジカメ片手に訪れたおじさんが隣席にご着席。二人並んでデジカメでパチリとやりながら、鮨をつまむのは何とも異様な光景だ。恐らく隣のおじさんも自身のブログに同じような事を書くのではないだろうか。次は、蒸し鮑である。箸でつまもうとしたら、ネタが半分剥がれ落ちそうになった。この蒸し鮑に関しては、しみづの方が上だと思った。かすり模様が粋でいなせなコハダの締め加減は上々。酢と塩がよく効いており、旨さが口中狭しと踊りまくる。ほっき貝も鮮度がよく美味しい！両方共食べ易いようにネタに切れ目が入っている（画像１）。そして戻り鰹、これは次郎のように藁で炙るような手間隙はかけてはいないものの、ほどよく脂が乗った今が正に旬のトロ鰹だ。本日のベストワン。ほんのり生姜の香りがした。

才巻き海老は車海老に比べれば小粒だが、握りにはほどよい大きさ。このお店では茹でて開いてから甘酢に漬け、冷蔵ケースに保存してあった。この海老は冷えていたので筆者はさほど美味しいとは感じなかった。やはり次郎のように、海老は車海老を使用し、茹でたてを少しさましたもので大きめの物が一番美味いと思う。きすは白身の淡白な味わいが身上だ。その味を消さないように酢締めにしてある。酢がちょっときついかなと感じた。本みる貝も、ほっき貝同様鮮度がよく美味しかった。