以下の文言は、2017年4月に赤のi8を売却のためヤフオクに出品した際の説明文である。
「赤のi8とは、BMW社の創立100周年を記念して限定発売されたセレブレーションエデイションプロトニックレッドと言う名称の赤の限定車です。屋根付き駐車場に常時車体カバーをかけて保管してあります。i8専用車体カバー付き、高機能ドライブレコーダー付き(スマートレコレコタッチアーバンで、購入時価格は約5万で予備のSDカードが1枚あり)、車体とホイールにコーテイング処理施工済み、雨の日走行なし、充電用のChrage now カード付き(2017年は無料で2018年からは毎月2500円必要)。ガソリンは納車時に35リットル入っており、そのうち7リットルを使用したのみ。車内エアコン不使用で総走行距離は361キロ。2017年の1月12日から3月19日まで使用し、それ以後走行していません。全国20台限定の希少車です。車の内外観は新車同様です。猶、この赤のi8は2016年の10月頃から日本納車となり、まだ中古車市場には出回っていません。購入時価格は2225万円(税込み)で、レーザーライト装備で、ホイールのオービットグレー塗装は赤のi8オリジナルで、3年間有効のプレミアムコネクテッドドライブサービス付です。
「BMW i8 左ハンドル ピュアインパルス DSRC 、ピュアインパルスオプション合計177万 クリスタルホワイトパールエフェクト コネクテッドドライブプレミアム他付き」
1)販売本体価格:1890万円
2)初度登録:2015(H27)年2月、
3)走行距離:0.1万km 、
4)車検: 2018(H30)年2月、愛知県豊田市」と言う車が以下の中古車買い取りサイトに出ています。
上記の車は、購入時車両本体価格が1950万でオプション価格が177万ですので、購入時総価格は税込み2127万円です。販売本体価格が1890万と言う事は、買い取り価格は手数料の150万円を引いた1740万程度でしょう。
1)私の赤のi8の購入時総価格は税込み2225万円で、上記の車よりも約100万円高く、かつ、
2)年式(初度登録2016年12月)が1年10ヶ月新しく、
3)走行距離もこの車の半分以下の361キロです。
4)車検:2019(H31)年12月、東京
5)車両内外に汚れは一切なく、雨中走行や長距離高速走行もありません。レーザーライトの性能を試すために一度だけ暗い郊外道路を走行した事はあります。レーザーライトの照射距離はLEDの2倍で明るさは5倍、かつ省電力化が可能な優れもの。助手席にはまだ誰も乗せていません。
6)納車時のガソリンは35リットルで28リットル残存しています。総走行距離のほとんどを電気で走行したのでガソリンエンジンは新品同様です。燃費計は3.5L/100kmを示しています。
7)満充電で25キロの走行が可能。急速充電には対応しておらず、普通充電のみで、充電時間は約3時間。自宅に充電設備の無い方は通常のHV車として使用できるので充電設備の設置は不要です。前輪を電気で駆動し、後輪をガソリンエンジンで駆動する4WD形式でなおかつ車体が軽くて剛性の高いカーボン製のため車重が1500キロと軽く、0-100キロ/hourが4.4秒で最高速は350キロですから加速性能は新型ホンダNSXとほぼ同等です。首都高のあのきついカーブを時速110キロで走行しても特段恐怖を感じないくらいのコーナリングの良さが実感できます。ハイビームモードで時速70キロを超えるとレーザーライトが自動点灯するため、夜のレインボウブリッジの右側車線を時速110キロで安全にそして軽々と走行できるでしょう。この車を運転するのに特別なドライビングテクニックは不要です。安全装置として衝突軽減ブレーキが装着されており、前後のモニタービューの他に上から見下ろすサラウンドビューも付いています。音声入力システムにより、走行中でもメール送信が可能。運転中はカーナビを操作できないが、プレミアムコネクテッドサービス(3年間無料)のドライバーサポートデスクと言う名のコンシェルジュサービスを利用すれば、24時間365日対応のオペレーターに繋がり、オペレーターがドライバーの代わりに目的地を探し出し車のカーナビに情報を送信し、目的地設定をしてくれる。運転しながら、テキスト読み上げ機能を利用して、グーグルの検索機能の利用やSNSの更新チェックなどもできるし、最新の天気情報やニュースなどを知る事もできるし、更には、メールチェックまで行える。要するに運転しながらハンズフリーでスマホを操れるのと同じ事がやれますし、カーナビの地図は一年ごとの無料自動更新です。スマホアプリを利用すれば車外からエアコンのスイッチを入れたり、充電状況や走行可能距離などの把握や自車位置の検索もできます。ドラレコには駐車監視機能が付属しており、駐車中の当て逃げやいたずらなどの被害に遭ってもドラレコが自動起動して録画を始めるので犯人特定が可能になります。事故などの緊急時には運転席上部のSOSボタンを押すと、BMWのエマージェンシーセンターのオペレータに直接繋がり、警察、消防、デイーラー、保険会社などへ連絡して貰えます。充電コネクターはドアロックをするとロックを解除しない限り抜けない仕組みになっていますので、充電中のいたずら防止に役立ちます。ドアロックの解除にはキー操作が不要なコンフォトアクセス機能付きです。
更に全国限定で20台しか販売されていないと言う希少性を加味すれば1850万円以上が買い取り価格としては適正であり、買い取った中古業者は、車両の販売本体価格を1990~2000万円程度に設定するでしょう。この赤のi8は限定20台を既に完売しており、現在新車での購入はできません。
i8の運転体験等に関しては下記のブログ(佐渡の翼)サイトの二つのカテゴリー記事をご覧下さい
1)日本全国20台限定深紅のBMWi8購入記
2)BMWi8(2015年5月31日納車)
赤のi8に乗りかえるまでは白のi8(購入時価格はオプション代を含めて2150万)に乗っており、それを2016年12月に売却した際は、走行期間19ヶ月で走行距離は7600キロでしたが、1370万で売却できました。差額の780万を19で割ると、一カ月の価格目減り分は41万です。今回は購入から4カ月での売却ですから、単純計算では2225-41X4=2061万で売却できるはずです。この事実を目安に入札をお願いいたします。猶、二か所以上の一括査定サイトで査定して貰いましたところ、現車の内外観を詳しく調べた上で、新車同様の綺麗さと認定された事を申し添えておきます。白のi8売却額が真実である事は、佐渡の翼ブログの「深紅のi8購入記」の2017年1月14日の記事に掲載された「ご購入プラン計算書」の下取り充当額を見れば明らかであります。
現在、同時進行形で、i8を購入したデイーラーにも下取り価格の査定を依頼しておりますが、20台限定販売のi8が中古市場に流札された前例がないため、査定額の算定に時間を要しており、依頼から1週間が経過したにも関わらず未だに返事がありません。もし、デイーラー側が提示した査定価格が本オークションの最低落札価格を上回るようであれば、その時点でオークションを取り消しとさせて頂きますので悪しからずご了承下さいませ。
BMWi8はPHVです。東京都の場合は独自措置として、PHVの初度登録の年度とその翌年から5年間は自動車税は無税になります。電池の寿命は使用の有無に関わらず10年で、その交換費用は約700万円です。入札の検討材料として頂ければ幸いです。
i8には車体の四隅にセンサーが付いており、歩行者、自転車、バイクなどが30センチ以内に近づいて来ると警告音が鳴りますし、事故多発地点を通過する際はカーナビにそれを知らせる警告画面が現れます。時速80キロで走行中、前車に3メートル以内に近づくと「危険」の警告表示が出ます。クルーズコントロールは車速設定型であり、前車追随型ではありません。オートライト、オートレイン機能はありますが、対向車に応じてローとハイビームが自動で切り替わるハイビームアシスタント機能はありません。ただし、時速110キロで30秒以上走行するとライトが自動点灯しますし、時速140キロ以上で走行すると即時にライトが点灯します。ガソリンエンジン主体のスポーツモードで走行すると、エンジン音を車外だけではなく、車内へもハーマンカードンのサウンドシステムに乗せて響かせると言う遊び心溢れる車です。車内にエンジン音を響かせる機能はハイブリッド車ではi8にしか装備されていません。i8には私が未使用の先進装備が満載でまだ全てを使いこなせていません。i8は高排気量の豪快なエンジン音を楽しみたい人やエコに関心の薄い人が乗る車ではありません。電気モードだけで時速120キロまで静かに加速します(新型プリウスPHVは電気だけで135キロまで出るそうですが)し、エコプロモードでは130キロまで加速し、コンフォトモードでは150キロまで出ます。スポーツモードに切り替えればガソリンは食いますが350キロが最高速度だそうです。スポーツモードで走行すればその間蓄電されますので、高速を降りた後は電気モードで暫く走行できます。従ってスポーツモードでの燃費は18キロ/Lくらいです。i8は、経済的に余裕のある人が瞬間的に走りを楽しむ車、かっこよく車に乗りたい人向けのかっこいい車と言えるでしょう。i8は発売から3年9ヶ月を経過しましたがいまだにその鮮度は落ちず、その未来感溢れる外観から街中でのi8の注目度は抜群で非常に目立つ車です。交差点で信号待ちをしている時などに写真に撮られる事は日常茶飯です。i8は街中を走るより、遠出をした時に駆け抜ける喜びを感じられる車です。スポーツカーですからサスペンションが固めなため、乗り心地のよいラグジュアリーカーを好む人にはお勧めできませんが、先進装備を操りながらかっこよく走りを楽しみたい人にはこれ以上の車はないでしょう。
限定車のため取り扱い説明書は英語版ですが、日本語版はデジタル化されており、カーナビの画面を開くと閲覧できます。ETC車載器はルームミラーと一体化しており、ルームミラーの右側面から挿入する形式です。走行を開始するとドアは自動ロックされますので、誰かを乗せようと停車しても助手席側のドアは外からは開けられない仕組みになっています。その際は運転席側のドアを開ければロックは解除されドアを開ける事ができます。この作業が面倒な人は、デイーラーに頼めば助手席ドアの自動ロック機構を解除してもらえます。ボンネットはデイーラーの整備士以外は開けられない構造になっています。カーナビにはテレビは付いていませんし、CDチェインジャーはありませんし、AMラジオも付いていません。しかしi-podをAUXジャックに接続すればダウンロードした音楽を聴く事は可能です。ブルートウース対応の携帯電話ならハンズフリー通話が可能です。スカート姿の女性が助手席に乗り込もうとすると両足を上げる体勢になるためスカートの中を見られる可能性がありますので、彼女をドライブデートに誘う際はパンツ着用を指示すべきかと思います。六本木のグランドハイアット東京、リッツカールトンホテル、ペニンシュラホテルなどのバレー駐車サービス(お車預かりサービス)場にはi8の運転に慣れたスタッフがいますので安心して車を預ける事ができます。普通充電設備を備えた駐車場がある都内のホテルは、私の知る限り、今のところホテルニューオータニだけです。新型プリウスPHVが売れるようになればホテルの充電設備は増えてくるかもしれません。右左折時に後輪を縁石にぶつける可能性がありますので、狭い道で右左折する際は、十分減速し、ドアミラーで後方を確認しながら慎重に運転して下さい。
後部座席はあくまでも緊急用であり、大人は頭部を前屈した窮屈な姿勢を取らないと座れません。この座席に長時間座れるのは小学6年生までの子供です。エンジン後部のトランクスペースにはゴルフバッグ程度しか積めませんので、後部座席は荷物置き場として利用して下さい。ドリンクホルダーはコンソールの後部に二個と中央部に1個あります。更に助手席右側に収納用のネットがあります。」
ウォッチリストとはオークション参加者が商品のチェックのため、オークションページヘのリンクを一時的に保存するためのリストです(お気に入りやブックマークのようなもの)。メルカリで言う「いいね」と同じです。ウォッチリストに追加された商品は、オークション終了15~60分前にメールなどで通知されます。オークション参加者は気になった商品をリストに追加して、終了直前の入札や価格推移のチェックなどに利用しています。
筆者は、赤のi8を2017年の8月末にデイーラーに売却したが、デイーラーでの実際の買い取り価格は、たったの1500万円で、結果として大損をしました。ヤフオクにも出品しましたが、1780万でも落札はありませんでした。
1800万で出品した際の、オークション終了間際のヤフオク画面
BMWJapanは、米国では馬鹿売れしているものの、日本では売れ行きが芳しくないi8を売るために、「限定何台」と言う戦略で、客集めに奔走した。「限定車なら即納だが、一般車を注文した場合は納車まで2カ月待ちです」と言う販売戦略を展開したが、セールスマンの間ではこのやり方は不評だった。筆者の担当セールスマンは、筆者に損をさせた穴埋めに、i8ロードスター納車の祭は、車体カバー、ドラレコ装着、最上級のボデイ及びホイールのコーテイング(総額22万円相当)を無料でサービスする事を約束してくれた。尚、ブルートゥース対応の携帯電話やスマフォでハンズフリー通話を行う際は、i8との間でテザリング作業が必要であるが、その際のi8側のデフォルトコード名は「TSUBASA」である。このコード名は全車種共通であり、決して筆者がカスタマイズしたコード名ではない。この事を認識していない、中古i8ユーザーがいるらしいのであえて注意喚起をしておきたい。