東京駅から佐渡両津港まで移動する際の最短到達方法は、東京発9時12分の新潟までのノンストップ便の上越新幹線に乗車し、新潟港発11時30分のジェットフォイルに乗り継ぐ事であり、その所要時間は乗り継ぎ時間を含め3時間23分である。一方、佐渡両津から東京駅にアクセスする最短方法は、両津港発午前7時20分のジェットフォイルに乗船し、新潟発9時04分で東京到着10時43分の大宮のみ停車の新幹線に乗り継ぐ方法である。所要時間は3時間23分と、東京→佐渡両津と全く同じである。両津始発(午前5時30分)のカーフェリーで新幹線に乗り継いだとしても3分ほど早く東京に到着するだけなので、ジェットフォイルと最速新幹線利用の方が疲れは少ない。だが、首都圏在住の佐渡島民のほとんどは、自宅から東京駅までのアクセス時間は1時間を見込む必要があるのではないだろうか?だとすると、首都圏の自宅から佐渡両津港までのDoor to doorでの所要時間は最短でも4時間を切るのは難しいだろう。ところがである、筆者の自宅から、佐渡への距離の2倍近くある四国の徳島へ行く場合、i8で羽田空港の国内線駐車場に乗りつけ、ANA利用で飛べば、30分の待ち時間を含めてもDoor to doorでわずか2時間45分しかかからないのだ。もし、佐渡羽田線が開設されれば、自宅から佐渡空港までのDoor to doorの所要時間は30分の待ち時間を含めわずかに2時間30分であり、陸路経由よりも2時間程度の短縮になる。自宅から羽田空港国内線までの車での所要時間はタクシーなら55分だが、i8でオービスに気を付けながら首都高の右車線を時速110kmで走行すれば45分で到達可能である。もっとも自宅から空港までのアクセスが電車利用の場合は、その所要時間は3時間30分であり、1時間ほどの短縮にしかならないのだが。。。
飛行機の出発予定時刻の10分前までに保安検査場を通過すればいいので、待たずに通過可能な、プレミアムクラス客やANAマイレージの上級会員専用の優先保安検査場を利用する条件で、更に保安検査場から搭乗ゲートまでの移動時間を10分と見積もれば、佐渡への移動時間は最短で2時間20分まで短縮可能である。要するに、列車利用の人が、東京駅を出て新潟駅に到着し、佐渡汽船新潟港行きのバス乗り場へ移動する頃には、飛行機利用の富裕な自家用車族は、列車利用の人の東京駅出発時刻と同時刻に都内の自宅を出ながら既に佐渡空港に到着していると言う訳なのだ。佐渡羽田線の利便性の高さは言わずもがななのだが、その実現にはジェット機就航に必要な滑走路の延伸が必要で、それが重い課題となってのしかかっているのが現状であろう。
2014年の10月20日、筆者は相川祭りの見物を終えて帰京の途に就く際、あえて始発のジェットフォイルではなく、午前5時30分両津始発のカーフェリーを選択した。理由は悪天候でジェットフォイルが欠航した場合は、東京到着が午後にずれ込む恐れがあったからだ。その日の午後は重要な仕事の予定が入っていたため、遅れる訳にはいかなかった。カーフェリーなら台風でも通過しない限り10月半ば頃の天候なら出航は確実に保証される。筆者は、その日の午前4時30分にタクシーを手配するようホテル大佐渡のフロント係りの人に依頼しておいた。タクシーは午前4時20分頃にホテルの車寄せに到着した。運転手さんは「七浦海岸経由よりも、中山トンネル経由で行った方が早く両津に着きます。時間的には全然違います」と言った。確かに地図を見ると、七浦海岸経由は遠周りである。両津には午前5時に到着したため、夜のときわ丸をゆっくり撮影できた。船内売店で朝食用の弁当を購入しようとしたら、店員さんから「今日は伊万里さんがお休みなので弁当はありません」と言われた。そうか伊万里さんは月曜定休なのか。
ときわ丸は定刻の午前7時50分に新潟港に着岸し、降船後筆者はタクシーで新潟駅に向かった。そして新潟駅構内の新幹線改札口前にある三新軒で駅弁「新潟コシヒカリ弁当(1000円)」を購入し、待合室でそれを食べた。食べ終えてホームに行くと5分ほど経過した後に新潟発9時04分の列車が入線して来た。この日のグリーン車は5割ほどの混み様で、大企業の重役らしき人物が多数乗車していた。そしてこの列車のグリーン車座席にはパソコン用の電源プラグが肘掛部分に付いていた。
相川タクシー
夜のときわ丸
ときわ丸の側面
この日の特等の乗船客は筆者だけ
ときわ丸オリジナルコーヒー何てものがあった
展望デッキへの出口の扉の
英語表記が間違っていた。「Observetion deck」ではなく「 Observation deck」が正しいスペル
佐渡市発行の雑誌「シマイル」
駅弁
中味はこうなっている
9:04分発の
新幹線に乗車
グリーン車の座席は半分ほどの埋まりようだった。