スナック「きらら」（佐渡両津） 投稿者：佐渡の翼

スナック「風花」のママさんに教えてもらった、スナック「きらら」さんは、スナック「モナリザ」の左隣の奥まった所にあった。スナック「モナリザ」の店内からは、カラオケに興ずるおじさん達の嬌声が周囲に響き渡っていた。後でタクシーの運転手さんに聞いた話では、スナック「きらら」さんは、年齢の低い人から高い人までバランスよくホステスさんを揃えているので有名なお店だそうだ。つまり、若者からお年寄りまでが楽しめる万人向けのスナックというわけだ。こういうスナックというのも珍しいし、佐渡らしい。

この「きらら」さん、店内には、４席ほどのボックス席と５席のカウンターがあるだけのさして広くないお店だ。ボックス席は地元のおじさん達で満席のご盛況！いつも大入り満員という噂は本当だった。しかし若いあんちゃん達は皆無！ホステスさんは４名ほどいたように記憶している。顔ぶれを見たら確かに、老・壮・青のバランスがほどよくとれた年齢構成だった！カウンターには首から赤い携帯ストラップをぶら下げ、ぐでんぐでんに酔っ払ったおじさんが一人いた。からまれると嫌だと思ったので、このおじさんから少し離れたカウンターの端っこに陣取った。ホステスさんがおじさんに向かって「どこから来てるの？加茂歌代？車呼ぼうか？」などと呼びかけていた。おつまみは切干大根の煮物と烏賊のオクラ和え。この烏賊のオクラ和えが実に美味しかった！筆者は、このスナックには似つかわしくなさそうなシャンパンを注文してみた。するとホステスさんは冷蔵庫の中をごそごそ探し始めた。本物のシャンパンが出てきたら凄いなと思っていたら、ただの白と赤のスパークリングワインのボトルがあるだけだった。マスターらしき人は白のスパークリングワインを一口飲んだ後「これはシャンパンみたいだな」と言った。スパークリングワインもシャンパンも共に炭酸ガスを含んだ発泡性のワインだが、シャンパンとはフランスのシャンパーニュ地方で生産されたものだけに与えられる呼称ゆえ、この店で出てきたものはシャンパンとは言わない。この白ワイン１杯のお値段は1,500円だった。後日、佐和田地区のセルフという酒屋で、この店で飲んだのと同じスパークリングワインの値段を見たら、ボトル１本の値段は1200円程度だった。まともなシャンパンならば、ボトル１本6,000円は下らないはずだ。シャンパンにしろワインにしろ、自宅で飲むのが一番安いに決まっているが、どこの自宅にも、老・壮・青と三世代揃ったホステスさん集団はいない。ホステスさんは地元のおじさん達の接客に忙しく、筆者と話す暇などはまるでなかった。

美家古寿司のお寿司のお味は 投稿者：佐ガット覆面調査員

このお店に、作家の池波正太郎さんが幼少の頃、祖父に連れられてよくやって来たと言う。改装前後でお店の作りにはそれほどの変化はないようにも思えるのだが。。。店内は非常に静か！誰もおしゃべりをせず、かと言って、親方と会話をかわすわけでもなく、皆さん黙々とお寿司をお食べになっている。

カウンター席では一貫づつ握りたてを食べさせてくれる。まず店主が客に「何かお嫌いなネタはございますか？」と尋ねるのが慣例のようだ。予約客優先で握るので、フリーで入った客は少し待たされる。まずは、白身のかれい（昆布締めにしてある）と湯引きした甘鯛（画像１）。シャリは人肌で口の中に入れるとほろりとはらけていく！酢の利かせ加減はやや軽めかな。どちらのネタも寝かせ加減が上々で美味しい！次はすみ烏賊。食べ易いように包丁で切れ目を入れてある。なお、全てのネタに煮きりが塗られ、かつネタにほどよい仕事がなされた本格派の江戸前寿司であり、お醤油は不要だ。この烏賊も旨みといい弾力性といい、抜群である。このお店の握りのシャリの量は全体的にやや小振りだ。赤貝の身は次郎に比べると少し小粒。ひらまさは鮮度のよい証拠である美しいピンク色で、脂が少なめのさっぱりとした風味だった。