佐渡の翼を見破る鍵 投稿者：佐渡の翼

筆者は毎週末は新宿にでかけることにしている。いつも立ち寄るお店は新宿のルミネエストの二階にあるスターバックスだ。スターバックスではサイズは、S（アメリカなどのファーストフード店ではチャイルドサイズ）に相当する「Short / ショート」 (236 ml) 、Mに相当する「Tall / トール」 (354 ml)、Lに相当する「Grande / グランデ」 (473 ml) に分かれている。さらに、LLサイズに相当する「Venti / ベンティ」 (591 ml) などもある（サイズの詳細についての記述はウイキペデイアから引用）。筆者はいつもショートサイズのホイップ抜きのココアを注文している。ホイップを入れるとカロリーが高くなるので、それを除去するようにお願いしているのだ。店員さん達は、このメニューのことを「ショート　ノンホイップココ」と称している。どうやら筆者は、このお店の男性店員氏に顔を覚えられたらしく、筆者がエスカレーターを上がり、注文カウンターの遥か数メートル先まで来たところで、筆者の顔をめざとく見つけたこの男性店員氏が、「あっ」と言った顔つきをしながら、脇にいたコーヒーを作る係りの可愛いおねーさんに、「ショート　ノンホイップココ」とそっと耳打ちしたのだ。

この店員氏とは私的な会話を交わした事は一度もないが、「週末に現れる」「お洒落をしている」「いつもショート　ノンホイップココを注文する客」、この三つのキーワードで検索すると筆者の顔にヒットするようなのだ。いつのまにか、クリスマスモードのコーヒーカップに衣替えしたスタバであった。今日から師走。東京は穏やかな師走入りだった。

ルイヴイトンが何ぼのもんじゃい！ 投稿者：佐ガット覆面調査員

読者から「ルイヴイトン　シテイガイド　東京２００９」と「ミシュランガイド　東京２００９」を購入したのか？というご質問を受けたのでお答えしたい。後者は既に購入していたが、前者はつい最近購入した。新宿紀伊国屋本店に行き、この本の取り扱いがあるかどうかを尋ねたら、「この本は一旦出版されたものの、昨今の急激な円高の影響で、値下げとなった。そのため取り扱いを一時中止している」とのことだった。店員さんは親切にも、ルイヴイトンの直営店に行けばこの本が手に入ると教えてくれた。この本屋の店頭には「ミシュランガイド　東京２００９」がうず高く積まれており、立ち読みする人は多かったものの、実際に手に取って買い求める人はまばらだった。この「ミシュランガイド　東京２００９」、不況が重なり、昨年ほどのブームにはなっていないようだ。本の内容はと言えば、お店の説明文は大半が昨年の焼き直しに過ぎない。ただ、★★★のフレンチレストラン「カンテサンス」の予約受付時間が、9:30~11:00と15:30~17:00に限られているといった、マニアにしか知られていないような情報を２００９年度版では掲載している。

一方、「ルイヴイトン　シテイガイド　東京２００９」だが、こちらは外国人観光客向けの案内本のようなテイストだ。面白いなと思ったのは、快適なホテルの項目に、日本なら貧乏人しか泊まらない、カプセルホテル（カプセルイン秋葉原など、一泊4000円程度）が堂々と紹介されていたことだ。その一部を抜粋すると、「秘密めいたコクピットのようなカプセルホテルは、人間の体型に合わせて作られており、スペースはないがスペシャルではある」という紹介から始まり、「夜更けともなれば、学生やサラリーマン、既婚独身を問わず、ほろ酔いだろうが、しらふだろうが、最終電車に乗り遅れた者達が安くて便利なカプセルホテルに駆け込んでくる。最近増えつつある外国人観光客で閉所恐怖症でない人なら、一夜くらいなら、カプセルでの冒険旅行をしてみたいと思うのだろう」と外国人観光客を煽る。そりゃそうだ、ネットカフェに宿泊するよりは快適だからだ。そして最後に「ただし、この独居房にもそのサイズゆえの泣き所はある。カップルで行けば、別々のカプセルに入らざるをえないと言う事だ」と纏めている。まるでこのブログのように、バカバカしいけど読んでみると面白いなと感じる文章で綴られている。美食レストランの案内の項では、ロオジェなどの星付きレストランの紹介はごくわずかで、小泉元首相がブッシュを招待して認知度が高まった西麻布の居酒屋「権八」や、ミシュランからの★★★掲載の打診を断ったという「京味」などが並んでいて、何だかコンセプトの底流に反ミシュランの臭いがふんぷんと漂う内容になっている。

この「ルイヴイトン　シテイガイド　東京２００９」は、新宿アルコット内のルイヴイトン直営店で購入したが、たかがこれしきの本一冊（と言っても3780円もしたのだが）を購入するのにショップの店員さんは筆者を１０分も待たせおったのだ。待ち時間の間、店員さんは何をしていたのかと言うと、コンピュータのキーボードを叩いて商品の出庫と在庫を確認し、まるでルイヴイトンのお財布でも購入した時のように、えらく丁寧な包装をこの本に施した後、ブランドのロゴ入りの茶色の手提げバッグに入れていたらしいのだ。もっともこんな事は５分もあれば完了するはずなので、残りの５分は客にルイヴイトンというブランドを有り難がらせるための時間に過ぎない。とにかくいちいち勿体ぶるのだ。この接客法がこの手のお店の基本方針であるらしく、さすがの私でも鼻につくほどだったから、佐渡の皆さんには、どうにもむかついてしょうがない鼻持ちならないお店と映るであろう。この「ルイヴイトン　シテイガイド　東京２００９」は、現在のところ、ルイヴイトン直営店でしか手に入らないそうなので、佐渡でこの本を購入したいと思っている方はわざわざ新潟まで出かけねばなるまい。

スナック小判（佐渡相川） 投稿者：夢先案内人

佐渡相川にある「スナック小判」さんにお邪魔した。９時近くの訪問だったが、店内には客は皆無。気さくで人あたりの良さそうなマスターとその奥さんらしき上品そうな美人ママの二人がカウンターの中にいた。店内はカラオケの舞台完備でけっこう広い。カウンターに着席し、「カクテルは何かありますか？」と尋ねたら、ママさんが「カクテルですか？そうですねえー、ジントニックくらいなら」とお答えになったので、それを注文した。

マスターから「お客さん、観光ですか？今夜はどちらにお泊りで？」といつものご質問。筆者が相川地区の旅館の名前を挙げたら、「ああ、あそこはいい旅館ですよ。うちは、今はやっていませんけど、以前はランチをやっていたんです。その頃は、あの旅館の従業員さんがランチの出前を頼んできたりしたものですがねえー」と言った。更に「外ではけっこう観光客は歩いているんですが、なかなかスナックには入ってくれませんねえー」とこぼすと、ママが「近頃の観光客は、コンビニでお酒を買って、ホテルに持ち込んで飲む人が多いからかしら」と続けた。せちがらいご時世になったものである。

マスターが「佐渡食べ歩きグルメガイドにこのお店が掲載されてから、客が増えました」と言うと、ママが「掲載料は15,000円もしたんですよ」と続けた。佐渡食べ歩きグルメガイド本は、観光客にけっこう人気で、レンタカーを借りる観光客の大半がこの本を持っていた。ジントニックのお代は1,000円。帰り際、マスターが「よいご旅行を」と言いながら送り出してくれた。感じのよい、リラックスできるとても素敵なスナックだった。相川に行く機会があったら、「ナイトスポットJ1」同様是非とも訪ねたいスナックの一つだ。このブログで紹介されたのをきっかけに更に客足が伸びることを期待している。