洋食「レバンテ」 投稿者：佐ガット覆面調査員

東京国際フォーラムのAホール二階にこのお店がある。以前は有楽町駅界隈で営業していたが、東京国際フォーラムのオープンと同時に、こちらに引っ越してきた。松本清張の出世作「点と線」の冒頭に、いきなり実名で登場し、一躍有名となったお店だ。この「レバンテ」は洋食を供するビアホールと言うのが正しい位置づけ。このお店の名物は何と言っても「牡蠣料理」。佐渡の魚処「かすけ」さんに電話で尋ねたところ、佐渡で美味しい牡蠣が出回るのは１１月後半からとのこと。東京では１０月頃から牡蠣料理が楽しめる。

１０月のとある週末の１２時半にお店に到着。既に５人ほどが並んでいた。混雑時のファミレスよろしく、予約帳に名前を記入して待つシステムだ。待つほどのお店か？そう思ったが一応待つ事にした。１０分ほど待たされてから御案内。店内はなるほどビアホールの雰囲気でテーブルなども安っぽい作りだ。ドリンクバーまであり、さながらファミレスか？と見まごうような店内！店内は禁煙だが、テラス席は喫煙可。東京国際フォーラムの中庭ではフリーマーケットが開催されていた。

席に着いたら、すかさずメニューが運ばれてきた。迷わず、J.Cオカザワ著の「庶ミンシュラン」が絶賛する「牡蠣ピラフ」を注文した。１０分ほどで牡蠣ピラフがご到着。ピラフとは、よく洗った米をバターで炒めた後に、スープを加えて炊き上げたもの。表面がカリッとしたチャーハンと違い、バター風味の洋風焼き飯と言った感じだ。表面に小麦粉をまぶしてからバターで炒めたやや小粒の牡蠣が５－６個入っており、デミグラ風のシャトーソースをお好みでかけて食べる形式だ。ま、牡蠣はそこそこの味わいだったが、並んでまで食べるほどの牡蠣ピラフではなかった。これで1,680円というのはちと高いかな。

泣かせる看板（羽茂のきらく亭） 投稿者：佐ガット覆面調査員

１０月のとある休日に、羽茂本郷にある焼き肉屋さん「きらく亭」を訪ねた。筆者は、焼肉、焼き鳥、おでんのお店は訪ねないことにしているが、「きらく亭」さんはランチにハンバーグ定食を提供しているので、それを食べるために訪問したのであり、このお店だけは例外だ。１２時２０分にお店に到着したところ既に駐車場は満杯のご盛況！入り口には「一生懸命営業中」と書かれた木製の看板が掲げられ、その裏には「まごころ込めて準備中」と書かれてあった。実に泣かせる看板だ。筆者は、この看板を見た時、たとえお料理が口に合わなくても、★は一つ余分に与えようと心に決めていた。

店内は４人がけのテーブル席が４卓、６人がけのテーブル席が１卓。奥に１２人程度が入れる座敷が２部屋あった。訪問時、座敷の一部屋では既に宴会が開かれていた。ホールでは、地元のあんちゃん様４人組が定食をパクツキ、その隣のテーブルにはおじいさんが一人座り、これまた定食を食べていた。やがて、乳飲み子を抱いた家族連れが二組やってきて奥の座敷へと消えていった。昼時には７割方の入りとなる繁盛店のようである。店内には、「ジャスト♪・バーベキュー♪」などと歌う、日本の若い女性ボーカリストのポップ音楽がエンドレスで流れていた。床は綺麗に磨き上げられ、焼肉の煙の匂いもしない。換気が万全なのであろう。店内は清潔であり、椅子の汚れもなかった。