佐渡の翼

佐渡の観光名所紹介、佐渡の宿泊施設の宿泊記、佐渡の全飲食店と東京都内高級レストランの食べ歩記、ヨーロッパ及び国内旅行記事

i8ロードスターのPR動画を記事の最後尾に貼り付けました

動画に登場するi8ロードスターと全く同じ車体カラー、ホイール、内装、の右ハンドル車が、8月6日に千葉港へ到着し、通関手続きが完了いたしました。そして、新車整備、車両登録も完了し、9月2日に無事納車されました。従いまして、日本上陸第一号となったi8ロードスターの全貌を、9月6日に当ブログ上で公開いたしました。9月18日には、Keiyo BMW千葉北支店のフェイスブック(https://www.facebook.com/keiyo.bmw.chibakita/)でも紹介されました。このフェイスブックには、スマートキーをリモコン代わりに使用して、i8ロードスターの屋根を開閉する動画も掲載されています。更に、7月6日に発売されたホンダS660のcomplete modelである、ModuloXは、9月23日に無事納車となりました。 2018年9月24日現在

i8ロードスターPR動画

https://twitter.com/i/status/988688999794409472

味処「まつはま」(佐渡市小木)     投稿者:佐渡の翼

2010年07月31日 05時23分07秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記
5月初旬のとある日、筆者は小木の料理屋「まつはま」さんを訪ねてみた。佐和田の石田川沿いにも同名のお店があるが、あちらはお座敷の飲み屋専門でお食事は不可だそうだ。午後6時半頃にお邪魔した。場所は佐渡市役所小木支所にほど近いところにある。カウンター席には中年カップルとおじさんの一人客、そして焼きそば定食などをつついているおばさんとおばあさんの二人組みとがいた。小上がりには帰省客らしき親子連れが仲良く食事しながら談笑し、「カツ煮を御願いね」などと言っていた。メニューを見たら、料理屋と言うよりも定食屋のような感じだ。メニューには「食い処」と書いてあるし、暖簾には「味処」と書いてある。刺身から鰻、各種定食に到るまで幅広く取り扱っている。筆者は刺身の盛り合わせ(1580円)を注文してみた。カウンターの内側にはおやじさん、その息子さんらしき人、そして女将さんの三人がいた。息子さんは出前用のお料理にラップをかぶせる作業を続けていた。おやじさんが刺身の盛り合わせを作成してくれた。10分ほどで出来上がり。ぶりの刺身が大量にある。そして鯛、鮪、烏賊、甘海老、さざえである。いずれも鮮度はよく美味しかった。鰤は寒鰤の時期は過ぎてはいるものの、さっぱりとした魚の脂の旨みが感じられた。山葵の追加にも快く応じてくれた。だが、刺身の柵取りの仕方は稲鯨の久作さんの方が一枚上手であった。

カウンター席の一人客おじさんは観光客のようで、「小木ではここが一番の料理屋だと聞いてきました」と言った。更に筆者の右隣の中年カップルは、「鰻料理はいつ頃食べられますか?」と尋ねていた。佐渡では鰻が獲れない。それゆえ、鰻は国産の養殖物を新潟から仕入れているのだそうだ。そうまでして佐渡で鰻が食べたいのであろうか?ま、この気持ちは佐渡在住の人にしか分からないだろう。筆者の最終評価は★だ。小木の下町の美味しい料理屋さんだった。


深浦の集落     投稿者:とある旅人

2010年07月30日 05時40分27秒 | 佐渡及び首都圏近辺の面白観光スポット

小木の県道を沢崎鼻灯台方向に向けて走るとやがて長者が橋という、横浜ベイブリッジのスモールバージョンのような橋に行き着く。この橋の手前に左に入る道があり、この道を下るとその行き着く先が深浦の集落である。背後の山と前面の入り江に挟まれた戸数18戸ほどの小さな集落である。この集落が観光上有名になったのは、通り土間と呼ばれる土蔵と納屋が残っていたからだ。通り土間とは、土蔵の中をくぐって母屋に行く構造を意味し、当時の船宿の特徴で、江戸時代末期以前の建物とされている。深浦は宿根木同様、かつては千石船を使用した関西や四国との交易が盛んだったが、その頃の名残がこの船宿だと言われている。

通り土間を過ぎたあたりの左手にお地蔵様がある。船主だった菊池安右衛門の持仏であり、花筒の水で目を洗うと眼病が治るという言い伝えがある。いつ訪ねても新しい花が飾られている。集落の煙突からは煙がたなびき夕靄(ゆうもや)に溶け込んでいく。夕餉の支度のいい香りが漂ってきた。そこには一幅の絵画を見ているような、そこはかとない郷愁が呼びさまされる光景が広がっていた。



のら犬カフェのハンバーグの味は帝国ホテルのそれと同じ   投稿者:佐渡の翼

2010年07月29日 05時59分59秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記
ワンプレートランチが出来上がるまでに15分ほどを要した。ようやく出来上がったランチの中身は「目玉焼きを乗せたハンバーグ、ベーコン、野菜サラダ、ライス」であった。筆者はまずハンバーグにナイフで割を入れてみた。その断面たるや、帝国ホテルのパークサイドダイナーや伊勢丹レストラン街の洋食屋「西櫻亭」で供されたハンバーグのそれと全く同じ色をしていた。つまりこのお店の調理人は都心の一流ホテルのシェフと同じ焼き加減でハンバーグを調理できると言う事を意味していた。ハンバーグは牛肉100パーセントに間違いない!そしてお味も又、帝国ホテルや「西櫻亭」のそれと寸分違わなかった。このお店では食材のほとんどは佐渡産を使用していると謳っているので、佐渡牛あるいは国産和牛使用のハンバーグであろう。野菜や米は勿論佐渡産だし、卵は金井のフルーツ卵を使用しているそうだ。さすがにベーコンは残したものの、他は全て食べた。筆者の評価は文句なしの★★★だ。恐らく、このお店のハンバーグが佐渡島内の洋食屋のハンバーグの中では一番美味いと筆者は思っている。このお店を「のら犬」などと言っては失礼だろう。その調理技術に鑑みれば、超優良の血統書付きのシェパードと呼ぶ方がむしろ似つかわしい。店内規律を重んじる女主人の性格と同じく組織の規律を重んじる軍や警察組織が重用するシェパードこそ女主人にふさわしい犬かもしれぬ。

このお店の地産地消の精神とこだわりのパン作りのポリシーは、揺るぎのない一本の棒のように店内を貫いている。この女主人の独特で特異なキャラクターは、トイレ内に所狭しと貼られたポスターやちらし類の選び方にもいかんなく発揮されている。選曲ならぬ選ちらしの感度は良好で感性は随分と豊かである。ただセンスがいいかどうかは、デジブックを閲覧した読者の好みにもよるのでその点に関するコメントは差し控えたいと思う。ワンプレートランチとハーブテイーのお代は千円丁度。領収書を手渡された時に、ようやく女主人の顔から笑みがこぼれた。最初からこういう感じでいけばいいのにと思ったが、筆者に対しては朱鷺以上に警戒心が強かったのかもしれまい。筆者は去り際に厨房入り口のドアの所に「私はなんとかにこだわりが。。。うんぬん」と言うような内容の文言が記載された張り紙をちらっと見かけたような気がしたのだが、文言を確認するために引き返すと、再び「いらっしゃいませえ~」と言われかねないと思い、その行為は断念した。玄関脇に、「のら犬カフェ」さんの前日にオープンした両津のカフェ「妙生庵」(後日訪問記事をアップ予定)と佐和田の「アングランパ」さんの名刺が置いてあった。いやあ~、久しぶりに面白いお店に出会えてラッキーと感じた「のら犬カフェ」さんである。店内随所に、人気漫画「がきデカ」の「こまわり君」的な面白さを垣間見せるのは、女主人の強烈な個性ゆえであろうか?犬好きの島のスナックのママさん達に是非お勧めのお店である。

羽茂の人気居酒屋「駄貸し屋」のマスター氏から以下のようなメッセージを頂きました。
「のらいぬの女店主は駄貸し屋のオープニングスタッフです。駄貸し屋で修行してお金をかけない自作のお店つくりを学んだのです♪」
なるほどと思わせる店内装飾でした。駄貸し屋さん共々、相川の「のら犬」カフェさんを今後ともよろしく応援お願いいたします。

のら犬カフェ
佐渡市相川上京11番(上京町簡易郵便局隣りの隣り)
営業時間/11時30分~17時(11月~3月は16時までとなります。)
定休日/水・木曜日(11月~3月は日曜日不定休)
問い合わせ/norainu_cafe@yahoo.co.jp
電 話/0259-74-3003(忙しい時等、出られない事もあります。ご了承くださいませ)

とにかくユニークな「のら犬カフェ」さん    投稿者:佐渡の翼

2010年07月28日 09時19分24秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記
筆者が、オルガンの方に向かって歩きかけた途端、奥から「いらっしゃいませえ~」という声が聞こえてきた。しかし声はすれども一向にその姿が見えぬ。通常、この種の営業形態のお店ならば、店主がいち早く飛んできて笑顔で客を迎え入れるものなのだが。。筆者はやや戸惑い気味に歩を進めた。すると左手に4人掛けのテーブル席があったので素早くそこへと移動した。どうやらここが鉱山長の住まいのリビングルームだったようだ。畳敷きの居間だった部分は座敷席に改造され、テラスルームには二人掛けの応接椅子と一人掛けの勉強机・椅子を配置してあった。厨房の隣のダイニングルームはお土産コーナーへと変貌していた。

筆者が店内の様子を数枚写真撮影し終えたのを見定めたかのようなタイミングでようやく女主人が姿を現した。彼女はおしぼりとお水をテーブルの上に置きながら、能面のようにとは言わないまでもほとんど無表情のまま「いらっしゃいませ」とだけ言った後厨房へと戻って行った。筆者が彼女の背中に向かって「ワンプレートランチ(850円)、あのハンバーグが入ったやつね、それを御願いします」と告げたら、女主人は「かしこまりました」と答えた。そして、「お飲み物はいかがいたしましょうか?」と飲み物メニューを携えながら尋ねてきたので筆者はにこやかに微笑みながら「森の香りというハーブテイーにして下さい」と答えた。すると、「ハーブテイーはお食事とご一緒に?それともお食事の後にしましょうか?」と再度尋ねてきたので、「食事の後で」と答えたが、女主人は相も変らぬ無表情を貫いていた。だが、その目の中には「うちは愛想を売っているわけじゃなく、お料理の味で勝負していますからね」とでも言いたげな気迫がみなぎっていた。「お客さんのそのワンちゃん柄のソックス可愛いですね」とか、「そのピンクのキャンバストートバッグ素敵ですね」とか言ってくれれば会話のきっかけが掴めたのだが、この女主人はたとえ心の中でそう思ったとしても、客に媚を売るようなそんな姿勢を一切垣間見せる事はなかった。

ほどなくして、ご主人がお店にやってきた。筆者の顔を見て「いやどうも」と言って挨拶し、女主人に「ほい、これ」と言いつつ、昼飯のような物を手渡していた。そして「これから出かけるから」と言い置いて足早に立ち去った。女主人は「自転車それともランニング?でも2時までよ」とご主人に言葉をかけたが彼からの返答は無かった。訪問当日はパンコーナーのプチ改装のためお店の営業は午後2時で終了予定であった。女主人は無言のご主人に対し、「う~ん、も~お~」と言った感じでちょっとすねたような表情をした。そのやりとりを見た筆者は、微笑ましいと言おうか、あてられたと言おうか、何だかこちらが気恥ずかしくなるくらいの夫婦仲の良さを見せ付けられたような気がした。




のら犬カフェ(佐渡市相川)    投稿者:佐渡の翼

2010年07月27日 06時00分11秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記
佐渡では島外から移住した人達(所謂Iターン者)が飲食店を経営する事例が幾つかある。金井の割烹の名店「石山」のおやじさんは北海道出身だし、羽茂の某人気居酒屋のマスターは関西出身である。小木の海辺のカフェ「オアシス」のマスターや真野の隠れ家風家庭料理のお店である「キッチンミツコ」のマダムも島外出身者だ。そういえば、こってり系のラーメンが美味い佐和田の「燕人」のおやじも島外出身者だし、探せば他にもその手の店はいくらでもあるのかもしれない。筆者の知る限り、そうしたお店の共通項は、「独自のこだわりを持つ一匹狼」という点だ。佐和田のフレンチの名店「アングランパ」さんで開催される「サタデーウルフマーケット」に出店するお店の店主は、いずれも組織の力に頼らずに個人で行動するウルフ(一匹狼)達ばかりである。

さて、そのウルフの中でもとりわけ個性的なお店がここ相川は上京町にある「のら犬カフェ」さんだ。そこは北海道御出身のご夫婦が営む小粋なカフェレストランである。相川金山の鉱山長の住まいだった民家を改装し、2009年7月18日に開店した。当初は、旧相川税務署の内部を改装し、横浜山手台にあるような洋館風カフェレストランの開店を目指したが、佐渡市役所相川支所のお役人どもの頑強な抵抗にあい、その試みは幻と潰えた。その顛末については、のら犬カフェさんのブログ(http://cafe.norainu.sunnyday.jp/)に詳しく書かれているので興味のある方はそちらをご覧頂きたい。

筆者は、2010年7月19日の午前11時半丁度にお店にお邪魔した。のら犬カフェさんの入り口には島内の他の飲食店にあるような、これ見よがしな感じの看板などは無く、事情を知らない観光客ならば見過ごしそうなくらい控えめな店構えになっていた。入り口のドアも全開では無く、半開き状態で(と言うか構造上そうせざるを得ないのだが)、まるで冷やかし客はお断りとでも叫んでいるかのようだ。格子戸ならぬ板戸をくぐるとそこには素敵なお庭が広がっていた。「これが私のおうちのお庭」とでも言った感じで実に小奇麗にまとまっていた。右手には金魚が泳ぐ小さな池があり、左手は家庭菜園風の造りになっていた。そして玄関ドアは網戸だ。よく見たらドアの左端に、遠慮がちにそれでいて嫌でも目に入るような赤い文字で「虫が入るのでビシーンっと閉めて下さい」と記された注意書きがあった。いきなり強烈なインパクトのある文言でのお出迎えだ。筆者は中に入った後、この網戸を「ビシーン」っと閉めた後更に二~三度閉め直しダメ押しをしておいた。次なる指示は「靴を脱ぎスリッパに履き替えて下さい」である。当ブログで紹介する、土足厳禁の飲食店は両津の喜林亭さん以来だが、喜林亭さんにはスリッパの用意はなかった。ここをクリアーしたと思ったら、今度は目の前にオルガンとアコーデイオンが現れ、オルガンの上には「大声をあげたり店内を走り回ったりしないで下さい」と書かれた警告書があった。更に厨房のドアの前に「このドアは勝手に開けないで下さい」と小文字で書かれた注意書きが掲示されていた。恐らく、この店を訪れた客の誰かがこの一風変わった内装を見て大声を張り上げて騒いだり子供が無邪気に走り回ったりしたのかもしれない。更に玄関を入った突き当たりが台所を改造した厨房になっているので、そこをダイニングルームと勘違いした客が勝手に扉を開けた事があったのであのような連続張り紙攻勢をしかけざるを得なかったのだろうと思った。

見立集落     投稿者:とある旅人

2010年07月26日 06時33分28秒 | 佐渡及び首都圏近辺の面白観光スポット

内海府の海岸沿いを鷲崎から両津方面に向けて走ると、白い砂浜が印象的な千鳥岩が左手に見えてくる。この岩を過ぎたあたりの左手に「見立集落」に到る下り坂が見える。何故見立と言うのだろうか?その昔、源の頼朝の御家人三浦一族が1257年佐渡へ流れた折、この地を良い場所と「見立てて」村を作ったという説と、留守を示す農具の「とうみを立てた」ことからついた地名という説とがある。村の古老がひなたぼっこをしていたある秋の日にこの集落を訪ねてみた。村の古老は集落の地名の由来については知らないと言った。この見立集落には空き家が何軒かあるのが目立ち、村の過疎化は急速に進んでいるようだった。古老は、千鳥岩の麓を指差しながら、「昔はあの岩の根元まで白浜だったのだが、今では海岸の浸食が進み、白浜は無くなってしまった」と言った。古老は更に「両津湾の水かさが増えたんだよ」とも言った。私が「地球の温暖化のせいでしょうか?」と言うと、「そうかもしれんなあ~」と相槌を打った。この見立集落は端から端まで歩いても、ものの5分もかからないほどの小さな集落だ。ご先祖が武士だったのを思わせるようなお家があったような気がした。



願集落     投稿者:とある旅人

2010年07月25日 06時00分49秒 | 佐渡及び首都圏近辺の面白観光スポット

二つ亀と大野亀の間に挟まれた集落を「願」というが、この地名は、大野亀に向かって願掛けをするとその願いがかなうと言うことに由来している。この集落の前にある堤防に日長横たわり日本海の潮風に揺られていると、時の経つのを忘れるほどだ。この集落から二つ亀へと到る遊歩道の途中に「賽の河原」があることは有名だ。冬の雪が降りしきる頃に訪れたいと思っているが、遊歩道にまで波がかぶるほどの大時化の時や強風が吹きすさぶ時に「賽の河原」へ行くのは波にさらわれかねないため非常に危険だ。私が9月下旬にこの集落を訪ねた折、集落のおばさんが海岸のあらめを拾い集め、それらをゴミ集積所に集めている光景に出くわした。おばさんは「これらのあらめは硬くて食用にはできないので堆肥にする。あらめの収穫の最盛期は、3月から4月にかけての春先です。でもこのあらめを煮ると茶っぽい汁が出てきてそれらは肝臓に効くみたいだ」と言った。気候の良い時期の賽の河原は何とも物悲しい雰囲気を漂わせ、そこはかとない旅情を刺激してくれる。青い海と太陽、そして無数の地蔵と風車に囲まれた霊場の神秘さの組み合わせは外海府海岸ならではの光景で訪れる者の心を捉えて離さない。


真更川の集落    投稿者:とある旅人

2010年07月24日 06時00分21秒 | 佐渡及び首都圏近辺の面白観光スポット

初秋のとある快晴の日、私は海府大橋のたもとに注ぎ込む「おおざれの滝」を海上から眺める目的で船を出してもらおうと真更川の集落にでかけてみた。車を停めると地元のおじいさんと目が合った。私が「今日は船を出してもらえますかねえ~?」と尋ねてみたら、ご老人は「う~ん、今日は北西の風が少し強く吹いておるし、海上はちょっと時化とるかもしれんなあ~」と意外な返事をした。「それでもちょっと待ってくれ、今民宿のもんに聞いてみるし」と言いながら、少し海岸寄りに建つ民宿「はやし」さんの玄関まで私を連れていき、宿のスタッフに「船を出せそうかどうか」聞いてくれた。しかし「やはり船は出せない」とつれない返事だった。訪問当日の陸は暑いくらいの気温で風も弱い、陸から海上を見る限り海はべたなぎとは言えないが、ややさざ波がたつ程度だ。観光船は出ているし、他の地区では漁船もちらほらと見えた。この程度の波で漁に出ないとしたらいったいいつ漁に出るのだろうか?この真更川地区の人々は。そう思いたくなるほどの波の程度であった。素人目にはそのように思えても現場を知悉した漁師の判断は適切かつ的確だ。彼らの判断は重く絶対的である!「海をあもう見てはならん」、これが外海府に住む人々の合言葉なのだから。


湖月(佐渡両津)(お料理編)    投稿者:佐ガット覆面調査員

2010年07月23日 06時00分38秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記

注文後15分ほど経過したところで烏賊団子定食が運ばれてきた。おばちゃんは「はい、これが郷土料理。烏賊団子は一つ余分にサービスしときましたからね」と恩着せがましく言った。烏賊団子は全6個。これに刻んだキャベツと二切れのオレンジ片が付いていた。定食の付け合せは、切干大根煮、わらびなどの山菜の和え物、自家製のたくあんである。これに若布の味噌汁、ご飯が付いてくる。烏賊団子は磨り潰した烏賊にほんのりとした塩味を付けてから揚げてあった。ま、大変美味しいのだが、赤泊の「優遊」さんの「烏賊団子」の味に比べれば、その差は歴然だ!しかし、何と言ってもGW期間中である、事情の分からない観光客が次から次へと来店し、お店はたちまち満席となったが、彩花亭と違い、時間帯のせいもあろうが、事情がよく分かった地元客などは皆無であった。こう書けばどの程度のレベルなのかの大よその推測はつくであろう。どうか御賢察頂ければ幸いである。おばちゃんが二人だけで切り盛りする、素朴な美味しい郷土料理を食べさせてくれる「湖月」さん。観光客の皆様には是非お立ち寄り頂きたいお店である。

湖月(佐渡両津)(英会話編)    投稿者:佐ガット覆面調査員

2010年07月22日 06時00分22秒 | 佐渡グルメ美味しい食べ歩記
私は、5月の連休中のとある日に、佐渡汽船両津港ターミナル前の一等地に建つ、この食堂に入ってみた。昼食時間帯をややはずれた午後1時半頃にお邪魔した。店内にはそれでも中年夫婦、観光客らしきあんちゃん様3人組みの先客がいた。店内には4人掛けのテーブル席が5卓ほどあった。天井には二本一組の蛍光灯が8箇所設置されていたが、そのうち5本は玉切れだったが修理せずに放置されたままで、店内はほの暗かった。おばちゃん二人だけでお店を切り盛りしていた。私は一番奥のテーブル席に座り、この店御自慢の「烏賊団子定食(1000円)」を注文した。壁に貼られたメニューを見たら、烏賊団子定食以外には、わかめそば・うどん、ざるそば・うどん、めかぶそば・うどん、特上牛丼、カツ丼、刺身定食などが並んでいた。先客の中年夫婦はカツ丼を、あんちゃん方は烏賊団子うどんセットをご注文であった。しばらくしたら、ドイツ語を話す観光客らしき御夫婦が来店した。肥満体の奥さんは「海老フライ」を御注文。するとおばちゃんは「車海老フライね、天麩羅じゃないのよ、フライね」と念押ししたら、奥さんは微笑みながら、頷いた。次いでおばちゃんは御主人に向かい「メニューは壁に張ってあるし、手書きのものもありますよ。佐渡は烏賊団子が名物なんです」と言いつつメニューを広げて見せた。すると御主人は「Oh my god」とつぶやいた。そして「I would like to…」と言いだしたので、おばちゃんはあんちゃん様方の方を向きながら「私英語できませえ~ん、誰かできますかあ~」と助け舟を求めた。あんちゃん様方は「僕たちも全然できません」と自信たっぷりに答えた。するとおばちゃんは機転を利かせて「ウインドウのサンプルを見て注文して下さい」と言った。どうやら御主人氏は「ざるそば」を御注文になったようで、おばちゃんは「ざるそばは冷たいけどいいのね、温かくないよ、いいのね」と何度も日本語で念押しをした。御主人氏は「Maybe, it will be OK.」とつぶやいていたので何とか通じたようであった。私はよっぽど通訳をかってでてあげようかと迷ったが、それではお店のためにはならない。それに訪問当日の私の服装はかなり目だっていたので、ペラペラ英語を話して余計に目立ち、「あれは一体誰なんだ?」と言うような話におひれが付いて島の噂話として一人歩きされてもいけないなと思い、黙っていることにした。

佐渡市が本気で外国人観光客の佐渡への誘客を考えているのなら、佐渡汽船前で営業する飲食店や島内の有名観光地にあるレストランに対し英文のメニューを用意するよう指導すべきだろう。おばちゃんたちに、英会話を学べとまでは言わないまでも。。そしてそれは、佐渡市観光課や佐渡観光協会の仕事であり、私の仕事ではない。

岩崎地蔵尊   投稿者:とある旅人

2010年07月21日 05時00分38秒 | 佐渡及び首都圏近辺の面白観光スポット

両津の両尾(もろお)地区に宇賀神社がある。そこから少し大川集落よりの所に海岸に背を向けて立つお地蔵さんがあるのに気が付いた。慌てて車を停め、そのお地蔵さんの所へ行ってみた。それはまるで忘れ去られたかのようにひっそりと佇む地蔵だった。見ると、岩崎地蔵尊と書いてある。平成年間に建てられた地蔵の台座の部分には、製作者として椿尾の石工「伊右エ門」と河原田周蔵の二人の名前が記載されていた。ところが世話人の名前の中にはどこを探しても岩崎という苗字が見当たらない。建立目的は「天下和平、村内安全」だと言う。地蔵からやや陸地よりに「月見堂」という祠があった。恐らくこの地蔵と何らかの関係のあるお堂なのだろう。月見堂の隣には、龍という文字によく似た文字だが私の読めない文字が描かれた看板を掲げる小屋風のものがあり、その扉を開けると六体の地蔵が並んでいた。この地蔵、越佐旅の絵本でも紹介されてはいない。誰がどんな目的でいつ頃建てたのであろうか?

佐渡では観光客はもとより、地元民でも気付かないような所に面白い物がそこかしこにある。佐渡市ではそうした物を見つけた人が携帯動画でそれを撮影し投稿するサイト(http://www.intx.co.jp)を開設したようだが、投稿したところで何の見返りも無い!「そいのん」のU-streamの向こうを張ったらしいが、一体誰が好き好んで投稿するだろうか?所詮、官製(一応民間委託だが)の動画投稿サイトだ、武士の商法にならねばよいが。



マーブルラウンジ(東京ヒルトンホテル)    投稿者:佐ガット覆面調査員

2010年07月20日 06時00分32秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記
5月上旬のとあるすがすがしい一日、私は新宿西口にある東京ヒルトンホテル1階にあるマーブルラウンジを再訪してみた。以前は朝食でお世話になった所である。相変わらず「わっせ、わっせ」と言った感じでざわついていた。お店には11時半頃にお邪魔した。案内のおねーさんから「バイキングのご利用でしょうか?」と聞かれたが「いえ、アラカルトで」と答えた。五千円何某かを払うとビュッフェ料理が食べられるのだが、飽食に飽き飽きしていた私は単品でヒルトンバーガー(2,585円)とジャスミンテイーを注文した。パークハイアット東京ならば、ウエイトレスがさりげなく近寄ってくるのだが、このホテルではいちいちスタッフを呼ばないと客席までやって来ないというサービスの悪さが目立った。

ビュッフェコーナーには体型崩れが露になる服装など物ともしない中年女性達が蟻のように群がっていた。15分ほど経過した後に、ようやくジャスミンテイーが運ばれてきた。一緒にハンバーガーを持ってくれば良さそうなものなのに、更に5分ほど遅れてからようやくハインツのケチャップとマスタードのボトルと共にお目当てのハンバーガーが到着した。完成までに実に20分近くを要した。まずハンバーガーの肉のパテを味わう事に。う~ん、さすがは米国人観光客御用達のホテルだ、お見事なお味である。これにサラダとアメリカ人が大好きなフレンチフライ(ポテトフライの事)が付いていた。私にはケチャップや洋辛子は不要だったが、隣の席の米国人はこれらをたっぷりとクラブサンドイッチの上に振りかけて食べていた。ハンバーガーのパンは上半分だけで終了とし、ポテトフライも3割ほど食べたところで終了とした。ハンバーガーだけならマクドナルドで600円そこそこで食べられるので4倍近い値段だ。しかしこのこだわった味、雰囲気、サービスをマックで買う事はできない。ジャスミンテイーとサービス料込みの総額は、3,682円。贅沢にハンバーガーを食べたいと思ったらやはり東京ヒルトンかな。


羽黒神社(羽吉:両津)         投稿者:とある旅人

2010年07月19日 06時00分04秒 | 佐渡及び首都圏近辺の面白観光スポット

雪が降る頃の佐渡は寒い!凛とした空気の冷たさを感じるが、かといって手がかじかむ程の寒さでもない。適度に暖かい寒さ、妙な表現だがそれが冬の佐渡の気候を的確に言い当てていると思う。私はこういう気候が大好きである。昨年の12月下旬のそんな日に、浜梅津に程近いところにある羽黒神社を訪ねてみた。羽吉のおおくわに至る道を更に山側に向けて登っていくとやがて右手に神社の鳥居が見えてくる。羽吉の羽黒神社は、古式に則った流鏑馬が開催される事でも有名だ。訪問当日は本殿に至る参道は、前日までに降り積もった雪に覆われ通行不能な状態だった。止む無く鳥居周辺を撮影しただけで終わり、参拝は断念した。

後日、雪が降らないとある冬の日にこの神社を再び訪ねてみた。すると今度は「仁王門が崩落する危険性があり、通行不能」との張り紙が。泣く泣く春まで待つ事にした。佐渡島内には羽黒神社と名の付く神社は、羽吉(両津)、安養寺(金井)、山田(佐和田)、柳沢(赤泊)、三瀬(羽茂)、北狄(外海府)、北片辺(外海府)の7箇所にある。いずれも「うかのみたまのみこと」を祭るという。元を正せば出羽の国の羽黒神社から分霊し、両津地区に祭ったのが最初だそうだ。ところがご神体を運ぶ途中、船底に穴が開き、海水が浸入し、危うく沈没しかけたが、その穴にアワビが多数付着して浸水を防ぎ難を逃れたとの言い伝えがある。それゆえ、羽黒神社の氏子一同は恐れ多くて昔からアワビを食べないのだという。

そういう訳で、とある春の日にこの神社を訪ねてみた。三度目の正直である。無事に仁王門の修復は完了したようであった。まず長い石段を登る。登りきったところでこんどは下りになる。そして渓谷の上に架けられた赤い太鼓橋を渡る。渡りきると再び上りになる。その頂上に羽黒神社があった。拝殿の注連縄が真新しく、きりりとしている。拝殿の裏手に本殿があった。周りはうっそうとした竹林、どこからともなく鶯の鳴き声が聞こえてきた。         


新華月(新宿3丁目)    投稿者:佐渡の翼

2010年07月18日 06時00分05秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記
筆者は1月下旬のとある日、伊勢丹メンズバイヤーズブログのウエブ担当のおねーさんご推奨のお店である、新宿の中華料理屋「新華月」にお邪魔した。バーニーズニューヨークのある通りを靖国通り方面に向けて歩くと左手に靖国通りに面したローソンがあり、その上にこのお店があった。店内はさして広くはなく、雑居ビルの中にある大衆中華料理屋という趣だ。店へと向かう階段の踊り場にランチメニューが四つ掲示してあった。店内は新宿らしく、得体のしれない外国人風あり、パンクロック風のいけてないギトギトファッションカップルあり、オタクっぽい一人客ありと、これまた雑多で猥雑な客層を構成していた。こんな店内では、筆者の「Herno(ヘルノ)」のローズピンク色のスプリングコート姿などは完全に浮きまくっていた。お店に到着したのは午後12時44分だったが運良く窓際席が空いていた。筆者が蟹肉入り卵炒め定食(840円)を注文したら、8分ほどでお料理が出来上がった。所謂蟹玉というやつだが、大衆食堂のくせに塩味がそれほど強くなく意外とあっさりとした味付けで美味しい!蟹肉の他には筍と椎茸が入っていた。ご飯の量もたっぷりだし、スープも美味いわい。ザーサイもまずまずか。これに食後にアイスコーヒーか杏仁豆腐が付くというのだから、かなりコスパは高い。ふと見たら黒スーツ姿の伊勢丹の店員さんが食事をしていた。新宿3丁目という繁華な街にある中華料理屋、しかも伊勢丹のおねーさんの御用達のお店とくれば繁盛するわけだ。だけどタバコをぶかすかやったり、このお店でデートするのだけはやめて欲しいな。

片野尾歌舞伎定期公演(お芝居編)   投稿者:とある旅人

2010年07月17日 06時00分44秒 | 佐渡及び首都圏近辺の面白観光スポット

議員さん達のご高説ご披露が終了した後はいよいよ演目の始まりである。まずは、片野尾の婦人部による景気付けの舞踏が披露された。次いで歌舞伎の「一谷嫩軍記述(いちのたにふたばぐんき)、須磨浦の場」が上演された。男役3名と女役1名の4名であるが、歌舞伎の世界では男が女形を演ずる習慣から、配役は全員男性であろう。皆さんなかなかの役者ぶりで、練習の成果を存分に発揮してくれていた。

内容は、須磨浦での源平合戦である。平敦盛の許婚(いいなずけ)である、平時忠の娘の玉織姫に源氏方の武将が言い寄る場面から始まる。玉織姫はその武将の口説きを拒否する。一方、源氏方の熊谷次郎直実と平敦盛は太刀打ち合戦から組打ち勝負となり、直実が敦盛を組み伏した。直実はこの若武者を見逃しても合戦の大勢には影響すまいと思ったが、玉織姫を口説こうとした武将から「平家方の大将を組み敷きながら助けるとは不届き千万」とののしられたため、涙ながらに敦盛の首を刎ねた。玉織姫は刎ねられた首を抱いたまま息絶える。それらを見た熊谷直実は「ものの哀れ」を感じつつその場を立ち去るというあらすじである。文章を読んだだけではなかなか実感が沸かないかもしれないが、デジブックを見ながらならばストーリーの展開がよく理解できよう。

私は途中で退席したが、佐渡テレビやBSNなどの報道メデイアが多数訪れており、4年ぶりの歌舞伎公演に対する関心の高さを窺わせていた。

i8ロードスター動画1

i8ロードスター動画2

i8ロードスター動画その3

ブログの記事内容について

「佐渡の翼」の記事内容は、調査スタッフ個人の、お店や宿泊施設に対する感想や意見を記述したものです。これらは、すべての読者が感じる内容とは必ずしも一致しません。「佐渡の翼」に掲載された記事を参照した後、読者ご自身の判断で行動した結果、生じた損害・損失について、当ブログは一切責任を負いかねますのでご注意下さい。更に、お店の外観写真やメニューはあくまでも取材時点でのものであり、最新情報とは必ずしも合致しておりません、重ねてご注意下さい。佐渡島内の焼肉屋と焼き鳥屋は調査の対象外です。これらのお店に関する情報をお求めの方は「佐渡なび」(http://www.sadonavi.net/)にアクセスしてお調べ下さい。なお、当ブログで紹介後に営業を休止したり廃業した飲食店は、宿根木の日本料理の名店「菜の花」(2013年4月に東京上野桜木で再オープン。電話番号:03-3827-3511)、小木の新保屋食堂」、佐和田の居酒屋「侍」、佐和田の中華料理「潤采」と「洛陽」、佐和田のラーメン大学「かねふく」、佐和田のラーメン店「燕人」、佐和田の喫茶店「トムキャット」、佐和田のイタリアン「バール・フェリチータ」、佐和田の「石川食堂」、佐和田のラーメン屋「げんき家」、佐和田のキャバクラ「パレス」、八幡のスナック「メンソーレ」(カラオケ、ココルに変身)、二見のラーメン屋「二見食堂」、真野の「寿司正」(後継は洋風のお店になる模様)、相川の「りき寿司」、相川ののら犬カフェ、金井の蟹料理専門店「かにっこ」、金井の食堂「ランチ@さとにわ」(佐和田へ移転)、金井のスナック「花音」(スナックyy'78に変身)とスナック「リバーサイド」(居酒屋兼食堂:クッチーナに変身)、畑野の食堂「菜花村」、両津の喫茶&レストラン「アン」、両津のファーストフードの店「マックス」、両津の「彩花停」(海結に変身)です。なお、紹介後に閉館したホテルは小木の「ニュー喜八屋」、佐和田の「シルバービレッジ」(改装され、ホテル浦島東館として再スタート)、相川のホテル「さどや」、えにしの宿「新ふじ」、相川やまきホテル。廃業した旅館は、小木の「ごんざや旅館」と相川の「中山旅館」です。 2018年8月10日現在の情報に基づいています。

佐渡の翼管理人

当ブログは著作権法により保護されています。当ブログ内で提案された「アイデア」の借用、具現化、実行等には何らの制限もありませんのでどうぞご自由にご利用下さい。当ブログの記事内容を著作権者の許諾なしに「引用」することは、その必然性があれば著作権法上は合法です。しかし著作権法第32条では、「引用は、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない」と定められています。「正当な範囲内で」 とは「 引用しすぎてはいけない」という事であり、質的にも量的にも、自身の文章が「主」、引用部分が「従」という関係にある(最高裁判例)事が求められています。なお、アクセス状況は2009年2月1日からの累計です。 Copyright © 2009 Wing of Sado All Rights Reserved