バチカン美術館内は、延々と観光客の大行列が途切れる事無く続いており、さながら満員電車の中にいるようだった。エアコンなどは効きはしないので、暑さに加えて圧迫感と息苦しさで、一刻も早くこの行列から抜け出したかった。ローマ初日に、道路封鎖で迂回を余儀なくされたため、コロッセオへと向かう行列の中に居たのと同じ状況であった。その違いは屋外か屋内かだけであり、地獄攻めには変わりなかった。入場から30分後にようやくシステイーナ礼拝堂に辿り着いた。礼拝堂の中は想像していたよりも狭く感じられた。礼拝堂内は撮影禁止であり、丁度ミサが始まる直前のようであった。ウエブの口コミでは、この礼拝堂の右手にサンピエトロ寺院へと続く通路があると書いてあったが、そのような出口は見当たらず、止む無く土産物屋街を経由しながら美術館の出口に出てしまった。あまりの暑さと、行列している人々にじろじろ見られるのが嫌で、徒歩でホテルへ帰るのを断念した。そして運よく、美術館前に停車していたタクシーに乗り込み、ホテルへと戻った。ホテル到着は10時41分であった。
美術館職員の駐車場
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ステンドグラス
ここを右折するとシステイーナ礼拝堂に至る
礼拝堂を出た後に撮影
出口へと至る階段
このような螺旋階段になっていた