離陸後6分を経過し、午後12時になったところで筆者は時計を7時間遅らせ、ドイツ時間の午前5時に合わせた。フランクフルトへの到着予定時刻は11時間40分後の午後4時40分である。機内でやれる事と言えば、飲んで食べて寝て、テレビやビデオを見て音楽を鑑賞する事、それだけである。ファーストクラスも二回目となると、新鮮さが薄れ、こんな贅沢が当たり前のようになってくる。一生に一度でいいから夢のファーストクラスに乗ってみたいと思い、筆者に憧れる佐渡島民は多かろうし、ファーストクラスは究極のエンターテインメントなのだが、筆者に取ってのファーストクラスとは日常生活の延長でしかない。
午後12時19分になると、表紙が分厚い紫色の布張りのメニューが配られた。筆者は、本来はその反対にすべきだったのだが、行きは洋食で帰りは和食にしようと思っていた。メニューには日本発便とドイツ発便の和洋食メニューが記載されており、帰国便にも同じメニュー表が配られる予定だったので、荷物になるためメニューは持ち帰らずに機内に置いて行く事にした。12時35分に、ようやくクリュッグが到着した。アミューズは、トマトのクリームとペストジェノベーゼ、子牛とツナのムース トンナート キャビア添え、ローズマリー風味のグリッシーニ、パルマ産生ハムである。クリュッグをぐいぐい立て続けに二杯飲んだところで、イタリアンのフイレンツエに本店を構えるリストランテ「エノテーカ・ピンキオーリ」とコラボレーションしたイタリアンのフルコース料理を注文した。
EOS5DSに変えて撮影した
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メニュー
洋食メニュー
和食メニュー
イタリアンメニュー
クリュッグ様
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