数年間海外旅行から遠ざかっていたため、旅券が期限切れとなり失効した。従って、今年の9月のヨーロッパ旅行のために新たに旅券の発給を申請せねばならなくなった。東京都民が旅券発給申請を行うパスポートセンターは、新宿都庁の旅券課、有楽町の東京交通会館内の有楽町分室、池袋サンシャインシテイ内の池袋分室、立川駅ルミネ内の立川分室の4か所である。申請受付時間は月曜から水曜が午前9時から午後7時までで、木曜金曜は午前9時から午後5時までとなっており、土曜が休業日で、日曜は旅券受領のみの業務が午前9時から午後5時まで行われている。つまり月曜から水曜までなら、午後5時の業務終了後に各パスポートセンターに駆け付ける事が出来るので、佐渡のように、旅券発給申請のためにわざわざ平日に休みを取る必要がなく非常に便利である。
パスポートを申請する際は、旅券発給申請書、パスポート規格に合った顔写真(35mmX45mm)、戸籍謄本又は抄本、免許証などの身分を証明できる物の4点が必要だが、佐渡を含む新潟県ではこれに加え印鑑が必要である。旅券発給申請書は有効期間が5年用と10年用の二種類があるが、いずれも都内23区の区役所や区民事務所などで容易に手に入るので、戸籍謄本又は抄本取得時に手に入れておき、事前に全てを記入した上で、それをパスポートセンター窓口に持参すれば手続きがスムーズに行える。旅券発給申請書はスキャナーで読み込むため、正確かつ丁寧な文字で書く必要があり結構神経を使う。筆者がかつて留学していた米国では、米国市民一人一人にSSN(Social Security Number)と言う番号が付けられており、この番号で身元特定が可能なため、旅券申請は必要書類の郵送だけで済むという簡便さであった。だが日本では、申請者本人がパスポートセンターに出向かねばならず、それの取得にはかなりの時間が必要である。
佐渡市に於ける一年間のパスポート申請件数については佐渡市役所に問い合わせれば分かる事なのだが、筆者なりに推測してみたいと思う。島内の高校生の修学旅行先が海外になる場合がある事から、島内の5高校(今年から相川高校は募集停止となるので実際は4高校だが、昨年までの実績換算での推測)の一学年の入学定員の総人数分が申請対象になると思われるので、最低500人が申請すると思われる。これに一般人の申請人数の推測分を加え、年間約1000人と見積もれば、一日当たりの申請件数は2人程度の計算になる。この程度の人数を佐渡市役所の旅券課の職員が一人で捌くのだから高がしれており、申請者が旅券発給申請書を仕上げるのをマンツーマンで指導出来る。市役所職員から、「申請書に記載された所持人自署はそのまま旅券に転載されますから、くれぐれも枠内からはみ出さないように書いて下さいね、枠から一ミリでもはみ出すとアウトですからね」などと言われると、ついつい緊張して失敗してしまう。すると職員は、新しい申請書を取り出し書き直しを命じる。高校生なら一発でOKだろうが、高齢者などは手が震えて数回書き直しを余儀なくされるかもしれない。そうなのだ、高齢者に取っては旅券申請手続きは命懸けさながらなのだ。日本では命と金をかけなければちょっとやそっとでは海外には行けない仕組みになっており、何だか不思議である。
一般の人々が海外旅行を計画し、ツアー申し込みや航空券の手配を行うのは旅行開始日のおよそ2~3ヶ月前がほとんどである。従って、海外旅行客が減るのは厳冬の2月頃であり、それの2~3ヶ月前は11月と12月であり、この月は旅券発給件数が一年で最も少なくなる。つまりパスポートセンターの窓口が混雑しにくい月は11月と12月上旬頃と言える。そして窓口の混雑時間帯もパスポートセンターのHPに公表されており、それに寄ると、午後5時以降では水曜の5時から6時が一番混雑度が低いと記載されていた。従って、筆者は9月の海外旅行のための旅券申請書類一式を、昨年の12月11日(水曜日)の午後6時頃に窓口に持参した。案の定窓口に並んでいた人はわずかに5人だけで、ものの10分程で手続きが完了した。旅券は申請書の受理から1週間後に発給されるので、旅券引換書 に16000円分(10年用)の収入印紙を貼り、窓口に持参すれば日曜日でも受領可能である。佐渡では旅券の発給申請と受領のために二回ほど仕事を休まねばならぬが、東京ならば仕事を休むことなく旅券の取得が可能であり、これこそが都会の強みである。
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宿泊当日のチェックイン時に、陸上競技短距離走の日本記録保持者の朝原選手によく似た風貌の担当のフロントマン氏は、「宿泊料金の件で色々あったようでございますが、今回は勉強させて頂きます」と言った。そして昨年と同じ、106号室を指定してくれた。窓からは、昨年同様、強風で薙ぎ倒された一本の松の木が見えた。部屋でシャワーを浴び、新聞を読んだりしていたら午後6時になったので、夕食会場へ行ってみた。昨年同様、揚げ物、天麩羅、スパゲッテイ、枝豆、サザエ、烏賊の一夜干しなどの、所謂ビールのおつまみ系メニューが並んでおり、それのどこが、支配人氏言うところの、「質を上げたお料理なのか?」と首を傾げてしまった。お刺身が運ばれてきたが、中身は、「カンパチ、鯛、ほっき貝」だけと言う貧弱さ!再び、「どこが、質を上げたお料理なのか?」の疑問が頭をもたげて来た。生ビールを注文したら、新潟県限定銘柄のビール(サッポロ風味爽快ニシテ)を運んで来た。これで喉を潤し、皿一杯に盛られたおつまみと刺身を食べ干した後、お部屋へ戻った。佐渡グランドホテルの宿泊料金に照らし合わせれば、実質、1000円程度のバイキング料理であり、これで妥当かなと思った。
翌朝は、小鳥のさえずりと共に目が覚めた。午前7時に朝食会場へ行くと、既に家族連れがバイキング料理の回りを取り囲んでいた。定番の朝食メニューの他に、紅麹で色を付けただけの「朱鷺色豆腐」なる物や、このホテルが所有する菜園で栽培したトマトなどが並べられていた。画像のようなお料理をお皿に取り、これにご飯2杯と長藻のお味噌汁で朝食を済ませた。佐渡の飲食店や宿泊施設の応対に関する不平や不満を述べてガス抜きを図るのも筆者がブログを書く動機の一つである。今回も充分ガス抜きをさせてもらったが、領収書を見たら、一泊二食の宿泊料金は去年と全く同じ11640円であった。ファミリーオ佐渡相川の対応は至極全うなものであったが、では予約時の「一泊二食で18,000円」と言う数字はどこから出て来た数字であろうか?
朝食!
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2013年5月7日、筆者は、ファミリーオ佐渡相川に電話し、8月6日の宿泊予約を行った。すると、電話口に出た担当者は、「8月はトップシーズンでございまして、この日はお一人様の予約は受けておりませんが」と言った。筆者が「では8月7日ならどうだ」と食い下がると、担当者は少々お待ちくださいと言い、奥へ引っ込み相談した後、「では、お一人様ですと、少々割高になりますが、それでよろしいでしょうか」と打診してきたので、筆者は「ああ、構わないよ」と答えた。そしてこの担当者は「そういたしますと、8月6日は一泊二食で18,000円になりますが、それでよろしいでしょうか」と言った。かなり高いなと思ったが、金に細かくない筆者は、その場は取りあえず黙っておいた。だが、筆者は丁度一年前の2012年8月7日にもこのホテルに宿泊しており、その時の領収書を見たら、一泊二食で11,640円であった。日付が一日違うだけで6000円近くも宿泊費用が跳ね上がるのはどう考えてもおかしいと思った筆者は、2013年5月8日に再度このホテルに電話し、6000円近く余分にふんだくる理由を尋ねてみた。電話をすると、電話口には下っ端従業員が出た。だが、電話口の向こうの相手の様子にただならぬ雰囲気を感じた彼は、少々お待ちくださいと言い、支配人らしき人に応対を変わってもらった。筆者がぼったくりの訳を尋ねたら、この支配人らしき人は、「あのお~、お食事内容の質が上がっておりまして」と言い訳をし始めたので、「あんたねえ~、たかがバイキングでしょ?あんな揚げ物だらけのバイキング、質の上げようがないじゃないですか」と突っ込むと、「え、いや、その、JRの本社から値上げの要請が来ておりまして」と、しどろもどろで答え始めたので、「いくら本社からの値上げ要請と言えども、6000円は、やらずぼったくりではないのかね?」と追求すると、「あ、その、いえ、お客様はリピーターさんでございますので、当方といたしましても勉強させて頂きまして、昨年の料金に500円ほど上乗せした価格でやらせて頂きますがいかがでしょう?」と軟化してきたので、「そうだよ、それが適正価格だ。6000円もするバイキング料理なんて、都心の高級ホテルだって今時やらないだろう」と矛を収め、更に、「夏の繁忙期ゆえ一人客はお断りなどと言う一人客差別はしないで欲しい、従業員にそう教育しておけ!」と一喝し、支配人氏らしき人を叱り飛ばしておいた。大学生の就職先企業として人気ナンバーワンのJR東日本が経営するホテルである、佐渡島内の他ホテルに範を垂れるような接客サービスを心掛けなければ早晩人気は落ちるだろう。
毎週のように高級フレンチばかり食べていると次第に飽きが来る。そこで、たまには庶民風の食事でもと思い、筆者は昨年の12月8日、丸ビルの6階にある山形料理のお店「ダエドコ」を訪ねてみた。このお店、山形バールと銘打つだけあって、店内は木製のテーブル席とカウンター席だけの簡素な造りで、客層も「素早く昼飯を食べたら新幹線に乗って早く山形に帰ろう」的な人ばかりであった。午前11時45分頃にお店にお邪魔したら、テーブル席は結構混んでいたがカウンター席に客の姿は皆無で、筆者はそこへ座るように指示された。カウンターの内側には4人のコックがいたが、いずれも垢抜けしない風貌で見るからに山形の田舎から出て来たと言うような感じであった。筆者はこのお店のメニューの中で一番高い、「米沢牛のランプ肉を使用したグリルとつや姫のランチ(1980円)」を注文した。厨房を見たら太ったコックが冷製のソースを作成しており、彼が指をソースの中に突っ込んで味見をする現場を目撃してしまったため、一挙に食欲が失せた。だが、焼肉ならば細菌やノロウイルスは死滅するだろうと思い、大人しくお料理の登場を待った。調理を担当したコックは、ランプ肉の塊をフライパンの中に置き、それをオーブンに入れ数分間グリルした。次いで、鉄板皿の中にもやし、茄子、長芋などを入れてからそれをガスコンロの上に置いた。そしてグリルされた肉塊を取り出し、7切れほどの厚さにスライスした後、それらを鉄板皿の中に加え、数分間加熱した。最後にすりおろしリンゴソースをかけクレソンを乗せれば出来上がりだ。所要時間はわずかに5分と言う早業である。駅中の立ち食い蕎麦屋並みのスピード調理であったが、お肉は日本三大和牛と呼ばれる米沢牛の更に極上のランプ肉(ももの肉のやわらかい部位でユッケや牛肉のタタキ・刺身など生食でも使われる)を使用しただけあって、甘味のある柔らかさととろけるような舌触りを感じ、非常に美味しかった。ご飯もつや姫と言うブランド米で、これに豚汁と香の物が付属して1980円ならばお値打ちではないだろうか?トップ画像からお分かりのように、お肉はレア状態の焼き加減であり、ステーキ丼にして提供してもいいくらいの出来栄えであった。お行儀の悪いコックがいたものの、肉の美味しさに免じてそれは許すとしよう。事前リサーチ無しでの飛び込み取材だったが当たりであった。店内がもう少し洒落ていて客層も洗練されていれば申し分ないのだが、6階のレストラン街に入居する飲食店にそれを求めても土台無理な話しであろう。山形料理のお店で食事をするのは東北復興支援のためと思い、気分良くお代を支払い筆者はこのお店を後にした。
お店の入口
指入れ味見をしたコックの後姿
お米の一粒一粒が立っている、つや姫
佐渡市提供の資料に寄ると、「平成21年7月23日に、佐渡金山遺跡「吹上海岸石切場跡」が「国指定史跡」になった。江戸時代、佐渡金山から採掘された鉱石は硬いため、石臼を使って磨り潰し、そこから金の鉱物を取り出していた。その石材を取り出していた場所が「下相川吹上浦」で、崖の壁面には切り出す際に彫られた矢穴や切り出し用の溝を彫る際に付けられたノミ跡、切りだし痕が無数に確認できる」とある。金山の隆盛期には佐渡には石工が多数存在したため、石材の切り出しなどはいとも簡単だったのだろう。文字文化を持たないインカ帝国の人々は、更に、切り出した石を、カミソリ一枚通さないほど精巧に組み合わせる技術を有していたそうであるから、石の切り出しなどは基本中の基本であったろう。ただ、爆破や電動ノコギリなどの文明の利器など無かった時代である、切り出しにはかなりの時間がかかった事と推測される。資料の文言に、「矢穴やノミ跡、切りだし痕が無数に確認できる」とあるが、実際にこの地を訪ねてみれば分かる事だが、それらは無数にある訳ではなく、注意深く探さないと見つからない。観光用資料は、現場を良く観察した上で、正確に記載すべき物かと思う。画像は、その矢穴を短焦点レンズで拡大撮影したものである。画像では大きく見えるが、実際の矢穴の長経は約5センチほどである。
3月27日の日記:以前、「SHIMAFUMI」さんでの店内撮影禁止の一件をブログ記事に書いたが、店内でのお料理の写真撮影を禁止している飲食店もある。出されたお料理を撮影し、その画像をフェイスブック、ツイッター、ブログなどに掲載する行為は「フードポルノ」と称されている。「要するにお料理を見世物晒し物にして料理好きを楽しませる」と言う点に於いて、本質的にエログロ写真を掲載し好事家を楽しませるエロ雑誌と何ら変らないと言う意味での蔑視的な表現である。さすれば筆者や佐渡ブログアクセスランキングの二位ブログの女性ライターや佐渡の小さな会社社長などは「フードポルノライター」の代表格と言う事になる。匿名の筆者はいいが、相川小学校の教諭や小規模会社の社長が「フードポルノライター」では格好が悪かろうに。
ところで、独創的なお料理に著作権はあるのだろうか?法曹界の見解に寄れば「お料理そのものは著作物ではないが、個々の調理人に寄って作成された創作物であり、その創作権は保護されるべき」と言うのがコンセンサスのようである。従って、「店内のお料理撮影禁止」の張り紙が張られているお店で、その警告を無視してお料理の撮影行為に及べば、お店側はお店の管理権を盾に、その客に撮影した写真の削除を要求出来るし、行為が悪質だと判断すれば、何らかの違法性を問う事も可能である。「店内撮影禁止」の張り紙を張らずに「店内撮影禁止」を言い渡すお店があるくらいの佐渡である、その種のお店の出現は時間の問題かもしれない。
「吹上海岸石切場跡」を示す標柱
ちなみに、こちらは江戸城の石垣の石に残された矢穴跡です。矢穴とは要するに石に彫られた窪みだと思えばいい
彩り春雨サラダ
利休の牛タン丼弁当
立教大学はミッション系の大学ゆえ、毎年クリスマスの時期になると、構内のヒマラヤ杉をイルミネーションで飾るのが年中行事になっている。立教大学池袋キャンパスでは、昨年の12月3日、恒例のクリスマスツリーの点灯式が行われた。企画・運営は学生キリスト教団体の学生たちで結成する「立教大学池袋クリスマス実行委員会」である。池袋経済新聞に寄ると、「イルミネーションが点灯された2本のヒマラヤスギは樹齢約90年で、高さは約25メートル、現在も成長を続けているという。戦後間もないころから始まり、当時は色電球400個ほどだったが、今年は約1050個がともされた」と言う事である。更に新聞は「点灯式では聖歌隊による合唱、ハンドベルの演奏などが行われ、集まっていた人々が持っていたキャンドルを全て消すと、ヒマラヤスギに飾られていた色電球が一斉に燈り、歓声が上がった。」と伝えた。
ところが、このイルミネーションを写した写真はどれも暗くて鑑賞に堪えない物ばかりがウエブ上に溢れており、地方新聞や学生ではEOS-1DXクラスの高級機種を購入できないせいかと思い、筆者は、12月5日、EOS-1DXを携えて立教大学へと向かった。午後6時頃に立教大学の正門前に到着した。日没後1時間半を経過していたので周囲は真っ暗であるが、平日とあって、授業を終えたらしい学生達が三々五々学内から出て来た。正門を挟む形で左右に聳えるヒマラヤ杉をファインダー内に納めて撮影したら、いとも簡単に綺麗で明るい写真が撮れた。正門の上に掲げられた「セントポールズクリスマス」の文字が白く飛ぶほど明るいのでISO感度を低めに設定して撮りたいくらいであったが、斜めから撮影したら、今度は文字の色を飛ばさずに上手く撮影できた。ものの10分ほどの撮影時間で終了した後、筆者はそそくさと池袋駅へと踵を返した。
大学本館の時計台をズームアップして撮ってみた
二枚共文字の色が飛んだので
斜めから写してみたら今度は綺麗に撮れた
セントポールの画像もくっきり撮れた
イルミネーションをスマホで激写するおねーさん
向かって左手のヒマラヤスギのイルミネーション。EOS 1-DXでは、光芒現象が顕著に出るのでクロスフイルターなどの使用は不要である。
立教小学校方向
池袋駅方向
イルミネーションの撮影に興ずる女子学生達
蔦のからまる校舎の夜景!
大間港に立ち寄った際、対面に「願龍寺」の山門が見えた。何気に山門脇を見たら「腹が立つと言う事が大事な転機になるんです」と言う文言が額に入れて掲げられていた。人間誰しも腹を立てる時がある。顔にこそ出さないまでも、はらわたが煮えくり返る事はある。人間の出来た人はそれを理性で押し殺しじっと我慢をするものだが、凡人は立腹を仲間や部下に当たり散らすから始末が悪い。「長年勤めた職場であってもどうにも腹の虫が収まらない時はある。そんな時は思い切って穴を捲って退職し、転職してみなさい。それが大事な転機になる場合もある」、そう教えているのだろうか?だとすると忍耐強い人間は馬鹿を見る事になる。かの文言の意図は何だろう?
「腹」と言う言葉を使用した熟語や言い回しには、「腹黒い」「腹蔵なく話す」「腹を割って話し合う」「腹案」「腹の虫が収まらない」など、何かを隠し持つの意味合いが付き纏う物が多い。誰かが隠された社会事象に立腹し義憤に燃えてそれを暴いて告発すると、そこから一大転機が訪れる。お寺の額に入れられた文言はそんな意味合いを含むものだったのかもしれない。
3月25日の日記:佐渡汽船のカーフェリー乗船時にスイカゲートを通過する客は、スイカ非利用者よりも人数が少ないために早く船内に入れる。その結果配船がときわ丸の時は、眺めが良くてネット使用にも便利なビジネスマン向けとも言える二等椅子席(自由席)を確保出来る確率が高くなる。従ってときわ丸への乗船時は是非共スイカ利用をお勧めしたいし、将来的には船内売店でのスイカ利用も可能になる予定だそうだ。
額に入れられた文言
春らしいプリングルのアーガイル柄カーディガン(27,000円)、渋谷西武で購入した。
「菊乃井」の筍の土佐煮
プロジェクションマッピングとは、ビルの壁面などをスクリーンに見立て、そこへコンピューターグラフィックスで作成した映像を投影する手法であり、2年前に東京駅駅舎でも行われた。スカイツリーでは昨年の5月に、スカイアリーナの壁面を利用してこれが行われ、その様子はNHKでも紹介されたのでご存じの読者は多いと思う。昨年は、初めてクリスマスの時期に合わせここでプロジェクションマッピングが行われた。開始日は12月1日で、午後5時50分から30分間隔で7時50分まで合計5回上映され、一回の上映時間は7分であった。筆者は、昨年の12月4日にこのイベントを見学しに行った。東京スカイツリー駅で下車し、ライトアップされたハナミ坂を登ると、すみだ水族館が見える。これを左手に見ながら更に登ると4階に達し、ここがスカイツリーの入口フロアになる。スカイツリーそのものは、建設当時に電車の窓から見た時は「でかいなあ~」と言う印象だったが、直下から見上げると大した事はなく、それほどの迫力を感じなかった。これは、普段テレビや雑誌新聞などで散々その画像を見せられているために新鮮さが無くなっているからなのだと思う。スカイツリーの展望台からの眺望は飽き飽きするくらいテレビで見せ付けられているので、高層ビルの40階程度に存在するレストランからの俯瞰景色と比べ多少広がりがあるくらいの違いしか感じないだろう。そう思い、展望デッキへと至る入口に行列は無かったものの、展望台へ行く気は起らなかったので登るのは止めにしておいた。スカイツリーに登りたがるのは地方から東京見物にやって来た田舎者がほとんどで、東京都民でスカイツリーに登った事がない人は多い。それはいつでも行けるからが理由である。
プロジェクションマッピングは午後5時50分丁度に始まったが、「上映中はスカイツリーの照明を停止いたします」とのアナウンスが流れて来た。「なんだ、照明を消してしまっては、プロジェクションマッピングとスカイツリーのツーショットが撮れないじゃないか」筆者はそう舌打ちしてしまった。12月1日の読売新聞朝刊に掲載されていた、そのツーショット写真は報道機関向けのサービスパフォーマンスだった事がようやく分かった。それと同じ物真似写真を撮るのが目的だっただけに、がっかりしたが、プロジェクションマッピング無しの壁面とのツーショットだけは撮影しておいた。スカイツリー広場ではヨーロッパの街並みを再現したクリスマスマーケットなどが開かれており、クリスマス気分を盛り上げていた。
今後佐渡でも、市役所やホテル大佐渡などの建物の壁面や、佐渡汽船のカーフェリーの船体をスクリーンに見立てたプロジェクションマッピングを行う動きが出てくるかもしれない。
東京スカイツリー駅を出ると
ライトアップされたハナミ坂が見える
スカイツリーの入口フロアーではクリスマスマーケットが開催されていた
ヨーロッパ風の街並みを再現したそうだ
雑貨、ドイツビール、ワイン、フードなどが並ぶヒュッテの賑わい
その様子を激写する女の子
Projection mappingの開始
神社と、池で泳ぐ白鳥かな?
スカイツリー
数字と雪だるまの羅列
スカイツリーの高さを示す634
再びスカイツリー、こんな写真が撮れるのは夜間でも高速連写が可能なEOS-1DXのお陰である。
プロジェクションマッピングとスカイツリーのツーショット撮影を試みた時のアングルだが、ツリーの先端部分が写っていない
これは読売新聞の記者が2013年11月30日に撮影した写真を引用したもの
標準レンズではこれが精一杯。ゆえに読売の記者は広角レンズを使用して撮影したと推測される。
大間港は、相川の市街地を流れる濁川河口と水金川河口の中間付近に位置する埋め立てられた人工港湾である。製鉱所の敷地を造成する際に切り出された土砂を運搬し、それで湾を埋め立てたとされており、金銀の搬出やそれの生産に必要な物資、特に溶鉱炉の燃料等に用いる石炭の搬入用として築かれた。 大間港の敷地内に入ると、南東から北西方向に架けられた鉄骨造のトラス橋が見えて来る。ここにトロッコを乗りつけてトラス橋の下に停泊させた船に鉱石を落下させて積載した。海側の防波堤近くに見えるのはローダー橋脚である。これは、大間港へ搬入・搬出される貨物(石炭・鉱石)を陸揚・船積・運搬するための橋(軌道)を支える構造物で、昭和13年頃に建設された。現存するローダー橋脚は、南西(海)側の2基を円錐台形の柱による構造物とし、北東(陸)側の1基を矩形の柱による構造物としている。ローダー橋脚の手前には、貨物の荷揚げに用いたクレーン台座がある。北側に2基、南西部に1基が現存する。北側の2基は円錐台形の構造物で、下部は石積、上部は鉄筋コンクリート造。2基は約24mの間隔を置いて配置されている。北東部の台座は船渠壁面と一体化した構造で、北西部の台座は停泊場上に独立して立地している。南西部の台座は鉄筋コンクリート造である。文献中に記載されたこれらの構造の描写内容についてはデジブックの写真を見れば容易に理解できよう。筆者は子供でも分かるようにと、大間港の細部に至るまで写真撮影を繰り返しておいた。それにしても学者と言う者は、何故にかくも分かりにくくかつ面白くない書き方で文献を書くのだろうか?
大間港の護岸形状は、波の影響を受けやすい西面護岸や防波堤は勾配を緩くして緩衝作用を持たせ、波の影響を受け難い北面・南面護岸は勾配が急で直壁に近い形状にした。大間港の建設は、招聘した人造石工法の開発者である服部長七が主導し、明治23年から明治24年にかけて始まり、明治25年に完成した。築港以後、部分的な補修・改修は行われたが、現状の護岸・副堤等は、築港当初の埋め立て範囲とほぼ一致するもので、築港当初の骨格を良好に保っているそうだ。煉瓦倉庫は、大間港の南東部に立地しており、煉瓦造2階建の瀟洒な建物である。外壁は煉瓦化粧積とイギリス積で構成され、要所に自然石を用いてアクセントにすると言うこだわりようだ。
以上は、佐渡金銀山遺跡に含まれる近代遺産である大間港の成り立ちに関する土木建築学の文献に記載されている学術的な記載内容を、読者向けに平易で分かり易い文章に改変して紹介したものである。筆者は昨年の夏にここを訪ねてみたが、この大間港は浅いので大型船が接岸できないため、一旦小船に貨物を積み込み、沖合で大型船に積み替えていたと言う。何故こんな非効率な事をしたのだろうか?つまり、何故、大型船が停泊可能な深さを持つ港を建設しなかったのかと言う疑問である。当時の建設技術や予算の制約からであろうか?いずれにせよ、これだけ芸術的な金の積出港が現存している事自体驚くべき事で、このような遺産は大切に保存していかねばならぬであろう。
参考引用文献:にいがた土木構造物巡り
3月23日の日記: お金をかけずにTポイントを貯める方法は、ネット上でも幾つか紹介されているが、筆者が利用しているのは、CMサイトと言うやつだ。これは3分程度のCMを見るだけで1~5CMポイントが貯まり、2000CMポイントが貯まると1500Tポイントと交換出来る仕組みになっている。毎日メールで送られて来るCMを見続けたとしても1500Tポイントを獲得するには1年以上かかる計算であり、買い物でポイントを貯める方法に比較し遥かに非効率的だ。だが暇つぶし程度にはなるし、時々役立つCMもあったりするので、パソコンのスピーカーをオフにし、このサイトをタスクバー上に折りたたんで置き、他の仕事をしながらCMの終了を待つのが常である。ところが時々途中でクイズに答えないと前に進まないようなCMもあり、継続してCMを見続けるにはかなりの忍耐力を要する。
チーターです。まるでアフリカのサバンナで撮影したようだ
飛び立つ直前の鷲。金網が消え、背景も完全にボケた完璧な写真!
こちらに向かって牙をむくアムール虎、凄い迫力!
アムール虎のお食事風景。以上をどこで撮影したかは秘密だが、カメラ機材は、キャノンEOS-1DXと超高倍率望遠ズームレンズ「EF28-300mm F3.5-5.6L IS USM」を用いた。お気付きかと思うが、刻印された文字の大きさと画像のトリミング量は比例している。
有機野菜の五品目サラダ
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ミッシェルトロワグロを出た後、筆者は小石川後楽園へ行くべく地下鉄大江戸線に乗り、飯田橋駅で下車した。C3出口を出て水道橋方面に向かい、左折し真っ直ぐ進むと右手に公園の入り口があった。小石川後楽園は、江戸時代初期、寛永6年(1629年)に水戸徳川家の祖である頼房が、江戸の上屋敷の庭園として造ったもので、二代藩主光圀の代に完成した。光圀は作庭に際し、民の儒者である朱舜水の意見を取り入れ、中国の教え岳陽楼記の「(士はまさに)天下の憂(うれい)に先だって憂い、天下の楽しみに後(おく)れて楽しむ」から【後楽園】と名付けた。庭園は池を中心にした「回遊式築山泉水庭園」になっており、随所に中国の名所を名付けた景勝を配し、中国趣味豊かなものとなっている。そして、これらによって湖・山・川・田園などの景観が巧みに表現されている。この地は小石川台地の先端にあり、神田上水の分流を引き入れて築邸され、光圀の儒学思想の下に作庭された。なお、後楽園は昭和27年3月、文化財保護法によって特別史跡及び特別名勝に指定された。特別史跡と特別名勝の二重指定を受けているのは、都立公園では浜離宮とここの二つだけである。全国でも京都市の鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)、醍醐寺三宝院、奈良県の平城京左京三条二坊宮跡、広島県の厳島を合わせ7ヵ所だけだそうだ。つまり、それほど見事な庭園であり、都内の三大紅葉名所(六義園、浜離宮、小石川後楽園)の一つでもある。庭園入り口に絵葉書が売られており、この絵柄と同じアングルの位置に赴き、同じような写真を撮るのを目的にやって来たので、筆者はまずこの絵葉書を購入した。昨日(2013年11月30日)のフジテレビの「もしもツアーズ」と言う番組でやっていたのと同じ事をやろうと言う訳であるから、筆者はかなりの単細胞かつ真似っこ人間である。
この後楽園には入り口のすぐ近くに枝垂桜があり、その後方が池になっており、春に訪ねて撮影するのも一興である。筆者はテレビで紹介された「通天橋」を含む撮影ポイントへ向かった。六義園のライトアップ時のような押すな押すなの混雑では無かったが、写真愛好家の姿が多く、やはりテレビ放映の影響は大きい!小石川後楽園は東京ドームと後楽園遊園地に隣接しているため、時折ジェットコースタからの絶叫が聞こえて来た。
小一時間ほどの撮影を楽しんだ後、筆者は、ソニーα99をEOS-1DXに持ち替えて地下鉄日比谷線が乗り入れている東武伊勢崎線に乗車した。そして足立区にある竹ノ塚と言う駅で降りた。ここから徒歩20分ほどの所に元淵江公園と言うのがあり、そこの樅の木の大木(高さ20メートル)8本にクリスマスイルミネーションを施す光の祭典が昨日から開かれていた。表参道や丸の内仲通りのような都心部ではないため、都内最大規模のイルミネーションながら、人出はそれほど多くはないので、イルミネーション撮影の穴場である。会場入り口で撮影してみたら、充分な光量があるにも関わらず、シャッター速度が遅く手ぶれ写真になった。おかしいと思い、ISO感度を調べたら、オートモードにも関わらず何故かISOが100に設定されていた。これでは上手く撮れる訳はないので、手動でISOを最大の52100に設定し、撮影し直したら今度は上手く撮れた。EOS-1DXでの夜間撮影時の高感度ぶりは散々紹介し尽くして来たが、今回も同様な高感度写真を供覧するのでお楽しみ頂ければと思う。間もなく桜の季節を迎えるが、5月の連休まであとわずか。連休が終わればあっと言う間にお盆が来て、紅葉とクリスマスの季節を迎える。今年もあと9ヶ月で終わるのだよ。
小石川後楽園の枝垂桜。今月下旬には開花するだろう
通天橋の紅葉
通天橋の拡大写真
紅葉が
真っ盛りです
円月橋
お天気が良かった
東武伊勢崎線竹ノ塚駅東口を出ると
クリスマスツリーのイルミネーションがあり
元淵江公園へと至る1.2kmの道路の両脇に樹木のイルミネーションが続いていた
こちらは竹ノ塚の元淵江公園の光の祭典入口
電飾トナカイ
飛行機に乗ったサンタクロース
サンタ小屋
気球
風船小屋
三角錐ツリー。上にはミラーボールが周っている。
鉄人28号か?
海賊船
グランドピアノ
子供の顔がこんなにくっきり!
ハープ
光のトンネルを歩く人々
子供がカメラの前でおどけたポーズを取っている
おまけは「おでん屋」の赤提灯!
梨の木地蔵とは、子供の病気平癒を祈願し親が地蔵を手向け、治癒した暁に身代わりの地蔵を置いていったのが溜まりに溜まった場所の事である。小佐渡山脈を横断する赤泊・真野線の真野よりの辺りに入り口看板が出ている。赤泊・真野線は、江戸時代、江戸から赴任してきた佐渡奉行が、到着した赤泊港から相川へと向かう道路として早くから整備されて来たが、現在では小佐渡山脈縦断線として真野・小木間の国道と並ぶ快適な道路に変貌している。建物内に祀られている梨の木地蔵そのものは、漁師が海から引き揚げてきたと伝承されているが、いつの頃から子供地蔵が置かれるようになったのだろうか?そして、病気平癒祈願のご利益ありとされた謂れは何なのかは不明のままである。このあたり一帯は薮蚊が多いので、夏に訪ねる際は防虫スプレーが必携である。地蔵堂の賽銭箱の中のお賽銭を盗む泥棒が多発したようで、「防犯カメラがあなたを見ています」と言う、はったり紙片が張られていたが、大勢の子供地蔵が見ている前で賽銭泥棒に及ぶ輩は恥ずかしくないのだろうか?様々な形と大きさの地蔵がびっしりと並ぶ姿は壮観そのものであるが、病気で子を亡くした親もいるかと思うと、興味本位に写真を撮るのが憚られ思わずカメラのシャッターを押す手が止まった。
3月21日の日記: 筆者のTポイント貯め行為は既に病膏肓に入っている。つい先日も、ファミマで263円のリポビタンD8(販促キャンペーンの30Tポイント付で、それはマイル換算なら15マイルで、円換算なら15円~30円相当)を二本購入し、一旦お店を出た後獲得ポイントを確認したら半分しか付いていない。よくよくレシートを見てみたら店員はリポビタン1本分の代金しか徴収していなかった。大抵の人なら「得したな」と思いその場を立ち去るところだろうが、ポイント稼ぎに地道を上げる筆者は、直ちにお店に舞い戻り正直に徴収漏れを指摘した上で追加料金を支払う真面目さを見せたほどだ。ファミマでは、ビタミン剤、500mlのお茶、カリフォルニアワインなどに時々20~50ポイント程度の販促キャンペーンTポイント札が貼られている事がある。それらは筆者の日常生活には必須な消費アイテムなので、見つけた時は迷わず購入している。Tポイントカード提示でクレジット(ANAカード)払いにすればどんどんポイント(=マイル)が貯まるからだ。更に火曜と土曜は「本日カードの日、ショッピングポイントが二倍になります」と言う日なので、牛乳のまとめ買いなどは出来るだけこの日に行うようにしている。お茶などは自販機で買うよりもコンビニで購入した方が5円安いし、マイルも貯まる。だから自販機で現金(スイカで払える自販機もあるが)で飲み物を買うのはおろかな行為だと思っている。更にファミマのTポイントカードからのメールをコマ目にチェックしていると、2週間程度の期間に使い切る事を条件に、Tポイント加盟店での買い物を促す目的で、300ポイントが無料で付与されるキャンペーンにエントリーする機会が得られる事がある。そして、簡単なアンケートに答えるだけで5ポイントが貰えるメールが、週に3~4回程度送付されて来るのでこれにも適当に答えてポイントを稼いでいる。そして、毎月20日は「大人の日」だそうで、50歳以上の人が買い物をすればショッピングポイントが二倍になるため、この日にファミマを利用する高齢者が多い。
何しろ筆者はマイルに交換可能なTポイントを貯めるのが楽しくてしょうがないので、ほぼ毎日のように会社からの行き帰りにファミマへ立ち寄る習慣が付いた。この4月から電気とガスの料金が値上げになるが、公共料金は全てクレジットカードで支払っているので、筆者はこれでマイルが更に増えるなと大喜びしている。筆者の推計では、この調子で楽しくマイルを貯めて行くと、年間3,000マイルが獲得出来る計算でナナコカードの年間250マイルなど足元にも及ばなくなる。こうなると焼け石に水どころではなく、ファミマはマイル増強の生命線にもなりつつある。セーブオンはTポイントカードの非対象店の上、佐渡の全店では未だにEdy払いも不可のため、せっかくコンビニがたくさんありながら佐渡島民は筆者の真似ができずにいる。ただし、楽天カードで支払えば200円に付き1マイルが貰えるのでナナコカードと同じマイル交換率になる。だが、本人認証機能付のJCBカードからナナコカードへチャージすればポイントが貰えるので、セブンイレブンが存在し無い佐渡に住む島民はその恩恵を受けられないままだ。結論から言えば、佐渡でクレジット払いが可能な店舗では必ずカードで支払い、こつこつマイルを貯めるのが最も賢いやり方であろう。ちなみに筆者の所有するカードの場合、100円の消費に付き31.8マイルが貯まる。ANAカードは100円で1マイルとお思いの読者が、31.8倍のマイルを貯めるからくりを知るのは来る5月6日の記事を読んだ時である。
生ハムの華麗サラダ
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ミシュランガイドで★★と評価された「キュイジーヌ ミッシェルトロワグロ」は、西新宿のハイアットリージェンシーホテル1階にあるフレンチレストランだ。ハイアットリージェンシーは、同じ階にある中華レストラン「翡翠宮」で、バナメイ海老を使いながらそれを芝海老と偽る食材偽装が発覚したホテルなので、もうさすがに食材偽装はやらないだろうと踏み、筆者は、予約した上で昨年の12月1日に、このホテルのフレンチレストランを訪ねてみた。街中にジングルベルの音楽が響き渡る季節を迎えると、別にキリスト教徒でなくとも何かこうワクワクするものだが、いくら金があっても買いたい物が何もない心境では、興奮する訳がない。この記事が掲載されるのは長い冬が明け、間もなく桜の季節を迎えようとする頃だが、今年のクリスマス何てあっと言う間にやって来る。
筆者は午後12時の開店5分前にお店にお邪魔したら、案内があるまでwaiting seatに座って待つようにと命じられた。椅子は背もたれの丈が高く、豪華であり、眼の前はガラス張りの厨房になっていて、ミッシェルトロワグロさんがじきじきにシェフ達を指導していた。定刻になると、筆者は窓際の明るい二人掛け席へと案内された。太陽光が左側面から入り込む席で、お料理撮影には格好の場所で、午後からの小石川後楽園の紅葉見学の予定がなければ単焦点レンズを持参したくなるほどの抜群の照明環境であった。だが、明る過ぎるため、底の深い器に入ったお料理を撮影する際に、器の内部の左側にどうしても光の影が出来てしまう。だが、それはそれで味わいがあるし、レフ板使用でその影を消すほどのものでは無かった。それに、大体、こんな高級レストランにプロ用レフ板など持ち込めるはずも無かったし、白色メニューボードを借りてそれを立てて簡易レフ板の代用にする手もあったが、そこまで徹底する気は無かったのでそのまま撮影を続行した。アミューズの一皿目は、「パルメザンチーズ、アボカドのムースのイクラ乗せ、鮪の燻製」と言う和仏折衷料理!どれも繊細にしてほどよい塩加減で美味しい!アミューズの二皿目は、ずわい蟹の身をほぐした物に、生姜、オオバ、などを乗せ、焦がしバターソースで味付けした一品であった。これもどことなく和風っぽくって斬新な美味さである。パンは「パン・ド・カンパーニュ(要するに自家製パンの事で100%有機小麦粉使用で作成したそうだ)」とコーンブレッド。バターはフランスブルターニュ地方の岩塩で作成したと言うこだわりようだ。前菜は、ラビオリ(中身はパルメザンチーズとヘーゼルナッツ)にマッシュルームのカプチーノ仕立てのソースを添えた一品であり、これも手が込んだお料理で非常に美味しい。メインは魚か肉のどちらかから選べたので、帆立のロテイ(要するにグリルした物)(画像)を御願いした。表面を軽く焼いた帆立をかぼちゃのペーストの上に乗せ、セージと言うハーブと栗のチップの素揚げを散りばめ、セージで香り付けした焦がしバターが軽く塗られていた。セージとはソーセージの語源になったハーブの事で、独特の香りがするが、これとかぼちゃの甘味が上手くマッチした一品であった。デザートの前に口直しのデセールが出て来た。そば粉で作成したパンナコッタとリンゴのゼリーの二層からなるスイーツで、マスカット、乾燥イチジクを小さく刻んだ物が乗せられており、甘さ控えめの美味しいスイーツである。デセールの二品目は、「リンゴ のゼリー、カシスを挟んだチョコマカロン、野菜のギョウザ皮包み」であり、和の素材を上手くフレンチ仕立てに仕上げており、これがトロワグロの真骨頂である。メインデザートは、インカの目覚めと言うじゃがいもをシロップ漬けにした物の下に、ホイップクリームの燻製とチョコを敷いた一風変わった一品であったが、この奇抜なデザートもサプライズ感を増幅させる脇役を見事に演じ切り、1時間に及んだランチは成功裏に終了した。お代の8690円は、少々お高い気もするが、ま、それくらいの気位の高さがこのレストランには丁度似合っており、筆者は次の目的地へ向け、気分良くこのお店を後にした。
ハイアットリージェンシーホテルの外観
お店の入口
待合室内のクリスマスツリー
ツリーの足元に置かれたプレゼント
厨房の様子
一品目のアミューズ
パンとバター
二品目のアミューズ
前菜
一品目のデセール
二品目のデセール
メインデザート
佐渡三十三観音堂巡りの最後が、赤泊徳和地区にある観音寺である。このお寺は羽茂方向から行くと、大榧の木で有名な大椋神社の方へと向かう道の手前で、道路から少し奥まった場所にあった。山号名は「海潮山」で、ご本尊は阿弥陀如来であろうか。境内に大きな地蔵像があり、これをファインダー内に一杯になるように収めて背後をボカそうと、マクロモードで撮影したがさほど上手くはいかなかった。やはり、広角レンズは雄大な景色をワイドにダイナミックに撮るのには適しているが、近接撮影には不向きである。本堂内にもこれと言って印象に残るようなものはなく、ありきたりの画像を幾つか撮影した後、筆者はこのお寺を去った。
今回でマイナーな神社仏閣巡りは最後になる。今後は有名な大寺院や神社を高級カメラ持参で春に訪ね歩く予定である。
3月19日の日記: この頃、大金をかけて収集した貴重な情報を無料でブログで開陳する事に疑問を感じ始めている。電車に乗り座席に腰掛けるや否やスマホをチェックしたり、歩きスマホなどをやる人間は情報は閲覧できるが情報の発信能力の無い人間がほとんどである。この種の人間は社会貢献をしているとは言い難く、このような連中に貴重な情報をただで提供するのは金をドブに捨てるのと同じではないかと思うようになった。将来グーブログにもFC2ブログのような、一部の記事閲覧を課金制にするシステムが導入されるのではないかと期待している。
春の10品目サラダ
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10月と11月の東京の中華料理のお楽しみと言えば、上海蟹である。上海蟹は一匹丸ごと姿蒸しが3000~5000円もする高級食材で、佐渡の中華料理屋ではまずお目にかかれない代物だ。この蟹は組織が傷み易く、更に特定外来生物に指定されているため生きたまま空輸され、許可を得たお店でなければ調理できない仕組みになっている。10月は卵を持つメスが美味しいが、11月に入ると味が落ちるため、オスに取って代わられる。伊勢丹の地下にある高級中華惣菜店の「富麗華」ではこの時期、上海蟹の身をほぐした物を使用した惣菜が並ぶが、その味はやや泥臭くそして時に塩味がきつい事がよくあった。上海蟹の足の身にはチョコレート色をした縦じま模様が入っており、見た目はずわい蟹とは明らかに異なる。味もずわいの方がすっきりとした旨みがあり、何も大枚をはたいて食べに行くほどの物ではないと思うが、そこはそれ見栄張り者の本領を発揮させるのにふさわしい高級食材であり、筆者もご多分に漏れずこの蟹を安全に調理してくれる高級中華レストランへと足を向けた。筆者は、上海蟹シーズンが終わりを告げるのが間近に迫った11月の24日、ホテルニューオータニメイン棟の16階にある中華レストラン「Taikan En」を訪ねてみた。このお店は、1964年の開店以来、多くの美食家に愛されてきた、王道主義を掲げる本格上海料理を提供する名店である。黒を基調に洗練を極めた店内は、全面フルハイトウインドウの窓から、眼下に広がる1万坪の日本庭園から遠く東京タワーまでが一望にできる。
午前11時半の開店と同時にお店にお邪魔したら、中央部の窓際席へと案内された。筆者は、「上海蟹、たらば蟹、ずわい蟹、渡り蟹のミックスクラブ淡雪仕立て(3150円)(画像)を注文した。注文後20分が経過したところで、ウエイター氏が「大変お待たせいたしております」と恐縮しながら、時間繋ぎにとザーサイと大根の漬物を持って来てくれた。25分経過したら、今度は「お待たせして大変申し訳ございません」と言いながら、白菜のスープを持ってきてくれた。このスープは火傷するくらい熱かったが烏骨鶏でダシを取ってあり、いいお味であった。30分経過後ようやくお料理が出来上がった。見ると直径5センチ程度の甲羅の中に蟹の身をほぐした物と蟹味噌を詰め、その上を雪に見立てた卵白を泡立てた物で覆ってあった。蟹の味はやや泥臭く、間違いなく上海蟹であるが、その強烈な泥臭さを中和するために、すっきりとした旨みのたらばやずわいの肉を混ぜたものと思われた。これっぽっちの量であるからしてわずか数分で食べ終えた。さすがにこれだけでは物足りなかったので、デザートとして「杏仁プリン(メロン乗せ)、黄な粉あん餅、エッグタルトの三種盛り合わせ(1260円)」を注文した。出来上がるのに更に15分を要したが、あん餅とエッグタルトは熱々で美味しかった。これでようやくお腹が膨れたので、サービス料込のお代4851円を支払い、この超お高い中華レストランを後にした。
3月18日の日記:日に日に春めいて来たが、本日の関東地方は南から暖かく湿った空気が流れ込むため春一番が吹くとの予報である。彼岸の入りに合わせたかのような春一番の到来だ。春本番となる桜の開花までにはまだ9日ほどが必要だが、ようやく待ちに待った春である。筆者はそれまでのフルレングスのパンツから七分丈のクロップドパンツに穿き替えて出勤した。ちなみに春一番とは、『1)立春から春分までの間で、2)日本海で低気圧が発達し、3)東南東から西南西の風向で8m/s以上の風が吹いて、気温が上昇する現象』である。つまり、これらの3条件が揃わないと春一番とは言えないのだ。
ホテルニューオータニの
威容が迫って来る
訪問時はクリスマス間近
お店の入口
Table setting
お箸とスプーン
眼下には日本庭園が見える
これは首都高速環状線
店内の様子
これはサービスのスープとザーサイ
ミックスクラブの割面
蟹の甲羅部分
デザート
小佐渡山脈の山中を貫く真野・赤泊線に、通称「角栄道路」と呼ばれる道路があり、そこには田中角栄の顕彰碑が建っている。言わずと知れた、新潟県が生んだ唯一の総理大臣、故「田中角栄」が主導して造らせた道路である。田中角栄のお陰で、上越新幹線と関越自動車道が開通し、そのお陰で佐渡は100万人観光を達成した。その頃の佐渡はバブルへと突き進む真っ最中であり、宿泊施設さえ造れば、そして飲食店さえ開店しさえすれば、黙っていても客が来た、そんな時代だった。そしてそんな殿様商売にあぐらをかいた付けが今回って来ている。因果応報とは良く言ったもので、現在の佐渡の観光不況を作ったのは国や自治体ではなく、そこに住む佐渡人そのものだからだ。
今は亡き田中は、尋常小学校しか出ていなかったが、それこそ「中卒、住み込み、叩き上げ」の精神で金に物を言わせて総理大臣にまで登りつめた。口で伸し上がった者が口で潰れるように、金で伸し上がった田中はロッキード事件と言う金に絡む事件で失脚した。学歴のない田中が総理大臣にまで成れたのは、その独特の人心掌握術にあった。田中は、「政治家は官僚に強く、官僚は国民に強い、そして国民は政治家に強い。この三すくみ構造があるから世の中はうまく行っている」と説いた。そうやって田中は官僚を上手く使いこなし、例え敵対する派閥に属する者であっても懐に入ってくれば抱え込むだけの度量の広さがあった。だからロッキード事件で起訴されても田中派は膨張し続けたのだ。子飼いの竹下が派中派の創生会を結成し反旗を翻すと、激怒した田中は逆襲に打ってでたが、脳梗塞に倒れやがて政界を去った。だが、今でもその出世術は語り継がれており、その種の本も幾つか刊行されている。新潟県が生んだ稀代の名政治家のお蔭で潤った佐渡は、百万観光達成後は斜陽化の一途を辿り今では厳しい観光不況にあえいでいる。
3月17日の日記:TV画像やパソコン画面の画像(自身のブログ画像を除く)をデジカメで撮影し、その撮影した写真だけをブログで公開する事は著作権違反となるか?答えは著作権法違反になる。ただし、その画像を引用し、自身の意見や感想を付帯させて創作物としたブログ記事ならば引用の正当性があるので著作権法違反にはならない。ただし、放送局名、番組名、放映日時(又はそれらを特定出来るような何らかの記述)を正確に明示しておくべきであり、ただ単に「テレビ番組からの映像です」と番組名が特定出来ないような述べ方では著作権法違反に問われる可能性がある。テレビ画像を何枚も並べ、最後に、「昨日のNHKで放送されたものです」などと簡単に述べただけのブログ記事も明らかに著作権法違反である。ソチ五輪の映像を引用してブログに掲載した島内ブロガーが何人かいたようだが、ペガサス氏の2月16日付けの記事は画像が7枚で文章が改行を含め8行と、引用画像の枚数は多いもののかろうじて引用の主従関係を保っており、すれすれ合格であろう。だが、佐渡活性化日誌さんの2月13日付けの記事は引用画像は一枚だけだが引用元明示が不十分であり、著作権法に抵触する可能性は排除出来ないと思う。参考文献はこちらです。画像の引用に際してはくどいくらいに引用元を明示しておく習慣を付けておけばどこからも文句は言われない。
顕彰碑の拡大写真
道路際の丁度この位置付近に碑が建っている。
鹿児島産豆腐とアボカドのサラダ
升本の月代わりお弁当。1500円程度の安さだが非常に美味しい!