佐渡市が発行した文化財探訪マップに、この住宅が掲載されていた。実は昭文社発行の佐渡市の地図にも同名の住宅が記載されていたので、おおよその場所は見当が付いていたが、念のため、佐渡市世界遺産推進課に問い合わせてみたところ、「いこいの村へ行く途中の右手にある」とのお答えであった。筆者は、5月初旬のとある日に、この新潟県指定の重要文化財を訪ねてみた。市役所職員の言う通りの場所に、この古民家があった。住宅の背後に山があり、茅葺屋根の母屋は南向きに建てられており、南西側に納屋と便所があり、東側は水田になっていた。以前訪ねた際はプロパンガスのボンベが二本立っていたので、誰かが住んでいる気配がしたが、今回は無人のようであった。
この菊池家は、文政8年(江戸時代後期)に建築されたそうで、名主とその一家が住んでいた。建築年代の分かる古民家としては佐渡では最も古い建物である。
土蔵
トイレ
納屋
茅葺屋根
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