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脱サラして独立。我が道を行く男の独り言

土用の丑の日

2024年07月26日 | 三代目は見た
土用の丑の日にウナギを食す。
これは、江戸時代の発明家として有名な平賀源内の発案という話は有名である。
元々は「う」が付く食べ物であれば何でも良かったらしい。

詳しく調べてみると(諸説あるようだが)、平賀源内が【本日 土用丑の日】という「看板」を出させた。
見慣れない看板を見て足を止めた客に、うなぎ屋の主人が源内直伝の「宣伝文句」を並べ、店に「引き込んだ」
店が繁盛し、周辺のうなぎ屋も真似た事で「定着」したという事だ。
これが現代まで続くのだから驚きである。
クリスマスケーキ、バレンタインチョコも同じようなものだろう。

ここで見習うべきは【本日 土用丑の日】という「看板」、そして「宣伝文句」である。
定着していない文化、まだ売れていない商品を考えると、先に「宣伝文句」を考えたくなるが、敢えて「見慣れない看板」で足を止める。
インパクトという点と「詳しい説明をするチャンス作り」と、看板の役割を定義している。

ここから「宣伝文句」になるが、ある程度の話術も必要になる。
「良い看板」だけで商売がうまくいくのでは無いという事だ。

ちなみに、江戸時代のウナギは庶民的な食べ物で、「食べた事が無い」という人は少ない。
旬を外れていて、こってりした味のウナギは「夏は不人気」というだけだ。
だから「美味い」と言っても売れないし、安売りも効果が薄い。
「夏負け(夏バテ)しない」という事も、果たしてどれほどの根拠があったのかは不明だが、これが庶民の心を掴んだのだろう。

看板で足を止め、宣伝(売り文句)で客を掴む。
商売の基本中の基本かもしれない。
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