冬青(そよご)風

常緑樹の森の下に佇み、かたい葉が風にそよいで、ソヨソヨと音をたてる。
ソヨゴの語らいを聞いていただければ幸いです。

小説のTVドラマ化の明暗

2008年02月28日 23時16分46秒 | Weblog

              民俗公園の菜の花畑

   花アルトキハ花に酔イ 風アルトキハ風ニ酔ウ  榊莫山

 いつまでも風邪をひきずり、元気がでないままブログ更新も出来ずに、
 皆さんにご心配をおかけしてすみませんでした。

 ブログをしない分時間もあり、読書とTVドラマを見ていました。
 今週読んだ本は三浦しおん「まほろ駅前多田便利軒」、荻原浩「明日の記憶」、
 川島誠「800」TWO LAP RUNNERS です。

 「明日の記憶」若年性アルツハイマーの物語です。
 物語は、広告代理店に勤め、仕事も家庭も順風満帆だった中年男性が突然、
 若年性アルツハイマー病に襲われ、人生のすべてが一変していく。
 人間の尊厳が徐々に失われていく過程を描かれていて、読むほどに辛くて落ち
 込んでいきました。この本は山本周五郎賞を受賞し、3年前の本屋大賞では
 「夜のピクニック」に続いて2位に選ばれた作品です。

 TVドラマは4夜連続で佐藤多佳子原作の「一瞬の風になれ」を放送している
 ので見終わりましたが、残念ながら小説を読んだ時の感動は少しも伝わらず
 平凡なドラマになっていた。
 その反対に、「鹿男あおによし」はドラマの方が原作以上によく作られいる。
 とにかくテンポよく、場面切り替えや、喋る鹿がリアルな感じで作られている
 ので違和感なしでドラマに溶け込める。
 鹿男を演じる玉木宏は回が進むごとに、鹿に似てくると感じるのは私だけで
 しょうか。玉木宏が二枚目半の演技で好演している。

 個人的には多部未華子がいいですね。「すみれの花の咲く頃」を見たときから
 ファンになっていただけに、今回女子高生役で再び登場しきっちんと演じて
 いるので、後半ますます楽しみです。
 積水ハウスや南アルプス天然水のCMでも頑張っているので応援しています。

コメント (2)
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