ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

JBLランサー101の客

2009年08月10日 | 歴史の革袋
そういえば、インター通りの右手に昔有ったレストランは、ステーキ・ソースの隠し味が『山椒』であった。
この山椒の木は、庭の窓辺に繁ってあったが、白い粉が付いて葉も繁らずトゲがあぶないと掘り起こしたら、根が、ずるずる三メートルも土中から出現し驚いた。
子供の時、この山椒を使って魚捕りする話を、メガネの男が真剣に話しているのを憶えている。
二人の顔を下から見上げていると、相手はそれを真に受けないので、やってみるということになった。
石垣から敷地にせりだしている大きな山椒の枝を折って、トゲのある皮をナイフで剥ぎ取って、葉と一緒に微塵に石で叩いて擦ったものを泥ダンゴに含ませ塊に何個か作り、それを持っていよいよ溜め池にドボン、ドボンと投げ込んだのを見た。
水紋がひろがって、やがてそれがどうなったのか?

眼の前の小さな庭にもいつのまにか、鳥が運んだか山椒が次第にある程度の大きさになったが、たまにあの水紋と根の長さを思い出す。
一年ブランクのあった今年の打上げ花火の日、夏の一瞬の豪華な黒アゲハ蝶がまたヒラヒラと庭に舞い踊るのを見て、毎年忘れずどこから来るのか不思議に思っていたが、この山椒の葉が丸ボウズになるほど食べ尽くす緑の幼虫が、蝶の正体であった。

蝶の飛ぶばかり野中の日影哉

黒揚羽は、食通なのか。
めずらしく、秋田の二万枚長者殿が登場し、連れの客人は『JBLランサー101』をご自宅に備えて聴いているそうである。
往年のジャズを聴き尽くされたかのような人々に、ロイヤルの『SKIPPIN’』を鳴らしてみた。
マルもクラークも、パリで71年に、終わりのない旅をしているのかといえば、5人は面白いようにハッとするサウンドを創ってみせる。






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