ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

金子晴美

2007年07月15日 | 巡礼者の記帳
都会の日曜の昼下がり、アスファルトの長い道は乾いた時間を持て余している。
旧暦文月、帝都の夏は、すぐそこに。

☆ひさしぶりに、デッカの客はお見えになって申された。
「わたしはスーパー・ウーハーも、左右につけていますヤマハ製ですが。おかしいですね」
タンノイに低音が負けている、と笑いをとって、持参の金子晴美のLPでボサノバを堪能した。
金田アンプを自作されるオーディオの人に、タンノイはどのように聴こえているのか。

☆水沢の「ハーフノートを聴いてきました」と申される男女は、上下に二つ穴の空いたタンノイが家にあると、当方を困惑させた。

☆古川の「蔵でタンノイを鳴らす」客の同伴した新人は七代続く旧家の大音量派だった。想像もできない音量のカウント・ベイシーを鳴らさせておいて「これでは、自分の装置を聴くのは当分ためらわれます」と、句読点も堂に入っている。
よく壊れなかったものだ。

☆仙台で学んでいたとき「カ○ント」にはよく行きました、と轟音を懐かしむようにタバコをくゆらせると、男は静かに読書を始めた。

☆「タンノイを聴かせてください」と、いなせな男は有壁本陣から登場した。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« クリプッシュ・ホーン | トップ | フィレンツェ 1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

巡礼者の記帳」カテゴリの最新記事