私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

タイワンウチワヤンマ Ictinogomphus pertinax :ガビチョウ囀る森で

2023-07-23 09:43:09 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2023年7月23日(日)

タイワンウチワヤンマ Ictinogomphus pertinax



20230722  8cmほど

一昨日、里山散歩中ずっと特定外来種ソウシチョウの囀りを耳にして
色艶やかな姿を目の当たりにして

※ 画像は2022年のもの

「どんどん増えて当たり前のようにいるなあ」
と思いつつ、鳥用デジカメを持ってこなかったことを悔やんでたら・・・
聞きなれぬ少し喉がかすれたような囀りが聞こえて、じっとその方向を見ていた・・・
「ガビチョウだっ!」
ソウシチョウより大きな茶色の体、長い尾、眼のまわりの白い輪。
まちがいないっ! 何羽かいるぞっ!
ソウシチョウと同じ特定外来種の立場なのだが、初めて見た!
やっぱり、私の町にもすでにいたのかあ・・・
どちらも観賞用の小鳥として移入され、逃げたり放鳥したりして今に至ってる鳥だ。

と、昨日も確かめに出かけたら・・・囀りもなく、後ろ姿をチラッと見ただけ。
ソウシチョウの群れも小さくて遠くて・・・

「くそ~っ! 手ぶらでは帰らん!」と、池のほとりまで歩みを進め
逆光の中、タイワンウチワヤンマとたわむれる。


コイツも温暖化が進む中で分布を北上させてるトンボ。
1970年頃、私の住んでた町ではウチワトンボばかりいた。
今は、すっかりタイワンウチワヤンマばかり・・・


何匹も飛んだり止まったり争ったりしてるのを見てたら
「ガビチョウは残念ながら増えるだろうし、きっとまた会える」という気持ちになった。

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モンキゴミムシダマシ Diaperis lewisi :桜のカワウソタケに

2023-07-22 07:13:23 | ゴミムシダマシ・ツチハンミョウの仲間
2023年7月22日(土)

モンキゴミムシダマシ Diaperis lewisi



20230719   7mmほど

赤と黒のマーブル(大理石)のような光り輝く美しい甲虫だ。

近くの里山公園を散歩してて
桜の立ち枯れのウロに茶黒まだらの甲虫の死骸を見つけ


「ならば近くに生きたヤツがいるだろう」と
一斉に植樹され、そろそろ寿命を迎えてるソメイヨシノたちを見て回ると
オレンジ色の胞子で包まれたカワウソタケ(桜の老木でみられるキノコ)が生えてる枯れ木は2本。
そのうちの1本には、ニジゴミムシダマシやナガニジゴミムシダマシがわらわらといて・・・

もう1本のカワウソタ・・・「いたっ!」


そっとカワウソタケをはがし、明るい場所で撮影。
何となくわかってきたのは動きがとろいこと。

ゴミムシの仲間は基本肉食性ですばやく動くから「ゴミムシ」という名はふさわしくない気がする。
さらにゴミムシダマシ科という大きなグループは、基本キノコ・カビなどの菌食性で速く動く必要はないし
ゴミムシとは全く異なる生活環だから「ゴミムシダマシ」という名も的を得てない気がする。

さておき、脚をのばすのもゆっくり


色調を変えて撮影しようとデジカメセッティングした頃、ようやく棍棒のような触角を出し


「テントウムシではないですよ」と教えてくださるのであった。
テントウムシのように翅が柔らかく、死ぬと体色がひどくくすむ連中よりも
翅がそこそこ硬く、死んでも輝きを失わないゴミムシダマシたちの方が美しいと思うのはおかしいのだろうか?

ちなみに、コイツの学名も lewisi だ。

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ドウガネサルハムシ Heteraspis lewisii :ヤブガラシ?の若葉に

2023-07-20 09:54:15 | ハムシの仲間
2023年7月20日(木)

ドウガネサルハムシ Heteraspis lewisii

20230715   4mmほど

ヤツボシハムシやイタドリハムシを見つけた日の山道散歩。
ヤブガラシ(?)の若葉に、金色っぽいドウガネハムシがいて


ついでに撮っておこう。
コイツ、なかなか逃げないので近づきに近づいて撮影はらくちん!

やっと飛んだかと思えば、すぐ近くに降りてくる。


実にいい子だ!

そして、帰宅後3つのことに驚いた!
まず、これまでに銅色・青色などいろんな体色のドウガネハムシを記録してるけど、金色は初めてだったこと。
次に、学名(種小名)が lewisiiとなってること!
ならばルイスサルハムシと命名されるんとちゃうんかいっ!ってこと。
ルイスアシナガオトシブミとかルイスヒラタチビタマムシとか、ルイスさんはいろんな甲虫の和名になってるというのに・・・
そして、最後に、あれだけ近辺でふつうにいるコイツを撮ってきたのだ。
もうとっくの昔にブログに書いてるものと思い込んでたこと!
書いとらへんやないの!

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ヤツボシハムシ Gonioctena nigroplagiata :パンダ顔の背!

2023-07-18 10:10:41 | ハムシの仲間
2023年7月18日(火)

ヤツボシハムシ Gonioctena nigroplagiata



20230715  7mmほど

久しぶりに梅雨の晴れ間の山道散歩
木陰と風と渓流の蒸発熱で、体感温度は10℃くらい低くて涼しい。

と、イラクサ科の植物にニジュウヤホシテントウとともにコイツがいて


「初見のハムシだっ!」と私
「え? 見たことあるんちゃうん?」とかみさん
ふふふ、私の勝ちだ!

ずんぐりむっくりテントウムシ型の大きな体も模様も脚の太さも見たことがない!


もう1匹みつけ、コイツは後ろの黒い斑紋がつながってる。

斑紋がバラエティーにとむハムシのようだ。

同じイラクサの株からさらに2匹みつけ、そのうち1匹を持ち帰ることにし、撮影しなおしたのが最初の2枚の画像。

帰宅後、いつものように調べ『ヤツボシハムシ』だと知った。
けれど、その「ホスト(食草)はエノキ」となっていて、私たちがみつけたイラクサとは無関係みたいだった。

2つの疑問が浮かんだ。
「イラクサになぜいたんだろう?」
「たくさんイラクサ生えてるのに、どうして特定の一つの株に集中してたんだろう?」

想像だが、上にエノキがあり産卵に集まっていて、風と大雨で産卵後くたびれ落ちてきてたのかもしれない。
いつもと同じ『虫拾いパターン』なのかもしれない。

フジハムシと近縁であるとも書かれていた。

なるほど! よく似てる!

んで、撮影してたらムクムクと想像が膨らんできた!

「コイツの上翅、パンダの顔になっちょらせんか?」


わかりにくいから下向きにして、横に私の下手くそなイラストをおいてみた。


どうです?
私のイラストよりはるかに「パンダっぽい!」でしょ?
世界自然保護基金(WWF)のロゴマークのパンダに劣るとも勝らない(?)「日焼けパンダ顔」だと思ったでしょ?

ネット上では、パンダ模様のハムシとして「ヨツボシツツハムシ」が紹介されたりしてるけど


個人的には、パンダ顔なら「ヤツボシハムシ」を強く推したい!と思うのであった。

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クロスジヒメテントウ Scymnus nigrosuturalis かな?:アカメガシワの若葉に

2023-07-16 13:09:11 | テントウムシ・キノコムシ・ケシキスイの仲間
2023年7月16日(日)

クロスジヒメテントウ Scymnus nigrosuturalis かなあ?



20230713  1mmほど

ごみ捨て散歩の帰り道、わが家の前の空き地のアカメガシワの若葉にいた。
茶色地に黒いスジが入ってて、なかなかかっこいいのだが・・・
とっても小さくて、いつもポケットにある生ごみ水切りネットも通用しない。
ちょこまか動いたあげく、プ~ンと飛んで行かれた。

帰宅したけど気になって、再度のぞきに玄関を出たら・・・また、いたっ!


レジ袋を使って確保!


肉眼で見たときよりはるかに毛深い。


調べて、ヒメテントウ亜科の仲間とまでは何となく合ってる気がするのだけど
クロヘリヒメテントウ Scymnus hoffmanni とか
カグヤヒメテントウ Scymnus kaguyahimeとか
見た目がよく似たヒメテントウの仲間も多いことに驚いた!

しかも、カグヤヒメテントウなんてな名前をつけられたヒメテントウなら嬉しくなるではないかっ!

ま、クロヘリテントウは水辺のイネ科植物でよくみられるらしいし
カグヤヒメテントウはかなりレアっぽい。
なので、もっとも普通にみられるクロスジヒメテントウということに。

昨日、図書館で借りた『テントウムシの島めぐり』(著:盛口満、地人書館)には

テントウムシをめぐる興味関心・好奇心が次々と展開されていて、一気に読み切ってしまった。

日本にいるテントウムシはおよそ180種。
その過半数をヒメテントウなどの小さなテントウムシが占めていて、まだ知られてないことも多いみたいだった。

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