私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

アカバナ Epilobium pyrricholophum という名の

2022-10-21 08:40:33 | 植物
2022年10月21日(金)

アカバナ Epilobium pyrricholophum

20220928 花径10mmほど

湿地帯の周りを散歩していたときみつけた花。

花よりも茎の赤さが目立っていた。

野草の名などほぼ知らない。
だから、いつものように軽く撮影して、帰宅後調べたらアカバナ科アカバナ属の『アカバナ』のようだ。
東アジアの山間の湿地帯に生息する野草らしい。
秋に茎や葉の赤さがよく目立つことからつけられた和名だそうだ。
さらに調べたら、花の色には「白色」から「赤色」まで変異があるという。

素人だからかもしれないが、ついつい不思議だなと思う。
例えばこの日、シロバナゲンノショウコも1ヶ所かたまって咲いていて


珍しいからと撮って


アカバナゲンノショウコと比べてみる。




ゲンノショウコは、東日本では白花が、西日本では赤花が、西日本日本海側では桃花が主だそうで
それらを区別するために「アカバナ~」とか「シロバナ~」とか和名の前に付記しているのではないかな?

例えば、ツユクサ


シロバナツユクサという変異がある。


もう一度書くけれど、アカバナには

「白花」も「桃花」もある。
そのことはネットの画像でも確かめた上で・・・
それらを「シロバナアカバナ」「モモバナアカバナ」と呼べばいいのだろうか?
実に紛らわしいような気がする。

また、茎の赤さなら、この時期「イヌタデ」や「アイ」など、茎も葉も、もちろん花も真っ赤な野草は他にもたくさんあるし・・・
「アカバナ」という命名は、素人には少々不親切で、誤解を生みかねないな、と思った。
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ノビタキ Saxicola torquata :若鳥メスの冬羽かなあ?

2022-10-19 08:45:36 | 鳥類
2022年10月19日(水)

ノビタキ Saxicola torquata  メスかな?

20221017 ほぼスズメ大

一昨日、小雨交じりの曇天にため池周りを散歩していて
エナガとか


ホオジロとか


「小鳥たちもそろそろ山から下りてきたんだな」と季節の変わり目を感じつつ、帰宅しかけたら
公園の桜に数羽飛んできた小鳥がいて・・・

「たぶんスズメだろう」と、逆光のままとりあえず撮り


念のため、露出などいじり撮り直して


確かめもせず、帰宅後驚いた。
「スズメでもホオジロでもアトリでもない!」
「口ばしはヒタキの仲間みたいだけれど、羽の模様に該当する鳥がいない・・・」
と、手元の鳥類図鑑ではらちが明かなくて、ネット検索にすがって・・・

「ノビタキの若鳥メスの冬羽」にあたるのではないか? と思った。
東日本では夏鳥として、真っ黒帽子をかぶったようなオスがよく紹介されていて
繁殖後の秋の渡りの際、西日本の平野部にも冬羽で現れるということを知らなかった。

おそらく次の日にはもっと南へと移動しているだろうから、たまたまの「一期一会」だ。
撮影しておいてよかった。
そして、どうしても安物の図鑑はより典型的な時期・場所・体色を載せているんだな、とも思った。
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ベダリアテントウ Rodolia cardinalis と ヨツボシテントウ Phymatosternus lewisii と

2022-10-17 09:54:31 | テントウムシ・キノコムシ・ケシキスイの仲間
2022年10月17日(月)

ベダリアテントウ Rodolia cardinalis

20221014 体長4mmほど

先週のこと、ため池周りの山道を散歩中、葉で休んでいた。


オーストラリア原産の外来種で、1世紀以上も前に世界中へ移入させているそうだ。
外国産の柑橘類とともに侵入してきたイセリアカイガラムシの天敵として、柑橘類果樹園に導入したらしい。
ほぼイセリアカイガラムシしか捕食せず、繁殖力もより高く、しかもこのカイガラムシが激減した後は「共食い」をして極端に数を減らすという。
いわゆる『生物的防除』の先駆けであり、見本のようなテントウムシらしい。
このあたりの歴史に興味が湧いた人は、自分でじっくり調べてみるとおもしろいと思う。

まだ、在来種や生態系への影響とか生物多様性とかいった概念が乏しかった時代に導入されているのに
まったくそれらの話を知らぬまま、一度も意識して見てこなかったことに驚いた。
外来種導入が在来種へほぼ影響を与えてこなかったせいかもしれない。
ただ単に、虫素人の私か知らなかっただけなのかもしれない。

すぐ近くに蛹も1個見つけた。

羽化不全のままひからびかけていた。

と、この時点で、てっきり「ヨツボシテントウ」だと思っているのである。
昨年6月、栗の若葉にとまっていたのを撮影してて

ヨツボシテントウ Phymatosternus lewisii

20210611 体長4mmほど

撮影がいまいちうまくいかなかったとお蔵入りにしていて

(コイツはいろんな樹木でアブラムシを食べているらしい)

「撮り直すのにちょうどいい機会だ」と記録して、帰宅後調べてみたら


・前翅の黒紋の形がベダリアはかぎかっこ状、ヨツボシはだ円状
・胸部の色がベダリアは赤と黒、ヨツボシは黒一色と
「まったく違うテントウムシじゃないのか?」と再び驚いて、今に至っているというわけ。

おまけと書くとテントウムシに失礼なのだが
フタモンクロテントウ Cryptogonus orbiculus かな?

20210611 体長3mmほど

前翅の片方の紋が渦巻状になっているから違っているかもしれないけれど。
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ネキトンボ Sympetrum speciosum :赤トンボを知りたい④

2022-10-15 09:48:39 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2022年10月15日(土)

ネキトンボ Sympetrum speciosum

20220920 体長50mmほど


やや大型の赤トンボで東北地方以南に生息しているそうだ。

ネキトンボという和名は翅のつけ根辺りが黄橙色なので「根黄~」ということらしい。

実は、夏に見たショウジョウトンボ Crocothemis servilia とすっかり思い込んでいて・・・

20220709
コイツはたった1匹、ため池の中央付近で強いなわばり行動をしていたんだけれど・・・

9月になって、同じため池に行くと周りの木柵にやたら止まっていて
「どうやらショウジョウトンボではなさそうだ」と、調べてみたら
「アカネ属(本来の赤トンボ)のネキトンボらしい」となり
胸部の黒条の有無とか、メスの体色とかで違いを確かめないといけないようだ。

そこで、再度足を運んで

20221008

確かに、胸部にショウジョウトンボにはない黒条がはっきりと見えるし

未成熟個体の体色も違う。



一つ勉強になったなあ。

ちなみに、赤いトンボでもアカネ属ではないショウジョウトンボやハッチョウトンボやウスバキトンボは「赤トンボではなく」
青いトンボでもアカネ属であるナニワトンボは「赤トンボである」そうだ。
ややこしいね。
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リスアカネ Sympetrum risi risi :赤トンボを知りたい③

2022-10-13 09:49:34 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2022年10月13日(木)

リスアカネ Sympetrum risi risi

20221002 体長40mmほど

山道散歩中に出会った赤トンボ。
翅端に褐色斑紋がある赤トンボには数種類あるらしくて、出会うと一応撮影しておくことに。
私のような虫素人には、一見しただけでは何トンボなのかよくわからないからだ。

調べてみたら・・・
コノシメトンボとは胸部の黒い筋の形が違っているみたいだ。

確かにリスアカネの方が黒い筋がごちゃごちゃしていなくてすっきりしている。

ノシメトンボとは大きさも体色も違うのでわかりやすい気がした。


ついでに、ミヤマアカネとは翅にある褐色斑紋の位置が違っている。


となると、コイツもリスアカネということになるのだろうか?

20220927

ちなみに、リスアカネのリスはスイスのトンボ学者フリードリッヒ・リスからつけられたそうだ。
なので、昨年地元で初めて生息確認ができたニホンリスとは関係ないことが、個人的には少し残念だ。

ここにあげた4種の赤トンボの中では、あまり遠くへ飛ばず、近くでおとなしく撮影させてくれた気がする。
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