私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ベダリアテントウ Rodolia cardinalis と ヨツボシテントウ Phymatosternus lewisii と

2022-10-17 09:54:31 | テントウムシ・キノコムシ・ケシキスイの仲間
2022年10月17日(月)

ベダリアテントウ Rodolia cardinalis

20221014 体長4mmほど

先週のこと、ため池周りの山道を散歩中、葉で休んでいた。


オーストラリア原産の外来種で、1世紀以上も前に世界中へ移入させているそうだ。
外国産の柑橘類とともに侵入してきたイセリアカイガラムシの天敵として、柑橘類果樹園に導入したらしい。
ほぼイセリアカイガラムシしか捕食せず、繁殖力もより高く、しかもこのカイガラムシが激減した後は「共食い」をして極端に数を減らすという。
いわゆる『生物的防除』の先駆けであり、見本のようなテントウムシらしい。
このあたりの歴史に興味が湧いた人は、自分でじっくり調べてみるとおもしろいと思う。

まだ、在来種や生態系への影響とか生物多様性とかいった概念が乏しかった時代に導入されているのに
まったくそれらの話を知らぬまま、一度も意識して見てこなかったことに驚いた。
外来種導入が在来種へほぼ影響を与えてこなかったせいかもしれない。
ただ単に、虫素人の私か知らなかっただけなのかもしれない。

すぐ近くに蛹も1個見つけた。

羽化不全のままひからびかけていた。

と、この時点で、てっきり「ヨツボシテントウ」だと思っているのである。
昨年6月、栗の若葉にとまっていたのを撮影してて

ヨツボシテントウ Phymatosternus lewisii

20210611 体長4mmほど

撮影がいまいちうまくいかなかったとお蔵入りにしていて

(コイツはいろんな樹木でアブラムシを食べているらしい)

「撮り直すのにちょうどいい機会だ」と記録して、帰宅後調べてみたら


・前翅の黒紋の形がベダリアはかぎかっこ状、ヨツボシはだ円状
・胸部の色がベダリアは赤と黒、ヨツボシは黒一色と
「まったく違うテントウムシじゃないのか?」と再び驚いて、今に至っているというわけ。

おまけと書くとテントウムシに失礼なのだが
フタモンクロテントウ Cryptogonus orbiculus かな?

20210611 体長3mmほど

前翅の片方の紋が渦巻状になっているから違っているかもしれないけれど。
コメント
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