私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

シラヒゲソウ Parnassia foliosa

2022-10-11 10:03:51 | 植物
2022年10月11日(火)

シラヒゲソウ Parnassia foliosa

20221008

本州・四国・九州の山あいの湿地帯に生育するウメバチソウ科の植物。
湿地帯周り散歩中の沢で、たまたま2株ほど咲いているのに出くわした。
まるで雪の結晶のような花径2cmほどの可憐な花だ。

久しぶりに出くわしたから、ずいぶん昔、中国の西安ではらはらと降ってきた雪がまさにこのサイズだったことを思い出したりもした。
内陸の乾いた大気中に降る雪は、ゆっくりゆっくり結晶を成長させるんだなあ、と。


さて、湿地帯の植物だから、その地域の自治体や地元の方々の都合もあることだろう。
だから、環境の遷移や開発によって次第に減っていくのは、ある程度理解できる。
けれど、栽培や販売目的という利己的な都合による盗掘も減少の大きな原因になっていることはいかがなものだろう。
とうてい理解できない私が変わり者なんだろうか? 

いつもいつも書いているけれど「地域の生き物は地域の宝物」
記録と記憶とゴミだけ持ち帰ればいいではないか!と強く思う。

などということを、予定していたリスアカネの話題を後回しにして書いている。

それは、たまたま昨日、別の湿地帯付近で10数年ぶりの知人に出くわしたから。
30年近く水生生物中心の自然保護という利他的な活動を精力的に続けてこられている方で
この人、当時から白くて長いひげを生やしていて、これまた懐かしいひげだなあと思った記念日だから。
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コノシメトンボ Sympetrum baccha matutinum :赤トンボを知りたい②

2022-10-09 09:21:17 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2022年10月9日(日)

コノシメトンボ Sympetrum baccha matutinum

20220930 体長40mmほど

近くのため池周辺を散歩してて、赤トンボたちのこと知りたいから、とりあえずパチリ。

翅端に黒褐色の模様がある小さめの赤トンボ。
日本全国に分布し、中国や台湾に生息するオオアカネと亜種関係にあるそうだ。
ということは、日本固有亜種なんだろうか?

帰宅後、翅端が黒褐色になるトンボたちと比べてみたら

ノシメトンボ Sympetrum infuscatum

20220923 体長50mmほど

よくいるコイツとは、体色も大きさもかなり違ってて、成熟したオスなら簡単に見わけがつきそうだ。
となると、後は体色も大きさもほぼ似ているリスアカネとの判別ができるかどうかだな。
トンボマニアの方々には当たり前のことでも、私は一から学んでいる最中だから。

で、ついでにノシメトンボの交尾中

20220920
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ヒメアカネ Sympetrum parvulum :赤トンボを知りたい①

2022-10-07 09:38:26 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2022年10月7日(金)

ヒメアカネ Sympetrum parvulum  ♂

20220929 体長30m強

東アジアに広く生息するそうだ。

秋めいてくると、散歩中目につくのは赤トンボたち。
赤トンボといってもいろんな種類がいて、一度ちゃんと調べておこうと思って・・・

今日は、貯めていた画像から透明な翅の小さめの赤トンボたちを選んで調べてみる。
そのタイプの場合、私の地域にはマユタテアカネ・マイコアカネ・ヒメアカネの3種が棲んでいるみたい。
見分けるには、頭部顔面の眉斑・色とか胸部の黒条とか腹部下部の黒斑とか・・・
結構ややこしい。


顔に眉斑はなく色白で、胸部の黒条は少なくて、腹部の黒斑は大きくはっきりしている。

マユタテアカネ Sympetrum eroticum eroticum

と比べてみたら
眉斑はあるし、腹部の黒斑は小さいから、オスの場合、違いがはっきり分かった気がする。

続いて
ヒメアカネ ♀

20220923

メスの場合、判別しにくいみたいで
腹部後端下部にのびている産卵管が長いことが一番分かりやすいみたいで

コイツの場合、他の2種のメスと比べて長いのではないかなあ。

こうして、この3種の赤トンボについて、秋の散歩を通して少し感じたのは
私の地域では
・人里により近い水辺周辺でマユタテアカネが多くみられること
・山間部により近い水辺周辺でヒメアカネが少しみられること
・マイコアカネは、未だ撮影記録がないことから、かなり少ないのでは? であった。
 
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コアカミゴケ Cladonia floerkeana :地衣類

2022-10-05 09:56:45 | 菌類
2022年10月5日(水)

コアカミゴケ Cladonia floerkeana

20220923  丈10mmほど

湿地帯を散策中、木の柵に赤トンボが止まっていて


赤トンボの仲間は、撮影してから後に胸部や尾部・顔面など確かめないと
私のような虫素人にはその場ではわからないから
とりあえず撮影して・・・何度も撮影していた「ナツアカネ」とわかったのだけれど

そのとき、知人が「おもしろいものがあるよ」と呼んでくれたのが、このコアカミゴケ。


~ゴケ」という名がついているけれど、コケ植物の仲間ではなくて
「地衣類」という菌類の体内に藻類が共生している複合体らしい。
だから分類学上は「菌類」のグループということになる。

名の由来となってるてっぺんの赤い部分は「子器」と呼ばれる生殖器官。

この中で菌類の胞子がつくられているそうだ。

疑問は、どの段階で藻類を体内に取り入れるのか?ということ。
胞子の段階ですでに内部に藻類を含んでいるとは何となく思えないから。
菌糸を伸ばす過程のどこかで、シアノバクテリアみたいな藻類と仲良くなるんだろうか?

北半球の温暖帯に広く生息しているらしいけれど
菌類と藻類というジャンルの違う小さな生き物たちでさえ「共に生きる道」を選んでいるというのに
人類という生き物は、まったくもって何やってんだか・・・
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ミツカドコオロギ Loxoblemmus doenitzi ♂

2022-10-03 10:25:43 | バッタ・コオロギ・カマキリなどの仲間
2022年10月3日(月)

ミツカドコオロギ Loxoblemmus doenitzi

20220928 15mmほど



この日、たまたま湿地帯周りの草刈りが行われていて
バッタの仲間たちが次々と飛び出していた。

石積みの階段へも何種類かのコオロギたちがいて・・・
「ま、来たついでだ」と、撮影していたら・・・
小さめのコオロギのオスがいて


「ま、オカメコオロギの仲間だろう」と、たかをくくって
横から撮影してびっくり!


顔がやたらと平たすぎて・・・
これはひょっとしたら、まだ見たことのないミツカドコオロギなのではないか?
と、地べたにはりついて前から撮影したら・・・ビンゴ!


頭部の上・両横が手裏剣のように張り出していた。
まさに「三角蟋蟀」という和名にふさわしい。

ただ、メスはこれほど極端な顔ではなく、丸っこいそうだから
この顔は、メスへのアピールか、オス同士の争いに関連しているのかもしれない。
闘争心が強いコオロギであるとか、オス同士頭をこすりつけあっていたとか、書かれていたりする。

いくら調べても分からなかったのは、口器の下顎付近(?)からのびる2対の白い肢。
観察していると、これで地面をつつきながら動いていた。
味覚に関する器官なのだろうか?
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