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私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ムカデメリベかな?:アマモ場ガサに誘われて③

2020-08-21 10:17:26 | 他の無脊椎動物
2020年8月21日(金)

ムカデメリベかな?


大きさは8cmくらい。

大きな口に触角2本、これ懐かしきウルトラQのカネゴンみたいや。(画像右をよく見てね)

この口を広げ、気付かぬ獲物をやさしく包み込みそっと体内へ・・・

想像すると恐ろしいような気もする。
けど、日頃の生活で知らぬ間にやさしさに包み込まれてることは大いにある。

今回の福山大学の阪本先生だってそうだよね?
研究生・学生とのアマモ場の定期生き物採集に加えてくれたこともそうだもの。

だとすると、いつのまにか包み込まれて消化されてくのかな?

話がそれた。

ムカデメリベ(?)の腹面


さておき、このムカデメリベ(?)、もちろんウミウシの仲間。
ウミウシは巻貝の仲間で、貝殻が退化していった連中と思えばいい。
ま、イメージとしては「海のナメクジ」ととらえればいいかもね?

で、さっそく、正確な名前を確かめんと、書庫の本棚から取り出したのが

ウミウシガイドブック2冊(1999年 2000年 TBSブリタニカ)


これらの本では、メリベウミウシとしか載ってないのよね。
多彩な形態と色彩と大きさのバリエーションを5つほど紹介してるけど、古い本だからなあ。

となれば、ネット検索しかないと調べてたら・・・

なんと、この時代の論文で、ムカデメリベ・ヒメメリベ・クロメリベの3種を同一種「メリベウミウシ」とされてたのよね。
正しかったんやわ、この本たち。

再び、3種に分けられたのが2003年のこと。

では、素人なりの判別をしていくことに。

まず、クロメリベは日本近海に生息していないとのことで消去。
続いて、ヤマトメリベは大きく、透明感があり、生息密度がかなり低いことから消去。

となれば、ヒメメリベかムカデメリベ。
この2種を区別する決定的な特徴は、内部構造らしく、そりゃ無理!
口の縁に生えてる触手の数が2列だとヒメメリベ、2~5列だとムカデメリベらしい。(2列ならどうする?)
それもこの画像では判別できん。

かくして、何となくムカデメリベかな?と見た目の感じで・・・

さてさて、このアマモ場周辺には
「アオウミウシもシロウミウシもミノウミウシもいますよ」と、福山大学阪本先生。

また、お世話にならんといけんなあ。
知りたいこと、知らないこと、山ほどあるもんなあ。

学生とほんのちょっぴり話してたら、「世羅夢公園」でアルバイトしてたヤツにも出くわした。

「えっ! 昨日(7月17日)行ってたんだよ!」
「気になったことがいくつかあるから教えてくれる?」と、海辺にいながら山奥の話。

なんかいろいろとつながっていくもんだなあ・・・