私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ポロプンティウス類B:違いはほぼないっ! の巻  釣査105種目

2017-08-26 07:16:51 | タイの魚たち
「タイのチンマイ魚捕獲隊」 3日目(2017年8月1日・火) その⑥

たぶんポロプンティウス類である。


タイにはこのポロプンティウスの仲間が10種くらいいて、その中のどれかわからない。
ポロプンティウスじゃないかもしれんのんじゃケド、つっこむ人もおらんけん、ま、ええか。

こんな景色の中にたった1人タナゴ竿を出すのもオツなもんだ。


私は、世界共通の呼び名とされる学名があまり好きくない。
世界共通とはいうものの、なんとなく
「ワシらはこれで呼んどるからね。ついてこれんもんはアッチ行っててええけんね。」
という壁を感じさせられるのである。

ほんでも他に書きようがないことも多いのである。

できれば別の呼び方でいきたいので、地元タイの人たちの呼び名を紹介。(これまでの魚たちにも追記しときました)
このポロプンティウスたちをタイではプラ・カヤオ(pla kayao)と言うらしい。

どうやらタイでは、魚のことをプラと呼ぶみたい。(オッサン、だんだんかしこなるわ)
遠く離れたアマゾンでは、ピラと呼ぶ。(ピラルクーとかピラニアとかね)
魚はやっぱしプラプラ、ピラピラ泳いどるイメージなのかもしれん。

では、コイツを釣った時の写真。

(釣った写真残しとってよかったわあ)

コイツも「ポロプンティウス類Aくん」そっくりの地味な魚なのである。
いくら見比べても分からんもんは分からん。
というか、後で記録を見て「ちゃうんとちゃうん?」だからオソマツですなあ。

コイツと「ポロプンティウス類Aくん」を並べてみる。


体型や特に顔つきが違ってないか?

目の大きさをほぼそろえてお顔をズーム・アップ


私としては、別の種といえるくらいの違いだと思うのである。
そこでコイツを105種目とし、「ポロプンティウス類Bくん」と呼ぶことに今決めた。

隊長がガサの準備で胴長はきよる間に釣れたけんね。
エサ入れたら群がってきたけんね。
釣りは手っとり早くてやっぱええよお。
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チェンマイヨシノボリ:ガサ部門成果発表の巻②

2017-08-25 06:39:30 | タイの魚たち
「タイのチンマイ魚捕獲隊」 3日目(2017年8月1日・火) その⑤

隊長がガサで採ったのはチェンマイヨシノボリ( Rhinogobius chiangmaiensis )のようだ。


前の採集ポイントからわずか数分。
川原を広げる工事現場が見えた。

「おお~っ! ガサのええポイントやんけ!」


橋の反対側には、淵と瀬がある。

「おお~っ! 釣りのええポイントやんけ!」


水も澄んでいて、魚がウヨウヨ泳いどる。
「水中撮影のええポイントやんけ!」

というわけで、ここでもちんまいヨシノボリが採れたのである。
そして、おそらくこのヨシノボリが「チェンマイヨシノボリ」であることをこの夜に調べた。
タイでは、川にすむ白っぽいハゼ類をプラ・ブ・カオ(pla bu khao)と呼ぶらしい。

ちなみに、このあたりがメコン川流域とチャオプラヤ川流域の境目になることを後日知った。
何千万年もの間、メコン川とチャオプラヤ川は水の流れを奪いあう歴史を重ねてきたはずだ。
あるときは、大雨による出水・氾濫で、流れがつながったこともあるだろう。
またあるときは、続く日照りによる渇水で、流れがとぎれたこともあるだろう。

その度に魚たちは移動したり孤立したりをくり返し、
2つの川に共通する種や固有の種などと、さまざまに進化していったに違いない。

こういうの考えてると
かつて足しげく通った中華料理屋の夫婦を思い出すのである。
いっつも口ゲンカ。
注文して待ってる間もとっても居心地が悪くて、
もう二度と来るもんかっ! と思いつつ・・・・・・
安さと美味さに負けてしまい、また足を運ぶのであった。(オッサン話がそれとるで)
ここのA定食がそりゃ美味いのなんの・・・・・・(アカン! 完全に脱線や!)

コホン! 
この夫婦、ごくたまに仲がいいのである。
そのうち、お子さんも生まれ、母ちゃんオンブしたまま、口ゲンカを繰り返すである。

メコン川とチャオプラヤ川と同じなのである。(どこがじゃっ!)


私は半世紀前、チャオプラヤ川のことをメナム川と習った。
メナムは、タイ語で「大きな川」の意味である。(と私も久しぶりに思い出した)
したがってメナム川という言い方は、例えば本願寺を「大きな寺テンプル」と読んでいるようなもんだ。

誤解から生まれたメナム川という表現を覚えてる人はかなりクラシックなのかもしれん。
地元に根付いたチャオプラヤ・メナム、メコン・メナムという言い方は大切にしたいものだ。

なお、チャオプラヤ川と書くのはややこしい。
このブログでは、親しみを込めて「チャプ川」と呼びたいのだが、いかがなもんか? (オッサン、言うたはしから茶化すわな)

次回、ここでの釣り部門じゃ!
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ガラ(Garra)属の小魚:ガサ部門成果発表の巻①

2017-08-24 07:02:24 | タイの魚たち
「タイのチンマイ魚捕獲隊」 3日目(2017年8月1日・火) その④

ガラ・ファスシアカウダ( Gara fasciacauda )らしい。


大きくなっても体長10cmほど。
口でうまく吸いつきながら岩と岩のすき間をウロウロされてる。
まるでハゼやタニノボリだ。
英語名も stone-lapping fish だから、適当に名付けるとイワマクルリンハヤかな?
タイではプラ・リア・ヒン(pla lia hin)と呼ばれている。

釣りで悪戦苦闘しとる間に隊長はガサへ。


こんな渓流をさかのぼって行った(はずだ)。(ヤッキになって釣っとるので見とらん)

なんせコチトラ目の前にワンサカ魚がおるのに釣れんのだ。

「コイツラなんかなんぼでも採れちゃうよ~!」
「タニノボリやナマズなんかもいろいろ採れちゃうんだなあ~!」
「やっぱり魚採りはタモ網が最高で~す!」
なんてね、ニンマリしながら隊長は戻ってくるに違いない。
自分の妄想の中の隊長は実に態度が悪い!
腹立ってきたぞお。

ようやく釣りが軌道に乗り、数匹釣った頃、隊長の帰還。


ん? えらい静かや?

大汗かいて頑張った割にはショボイ成果だったんである。
コイツと、ホントにちんまいヨシノボリ1尾。

(このヨシノボリは次回のポイントで紹介 乞うご期待!)

「タモ網じゃあ、泳いどる魚、全然採れんわあ!」
「ほうね。こっちは一応釣ったよ。」
「浮き魚には釣りが絶対ええわ。」

ハハハハハハ・・・・・・私の高笑いは天をつらぬいていった。
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ポロプンティウス類A:待望の1尾は超地味! の巻  釣査104種目

2017-08-22 17:38:54 | タイの魚たち
「タイのチンマイ魚捕獲隊」 3日目(2017年8月1日・火) その③

ポロプンティウス類のどれかである。


タイにはこのポロプンティウスの仲間が10種くらいいて、
その中のポロプンティウス・ラオエンシス( Poropuntius laoensis )か
はたまたポロプンティウス・ノルマニ( Poropuntius normani )か
さらにはポロプンティウス・バンタメンシス( Poropuntius bantamensis )のどれかみたいだ。

このポロプンティウスたちをタイではプラ・カヤオ(pla kayao)と言うらしい。

どれもこれもパッとせんどこがどう違うのか分からん地味な連中なのである。
いくら見比べても分からんもんは分からん。
そこで、104種目は「ポロプンティウス類Aくん」と呼ぶことにする。


国立公園を出て、しばらく広い山道をひた走る。
ナビがこの国道を横切る小さな沢を示す度、目をひんむいて景色を見んといけん。
これが私の大きな役割なのだが
「アッ! 良さそうな沢じゃっ!」と、叫んだ時には
「なんしょ~んな! はよ言わんな!」と、すでに車は遠く過ぎている。
初老の2人のなんちゃら神経はアチコチちぎれとる。

これをくり返した後、ようやくたどり着いた沢はこんなとこ。


川原へ降りる小道もあるぞ!
にごりは削られた岩肌や土砂によるみたいだし、めっちゃきれいじゃんか!

隊長はイソイソと胴長をはき、ガサの準備。
私は釣りのポイントを探し、ズボンのすそをぬらしながら直立二足移動。

ほほーっ、橋脚の下に小さな淵ができとるやんけ。


おるおる、小魚がウロチョロウロチョロ。
私に釣られることを恐れ、逃げ回っとるぞお!

グルテンをまるめ、投入。
アタリはある。
あるが釣れない。
延々とそのくり返し。
こんなことは小学生の頃、おそまつな道具でフナ釣りをしとって、
やたらめったらモツゴ(クチボソ)の襲撃にあった時以来である。

で、苦労してやっと釣った最初の1尾がコレ。


左手がグルテンまみれになっとる。

そのときの魚がコレ。


顔つきや体型に少しちがいがあるかもしれんケド。
ま、同じAくんにしとこ。

それから平瀬の砂底に大きめのヤツたちが泳いどるようすをしっかり観察した。
底をはうようにエサを流すと効果的であることに気づいたもんね。

ワハハハハ、Aくん。
こっからは私の勝ちじゃ!
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デンジャラスロードはいずこ?の巻

2017-08-21 17:52:04 | タイの魚たち
2017年8月1日(火) 「タイのチンマイ魚捕獲隊」3日目 その②

チェンマイから北東へ向け約200km。
チェンライへは山越えの国道を走る。
「デンジャラスロード!」と宿のおかみが言ってた道を走るのだ。

しばらくはよく整備された幅広いのどかな国道をひた走る。

山なみが近づいてきた。
さあ、いよいよだ。

「ん? 広くてきれいな道やんけ?」
「どこがデンジャラスロードなん?」
どこまでも片道2車線分の道が続くのであった。
「スコールのときのスリップ事故がデンジャラスなんやろね。」
さすが隊長である。

やがて、きれいな公園が見えてきた。
レストランも駐車場もある。
とりあえず車を停めてみることにする。


川へのアプローチも極めて簡単だ。


山あいを流れる清流なのである。


岩と岩の間に魚たちの姿も見える。


だが、ここは国立公園なのである。
動植物の採取禁止であることは日本と同様なのである。

もし、仮に、竿やタモ網など出して魚採りを始めたとする。
すぐに監視員の方が近づいて来るかもしれない。
「ダメだよ。ダメダメ。」と手でバツを示しながら注意されるかもしれない。
「事務所へ行って手続きしなさい。」と言われるかもしれない。
あるいは、厳しく法的処置をとられることもあるのかもしれない。
あくまで仮の話なのだけれども。

我々「チン捕隊」は極めてよい子たちなので、この流域に似た場所を求めてすぐに移動したのであった。
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