私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

アカヒレハマキザメ:メコンへの大きな障壁Ⅰ  釣査107種目

2017-08-30 06:01:55 | タイの魚たち
「タイのチンマイ魚捕獲隊」 4日目(2017年8月2日・水) その②

タナゴ竿で釣った107種目。アカヒレハマキザメ?である。 


この名前、もちろん私が勝手に直訳しただけである。
レッドフィンド シガーシャーク(Red-finned cigar shark)という通称なのである。
どこがサメ(シャーク)じゃっ!
コイ科の魚じゃっ!

私ならば「アカヒレボラモドキ」と命名する。
ボラ科ではないが、~モドキとつけとるのでごまかせる。
ポラと風貌(ヒゲはあるケド)も行動も似てるのである。


タイでは、プラ・バ(pla ba)と呼ばれてて、バ(ba)は泥を意味する。
泥底の有機物をハムハムホジホジして食っとるようすが伝わるすばらしい命名だ。


通称にある「シガー(cigar)」という表現も気に食わん。
「細長い」とでも言いたいのだろうが、世界中のアチコチで禁煙が叫ばれとる時代である。
「葉巻って何?」って幼い子に聞かれたら何て答えるつもりだい?

せめて、「棒の魚」という表現に変えるべきである。
棒は、幼い子でも英語で言えるしね。
さらに、タイで魚を表す「プラ」を前につけて・・・・・・プラ・スティ・・・・・・(オッサン、どこでもフザケル)

さておき、たぶん学名はレプトバルブス・ルブリピンナ( Leptobarbus rubripinna )。
2009年に、メコン河中上流域(タイ北部も含む)の集団を
体の細長さやヒレの発色の鮮やかさの違いなどから
レプトバルブス・ホエベニ( Leptobarbus hoeveni )から分け、新種として発表してるようだ。

体長は1mにもなり、釣りの人気魚みたい。
ちなみに私が釣ったのは20cmほどのチンマイサイズなのである。



こ難しい後付けウンチクンをたれるのはここまで。 (ウンチクンはウンチクの最上級? 汚ねえぞお!)

「チン捕隊」はどこまでも広くのびるハイウェイをひた走った。
メコン川本流まであと数km。
ちょうど本流を割り箸を割ったようにラオスとの国境があるのだ。
右岸がタイ、左岸がラオスなのだ。
川向こうが外国なんて・・・・・・見てみたいじゃないか。

ところが、我々の目の前に最大最強の障壁がこつ然と現れた。

池である。たまたま道路沿いに見えた池である


「ちょっと寄ってみん?」
「30分だけぞっ。」 
いかにも行き当たりばったりである。

なんとっ! 階段を降りると釣魚台がいくつも設置されとる。


「わあっ! 魚がおるっ!」 隊長のオタケビがひびきわたる。
こうなると、もうどうにも止まらない。

1投目。
いきなりウキが沈む。
フイをつかれ、釣り落とす。
「なんじゃったんかの? でかかったわ。」
「ええけえ、はよ釣らんかい!」

2投目。
今度は早合わせしすぎ、フナに似た魚が目の前でポトン。

3投目に、ようやく釣り上げたのが、冒頭のアカヒレハマキザメなのであった。


つまり、入れ食い状態なのだ。

隊長の竿にもコイツがかかる。


「釣りは魚を傷めるけえなあ。」と日頃消極的な隊長も、ゆるみまくった表情をしとる。

いやあ、美しい。


こりゃあ、30分ではおさまらなくなってきたぞおっ!








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