私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

アオマダラタマムシ Nipponobuprestis amabilis

2022-06-08 11:21:46 | タマムシ・ホタル・コメツキなどの仲間
2022年6月8日(水)

アオマダラタマムシ 25mmほど

20220520

エゴノキの花を見ようと出かけた山道の散策中


かみさんが足元の笹にとまってるのを見つけた。


日陰のため、せっかくのみどり色金属光沢が鮮やかに見えない。
気温も低く動きも鈍い。
そこで草の葉にのせ、日なたへと移動させて撮影。


サルトリイバラの葉にのせて
日なたと


日陰での輝き方の違いを比べてみたりした。


この光沢が構造色であり、死んでも色褪せないものだとわかる。

手にとり裏返してみた。


疑死(死んだフリ)をして良い子をしてくれる。
なんとも美しい。

「玉虫の厨子」で有名なタマムシが、朝鮮半島や台湾にも生息しているのに対し
このアオマダラタマムシは『日本固有種』だとされる。
だから学名にも Nipponobuprestis amabilis とニッポンの~的な属名がつけられている。
そのせいか海外の昆虫マニアの垂涎の的にもなり、海外のオークションで高値で取引されてたりもしてる。
もっとも同じ属のクロマダラタマムシは国外にも生息してるみたい。
野生生物の売買は、やっぱり好きになれんなあ・・・

生息密度も低いそうで、見かける機会はそうそうない。
私もまさか散歩中に、エゴノキの花を見上げてるはずのかみさんが見つけるとは思いもしなかった。

美しい金属光沢をもつこれらタマムシの仲間は
漢字で「玉虫」ともかくけれど、「吉丁虫」とも呼ばれているのである。
古来から縁起物のめでたい昆虫とされてきているのである。

美しい文化や風情や心情は、豊かな自然の多様性を感じ、いろんな生き物を知り、それぞれに名前をつけてくところからはじまってるのだと、あらためて思う。

今日は日本固有種なので、日本語だけにして楽させてもらいました。

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コメント (2)
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