私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

モートンイトトンボ Mortonagrion selenion

2022-06-20 09:06:33 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2022年6月20日(月)

モートンイトトンボ♂ 30mm弱

20220518

小さなイトトンボで、頭部の青から次第に尾部先端の緋色まで、体色が虹のように変化する。
この画像ではフラッシュをたいたためか胸部の緑色がとんでしまった。

環境省レッドデータでは、準絶滅危惧種(NT)に指定されてる。
東アジアの比較的狭い範囲に分布しているようだ。

ハッチョウトンボを撮影してるとき、湿地の維持管理をしてる人に声をかけられた。
「ここにはモートンイトトンボもいるんですよ」
「え? あの虹色の日本一美しいと言われてるイトトンボですか?」
「ええ、私も昔そう思ってたんですが、美しいイトトンボは多くて優劣つけがたく・・・」
「ああ、それは失礼しました。それぞれに美しい」
「日寄せに沿って散策してみてください。きっと見つかりますよ」
「ありがとうございます」

と、日寄せ周辺を散策してたら、視力のいいかみさんが見つけた。
モートンイトトンボ未熟個体


全身オレンジ色なのは、他のイトトンボの未熟個体でもみられる。
この色が背景に溶け込んで、私にはとてもみつけられない。

その後、最初に載せた♂もかみさんが見つけた。
他の生き物も気にしながら、1万歩を越えるくらい何周も何周も歩いたけどね。

帰宅後、見つけられなかった♀は全身ほぼ黄緑色に成熟することや
♂は未熟個体の尾部の緋色がそのまま残ることを知った。
未熟な人間に対して「まだまたケツが青い」というが、コイツは「ケツが赤い」まま成熟するんだなあ。

2週間後、♀を探しに再び出かけ、またかみさんが見つけた。

モートンイトトンボ♀

20220602

背景なぞに気を配る余裕はない。
環境を傷めぬよう日寄せに踏み込まぬよう体を捻じ曲げつつ、そっとすばやく撮影するしかないもの。

そして、画像をじっくり確かめてたら・・・
♂の目の後部にある模様に驚いた!


このハートマークは何ともいえない可愛らしさがあるよね。
中国から来てるパンダも可愛いが、負けず劣らず超人気者の生き物になっててもおかしくないのになと思った。

なのに、あまり知られることもなく在来の湿地の減少とともに滅びの道を辿ってるんだよなあ。
コメント
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