私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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キヌハダウミウシ:春の大潮 瀬戸内の磯採集

2021-04-29 11:20:40 | 他の無脊椎動物
2021年4月29日(木)

キヌハダウミウシ 大きさ4cmほど


ほぼ赤に近い濃いオレンジ色、薄暮の中白色LED撮影。

昨日のこと、福山大学の阪本先生のご厚意で
「磯の生物採集記録調査」のすみっこに加わらせてもらえることに。

数名の学生さんたちの野外学習であり定期生物調査である。
ご迷惑はかけられぬ。

あいさつや距離をとりつつの軽い会話だけで、優しさや誠意・節度を感じさせてくれる学生さんたちだった。
指導する阪本先生の人柄が、そのまま学生さんたちに現れてるなあ。

瀬戸内海は、ほとんどが人工護岸、自然の磯自体が稀有。
ましてや「春の大潮」の干潮となれば、絶好の機会。
イカねばならぬ、タコねばならぬ。

年に数回、大潮の干潮時にだけ、この遠く沖に見えてる小島へと長ぐつで渡れるのだそうだ。


確かに! 干潮になったら他の研究チーム・地元住民・自然保護グループなど、次々とやってきたきた。

私は、早々に戻り、初記録か記録はしてるけど過去の記録が不満足な生き物にしぼって撮影に入る。
撮影してる間に、さらに初見の生き物を「福山大阪本班磯採集チーム」が持って帰ってくるハズ・・・

『果報は撮って待て』作戦である。
昨年もこの作戦で、クダヤガラとかメリベとか・・・ワハハハハハ、笑いが止まらぬ。

で、このキヌハダウミウシも


学生さんが採ってくれてたウミウシなんだな。

コイツ、体色は白っぽいのとか深紅とか色彩変異に富んでいて
さらに、ヒメキヌハダウミウシとかクロキヌハダウミウシとか近い仲間もいたりして
さらにさらに、阪本先生から聞いた名前をメモもせず忘れちゃったもんな。


一から瀬戸内海ウミウシの調べ直し。

シロウミウシやクロシタナシウミウシを捕食してるウミウシだそうだ。
となれば、小さなウミウシ界での高次消費者なのだから、被食される側のウミウシたちは数多くいるってことになるね。

やはり、プロ野球と同じように、小さなウミウシ界でも『赤が頂点にたつ』のが自然の理なんだろうなあ。
コメント (2)
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