漁業経済学者のひとりごと in 小浜

東村玲子のWebsiteはこちら → http://www.s.fpu.ac.jp/reiko/

マックとは?

2013年09月01日 18時30分20秒 | Weblog
今日は大学院入試のために
休日出勤をして,
それからちょっと仕事をしてきました。

うちの研究室にいるベトナム人留学生も
受験しました。
受験にあたり,他の学生と同じく
大学の成績表とそれの和訳バージョンが
提出されたそうです。

もちろん,そのものは私は見ていないのですが
(面接官のみ持っている)
「マック・エンゲルス論」
というのがあったと話題になりました。

それで,たぶん「マルクス」のことだろうな・・
と思いつつ
留学生に「マック・エンゲルスのマックって何?」
と聞くと「ドイツの哲学者ですよ」とのこと。
やはり「マルクス」なんだろうな。

でも,彼は「マック」という翻訳には
何の疑問も持っていなかったらしく,
ベトナムでは,それに近い発音なんでしょう。

それから,共産主義に関する講義もたくさんあるそうです。
まあ,ベトナムは国名に「社会主義」が入っている位の
共産主義の国ですからね,一応。
実際に滞在してみると,全くそんな感じはしませんが。

彼によると政府によって,
そういう講義が必修とされているそうです。
だけど,多くの学生は,あまり興味がなくて
彼自身も「そういう講義の成績は悪いんです」
と言っていました。

日本の漁業経済学の特徴の1つが
マル経の影響を強く受けていることで,
だからFisheries Economistと話が合わないのです。
方法論が全く違いますから。

マルクスによる資本主義の分析とか
歴史観は今でも勉強すべき
と加藤先生とお菓子を食べながら話していました。

それを忠実に経済政策に利用するのは無理があるけど,
理論自体は私自身も一時期すごく興味がありました。
そのせいか法学部でなくて経済学部にしようかと
思ったくらいです。

ただ,前期:法学部,後期:経済学部
という出願方式が京大では認められなかったので
結局,法学部単願にしましたが。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 海外旅行の手帳 | トップ | 9月になった »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事