漁業経済学者のひとりごと in 小浜

東村玲子のWebsiteはこちら → http://www.s.fpu.ac.jp/reiko/

海に囲まれていると新鮮な魚?

2019年07月24日 20時04分41秒 | Weblog
この間の講義でも話したのですが…

大阪に戻っていた時に母と
あるテレビ番組を見ていました。

内容は,日本で寿司職人として修行した
スイスの若い男性が父親に美味しい寿司を食べさせる
という様なものです。
父親は元々寿司職人に反対していたけれど
美味しい寿司を食べれば納得してくれるはず!
というストーリー(いや,ノンフィクションのはず)。

その中で
スイスは海に面していないので新鮮な魚がありません。
という様なナレーションが入りました。

まあ,それはそうなのかもしれません。
でもスイスでもサーモンは養殖されているらしく
サーモンの人気は凄いなあと感心しました。

さておき,逆に
海に囲まれていると新鮮な魚が手に入るかというと
それは,全くそうでもありません。

小浜の地元スーパーに行けば,
「小浜産」と書かれた美味しそうなサワラが
手頃な値段に売っています。
他にも色々と美味しそうだし,もちろん新鮮そうな
地元の魚があります。

でも,もちろん遠くから運ばれて来た魚も売っています。
遠くって言っても北海道からですら
日本では「新鮮な」魚が手に入ります。

それは,海に囲まれているからだけでなく
それだけの物流システムがあり,
その技術もあるからだということですね。

なお,このスーパの冷凍魚介類売り場の
存在感のなさも相当です。
確かにあるのですが,
今考えても,どこにあるか思い出せません。

海に囲まれててもトラックで延々と運ばなければならない
ミャンマーとか。
漁獲したものは,ほぼほぼ輸出するので
国内では食べられないとか。

世界の水産物貿易における
開発途上国が輸出し先進国が輸入する構図をどう考えるか
ということを学生に考察してもらうのですが(ほぼ毎年),
肯定的な意見が圧倒的に多いですね。

私は価値観では採点しませんが
ちょっと違和感を感じるかなぁ。
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1票の格差

2019年07月22日 18時38分21秒 | Weblog
私も昨日、投票に行って来ました。
19時頃に投票所に行くと駐車場はガラガラでした。
そうか、投票に来る人はもっと早くに来るんだな
とか思いつつも投票。

今日のニュースで知りましたが
福井県は、1議席を獲得するのに必要な票が最も少ないそうな。
「1票の格差」のニュースで知りました。

まあね、私も立候補者を見て
誰が当選するか予想が出来たし、実際当選していました。

比例の方があるので
まだ投票所に行った意味もあるよ
とか、思っていましたし。

「1票の格差」は中学生くらいの時に習って
当時は、そんなものだと理解していましたが、
福井にいると「格差か~?」と思います。
単純に人数で計算するものなのか?と。

今回は選挙戦の間に大阪に帰ったので
たくさんの人が立候補しているのを見ました。

福井は1議席を巡って3名が立候補。
もはや、野党はやる気がないね。

また、大学生の多くは住民票を実家から移していません。
講義中に聞いたから細かいことは分からないけど、
いったん移した学生も色々と不便で実家に戻した
という話も聞きました。

18歳から選挙権とかいうけど
大学生は選挙に行っていない人も多いのですよ。
それも本人の責任ではなくね。
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さんぷ&かんぷ

2019年07月16日 22時00分28秒 | Weblog
今日は,「さんぷ」と「かんぷ」という
新しい言葉を覚えました。

「さんぷ」は「算数プリント」
「かんぷ」は「漢字プリント」です。

大阪の家で甥の宿題をみていました。

うっかり「かんぷり」と言って
甥に怒られてしまいました。

甥は,超絶大阪弁なので
私も合わせます。
なんだか無理やり標準語っぽく話している時と
同じくらいに大阪弁に寄せます。

今日は妹(甥の母)は仕事だったので
少ししか話せませんでした。

今晩というか明朝,小浜に戻ります。
それで水曜日まで休んでプレ夏休みは終わりです。

ぐーたらしていました。
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コモンズの悲劇と学食

2019年07月14日 14時56分31秒 | Weblog
漁業管理を語る際に
必ずと言って良いほど引用されるのが
「コモンズの悲劇」です。

これは,牧草地に人々が好き放題に羊を飼うと
どんどん牧草地が使われて
最終的には過利用になってしまう。
従って,所有権が必要。
という話です。

これに対して,日本では「入会地」という概念がある
というのが「日本的な漁業管理」の説明です。
つまり,村の慣例(話し合い)によって
過利用にならない様になっている,と。

今週講演のために大学に来て頂いた先生が
その話をされているのを聞いて
なるほどと思っていました。

私が大学院の講義でした話は次の通り。
なお「コモンズの悲劇」の説明ではなく,
ズワイガニの漁業管理にIQはいらないよ,
という話です。

小浜キャンパスの食堂のバイキングは料理の追加がありません。
(学食として利用する場合はグラム単位で値段が決まりますが)

私が院生にバイキングが始まったらどうするか聞くと
「とりあえず唐揚げを確保しますね」

なるほど,
では,参加者がここの院生だけだったらどうするか聞くと
「先輩とか他の院生の出方を見ます」

つまり,そういうこと。
他の人が知り合いだったら
無茶なことは出来ないってことです。

唐突に思いついたにしては
分かりやすく説明出来ました。
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色々な所で講義など

2019年07月11日 12時58分31秒 | Weblog
放送大学の面談講義の翌週は
東京海洋大学にて漁業経済学会でした。

一般報告のジャンルで
「新漁業法の下での漁業管理-ズワイガニ2018年漁期の異変-」
というタイトルで報告しました。
放送大学の後にバテていたので
1日でスライドを仕上げる速さ。

翌週は大学院の講義を2日で4コマやりました。
私の大学院の講義は
受講者と私の日程調整でだいたい1週間でやります。
(間に講義のない日もある)

今週は月曜日に大学院の講義2.5コマ。
火曜日は学部の講義をしてから
福井市内の高校に行って大学の入試説明会。

疲れてくると変なテンションの上がり方になるよ…
高校生から質問もあったし良かったのかな。

昨日は大学院の講義を2コマして
その後は,ちょっとした事務仕事。

色々な人を対象に講義とかプレゼントかしているので
確かに腕は少し上がった気がします。
でも,同じ人を前に講義を続けるよりも
地味に疲労感がたまりました。

こうして随分仕事を片付けたので
明日から水曜日まで休みます。

夏休みですか?と聞かれますが,プレ夏休みです。
本番は9月のカナダ行きです。

この間,何回もズワイガニの話を色々な視点から
話して来ました。
プレ夏休みが終わったら論文執筆もしたいし,
8月に入るとズワイガニの調査シーズンも始まります。
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