漁業経済学者のひとりごと in 小浜

東村玲子のWebsiteはこちら → http://www.s.fpu.ac.jp/reiko/

最終日!

2005年09月22日 09時16分48秒 | Weblog
写真はオタワ名物のリスです。

仕事は完了しました。
心残りは,統計省の図書館を見に行けなかったことですが,
代わりに別の仕事が入ってしまったからだから仕方ない。

私が漁業関係の所をうろつくと
まず「日本人か」,次に「仕事か」と聞かれます。
日本人が買付にくることが多いのでしょうね。
本当に日本は世界中から水産物を買っているのだと思い知らされます。

私の調査は今回で一段落しました。
必要な資料は集めたし,情報は入手したし,
さて次の仕事は・・・

色々な思い出ができましたが,
とりあえずのさようならをカナダに言います。
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統計収集

2005年09月21日 10時58分46秒 | Weblog
オタワに来た主な目的は統計資料を集めることです。
1つは漁業海洋省に依頼するもので,これは担当者に会いに行って,
よーくお願いして来ました。
次に国立図書館にあると事前に知っていた資料をコピーしにでかけました。
あまりに膨大な本をチェックしないといけないので
(30年分の輸出統計だけど,各年1~2ページしかいらない)
特別入庫許可証を発効してもらいました。
で,ほぼ仕事が完了したので明日は1時間くらいしか仕事がないな~と思いつつ,
ホテルに帰ってきたら漁業海洋省からメールが入ってました。
「日本の水産加工統計が欲しいのでよろしく」とのこと。
そっちは専門じゃないのに~と思って,知り合いに電話して統計の内容を聞くと
サンプルをfaxしてくれるとのこと。
おお!これを持って漁業海洋省へ行けば話がスムーズ。
知り合いに感謝!謝謝。

カナダの公用語は英語と仏語なので,
基本的に連邦政府が管轄する所へ行けば,両言語が通じることになっています。
でも,連邦政府の役人が全部バイリンガルかと言えばそうではない。
英語だけって人も多いし,ケベックに言えば仏語だけって人もたくさんいます。
ただ,国立図書館の司書さんはみんなバイリンガルのようです。
この場合,圧倒的に仏語圏の人が多い。みんな自分達では仏語で話します。
で,私なんかが行くと英語で対応してくれる。
やっぱり仏語圏の人で英語を話せるって人の方が逆のパターンより多いのでしょうね。
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オタワで観光

2005年09月19日 09時11分55秒 | Weblog
今日は日曜日なのでオタワ観光を楽しみました。
写真は国会議事堂です。おのぼりさんとしては,ここで写真を撮らねば。
さすがに首都で,連邦政府の建物があちらこちらにあります。
ですが今日は観光客ばかりでした。

お手洗いで,となりの個室からトイレットペーパーが転がって来ました。
「これ必要ですか?」と英語で聞いたら返事なし。
でもペーパーを引っ張っている様子だったので向こうへ転がすと
「グラシアス」とお礼を言われました。英語が分からなかったのかな。

バイヤードマーケット(だっけ?)も観光名所なので行きました。
ここでメープルシロップを買うと安いのです。
8缶まとめて買うと安いですよと言われて買いました・・重かった。
ここでは日本語で話しかけられたのですが,あまり上手でなかったので,
尋ねると日本人とのこと。多分日系カナダ人なのでしょう。
オタワに来るとさすがに色々な人種をみかけますが,
バンクーバーほどアジア人はいませんね。

夕飯は中華系の人がやっているうどんのファーストフード店に行きました。
海鮮うどんを頼んだので結構高くつきましたが・・
イカの足,カニかまぼこ,エビ,ムール貝が入っていました。
美味しかったし,なじみ深い味って感じでした。

明日は漁業海洋省に電話してアポ取り。
メールのやりとりは済んでいるのですが,電話かけるのはどうも苦手。
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Kill the Time(時間をつぶす)

2005年09月18日 03時11分24秒 | Weblog
今回の滞在中に覚えた言葉です。よく耳にしました。
St.Anthonyはこれと言った娯楽がなく,
この人たちは一体何をして時間をすごしているのだろうと思いました。
家を自分で建てる人もいるし,船も自分で造る人もいるし。
家の改造も頻繁にしているようでした(なんか迷子になりそうな造りなもので)。

で,私は今,トロント空港で時間をつぶしています。
さっき帰りの便のリコンファームに行ったら
「予約はありません」と,こともなげに言われました。
「どういうことですか?」と言うと,チェックする際の入力ミスでした。
すぐに電話でもリコンファームしました。
私は1999年からカナダに5回来ていますが,
飛行機の予約でトラブルに会わなかったのは最初の1回だけです。
結構いい加減なんですよね~この航空会社は。
今朝は私のコンピュータのセキュリティチェック忘れてたし。

逆に昨日はSt.Anthony空港で嫌というほどチェックされました。
荷物を全部開けて調べられてコンタクトレンズケースの用途まで聞かれました。
19人乗りの飛行機で外国人は私だけだったしね。
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Starting Point(出発点)

2005年09月17日 09時31分58秒 | Weblog
写真は,船を造る木材を切る小屋です。
私は,2002年の2月に初めてSt.Anthonyに来ました。
その時は別の場所で調査をしたのですが,
St.Anthonyが1990年代の底魚崩壊の打撃を非常に受けた場所だと
知っていたので3日間こちらへ旅行したのです。
その時に世話になったJimに再会しました。
彼は当時,船を自分で建造していて,見たら面白いだろうってことで,
私の知り合いに紹介してもらったのです。(船はまだ仕上がってませんが・・)
その時に,雪の中に立ってこの小屋に木材を運び入れたりするのを見ていました。
寒くて足の感覚がなくなったのですが,
「こんな経験は二度と出来ないから」とがんばって耐えました。
そして,あまりに日本と違う漁業のやり方に非常に興味を覚え,
再調査を決意したのです。
その後,2002年の9月に訪れ,今回は3度目の滞在となりました。
もう船の大きさ(こちらはトンでなくてフィート)の目安もつくし,
魚の名前もほぼ覚えきったし,魚と漁法と漁期も頭に入りました。
Jim が「懐かしいだろう」とこの小屋に連れて行ってくれたので,
「ここが私のstarting pointです」と言うと非常に喜んでくれました。
Jim はわりと愛想が悪いので(漁業者らしい),
よく分からなかったのですが,私のことを色々覚えていてくれました。
最初に会った時(会うのは3回目)あげた小さいダルマの置物を出してきて,
「船ができあがったら目を入れるって聞いたからまだ入れていない」と言ってました。
本当に小さいダルマなのに・・と感激しました。

そしてSt.Anthonyでの調査を終えました。
今回は12人の漁業者に聞き取りをしました。
その他に漁業関係者にも聞き取りをしたので全部で17件になります。
色々苦労もありましたが,私なりにがんばれたと思います。

次はオタワですが,こちらは資料収集がメインなので気が楽です。
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水産物の加工会社

2005年09月14日 21時59分17秒 | Weblog
車で1時間くらいの所にある水産物の加工会社に行ってきました。
私は漁業の調査(聞き取り調査)をメインにしていますが,
これまでにもいくつかの加工場を見に行ったことがあります。

で,写真に写っている工場(=会社)に行ったのですが,
これは決して小さい方ではありません。よくある工場です。
もちろんもっと大きなのもありますが。
行った時には,凍結サバをラウンドで箱詰めしていました。
(どの辺が「加工」なんだと軽くつっこみつつ)
こちらの人の感覚だと凍結は加工だけど,
魚の卵だけ取り出すのは加工じゃないんですね。

建物自体は古く(過去にも加工場だったことがある),
「廃屋に新しく加工機械を置きました」って感じの工場です。
で,軽く衝撃を受けたのは,こんな工場でも
HACCP認定を受けていること。

マーケットが外国のことが多いカナダの工場では当たり前なんでしょうね。
親会社があって,そこがマーケティング等々をしています。
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違うグループなのね

2005年09月13日 03時38分01秒 | Weblog
写真は港で見つけたカニカゴです。
今日は午前中に1件聞き取りをしました。
午後に予定していた人は来ず。
どうやら忘れられていた模様・・。
とにかく明日会ってくれるようなのでまあ良いか。

さて,今回はなぜか小型船の漁業者の聞き取りが多い。
逆に前回は大型船の漁業者が多かった。
漁業者のもめ事は大型船vs小型船で起こることが多く,
私は両方に話を聞きたかったので2回合わせると丁度良いけど。

私はこの点について,今回も前回もアシスタントに注文をつけていない。
むしろ「色々な漁業者に話を聞きたい」と言っている。
すると両方とも色々な村の漁業者にアポをとってくれるけど,
漁業者の階層はどっちかに偏る(All or Nothingではないものの)。
これは,コミュニティ自体がそういう風になっているってことかな。

Janetも手持ちのカードが少なくなって来たらしく,
調査もそろそろ終盤に向かっている気配がしてきますね~
実質あと3日だしね。
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週末の散文

2005年09月11日 08時06分55秒 | Weblog
写真はSt.Anthonyの漁港です。
そろそろ疲れてきたのもあり,
金曜日の午前中に2件,聞き取りをしたことだし,
というこで金曜日の夕方から休みにしました。
土曜日の夕方まで寝てました。

今日からムース(大きな鹿?)のハンティングが解禁になったので,
出かけている人は多いと聞いています。
私が明日のお昼を招待されている人も出かけていて,
うまく行けば,明日ムースを食べられるかもしれない。

先日ちょっと離れた場所に調査に行った帰りにムースをたくさん見ました。
2匹のムースが誰かのジャガイモ畑を荒らしていたのですが,
そりゃもう,美味しそうにジャガイモを食べていました。
持ち主には気の毒な話ですが。
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自問中・・自答できるかなぁ

2005年09月08日 11時43分06秒 | Weblog
写真は漁業者に聞き取りしているところです。
この3日間で計6人に聞き取り調査をしました。
自営漁業者が3人,乗組員1人,荷役1人,行政関係1人です。
アシスタントのJanetにこちらの調査目的は伝えてありますが,
誰にアポを取るかは基本的に彼女に任せてあります。

すると,インタビューが終わって
(うーん。あんまり面白くなかったなあ。)と思うことがあるのです。
相手が答えてくれないというのではなくて,
この人の話は知ってることばかりだったな。とか,
ちょっと例外的すぎる人に聞き取りしてもなあ。とか・・・
もちろん,どんな相手でも全部知っていることばかりというのは
あり得ないので,何もしないよりはずっと良いのですが。

前回来たときは,もっと何もかもが面白くて,興味深くて,
どのインタビューも「良いこと聞いたな。すごい!」と思えました。
どうしてでしょう?
私が年をとって好奇心が衰えたのでしょうか?
それともある程度知識がついて調査目的を絞っているからでしょうか?

実は調査目的が自分の中では絞れてきているので,
何でも知りたいわけではないんですね・・マイナーな漁業のこととか。
でもあえて今回はそれを言っていません。
そのためか,彼女が聞き取り調査の最中に話に割り込んで来て,
あまり興味のない話題に及ぶのに辟易していますが。
「興味のない話題」と切り捨てていいのかという疑問も出てきます。
もしかして後で振り返るとすごい話なのかもよ?と。
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まずは1件目

2005年09月06日 07時37分53秒 | Weblog
今日の13:30から予定されていたインタビューはドタキャン。
まあ,そんなことはよくあるし。
で,Janetがすぐに別に人にアポをとってくれて,
漁業者にインタビュー。
儲かって,儲かって,という感じでした。

やっぱり訛りが強烈です。
でも不思議なのは,なぜ私の英語が分からない?
他の場所では通じるのに,ここに来ると通じないんだよね~
と自ら慰めてみる。

で,インタビューのおさらいをジャネットとして,
その後Tim Holton でデータ打ち込みをしていたら,
前回のアシスタントのバーネットに会った。
(なんでこんな所でバイトを?)と正直思いましたが,
彼女は「仕事がなくてね」と言っていました。
ジャネットも失業中で,今度アルバータに出稼ぎに行くみたい。
こんなに不景気を目の当たりにするとは・・
(カナダ全体が不景気というわけではないです)
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