先日,実家で雑談をしていてふと思い出しました。
私ぐらい(特に前の10年間)に京都大学法学部に
在学していた人なら,誰でも覚えていると思います。
ものすごい「事務のおばちゃん」がいました。
正確には,学生掛か教務掛か,
それとも両方を兼ねていた窓口にいらした女性です。
学生の顔と名前をほとんど覚えていてくれて,
何かの手続きを忘れていたりすると,
前を通りがかっただけで
「東村さん,××の手続きまだですよ」と教えてくれるのです。
それどころか,友人関係まで把握しており,
卒業後に挨拶に行ったときなど「○○さんはどうしてる?」と
聞かれました。
法学部の定員は私の時で,1学年400人。
3,4年次がメインとしても,4年で卒業するのは半数でしたから,
およそ1000人のデータを扱ってらしたことになります。
こんな話を聞いたことがあります。
就職が決まっていたのに試験に落ちて卒業できなくなった学生が
真っ先に向かったのは,この事務のおばちゃんの所。
おばちゃんは,以前にもそういう学生がいたことから,
その時の状況を教えてくれた上で,
同じ様に就職先に相談する様にアドバイスしてくれ,
結局就職を1年待ってもらえたそうです。
もう,退職されているでしょうが,懐かしいなぁ・・
お世話になりました。