さようなら

St.Anthonyは，私がまとまった聞き取り調査をして，
カナダ大西洋岸の漁業についての論文に仕上げた
最初の場所です。
それまでも聞き取り調査をしていましたが，
まとまるまでに至りませんでした。
（手法は会得したけど）

そのSt.Anthonyに来て最初に世話になった人が
突然亡くなりました。
私がアポを取っていた2日前になくなったのです。

私が到着した日にJimから知らされました。
翌日にアポがあったのです。

聞き取り調査を頼んだ時に
「ここにいるから何時でもいいよ」という返事を
もらったのに・・・

彼がいなければ，私の論文のうち2本はなかったでしょう。
ご冥福をお祈りします。

St.Anthony

Newfoundland島の北端のSt.Anthonyにいます。
ここは2003年，2005年の夏に漁業者に
インタビューをした場所です。
ちなみに2005年の調査の際にブログを始めました。

滞在中にたくさんのことがありすぎて，
ブログを書く気力がなかったのですが。

まず，レンタカーを借りて運転しました。
信号が1つかないエリアなので運転しやすかったです。
次の信号まで300マイルだそうです（500Km弱ね）。
ウィンカーとギアの位置が私の車と左右逆なので
よく間違えかけましたが。

次の調査地では片道3時間運転して聞き取り調査，
そしてすぐに帰ってくるという予定があります。
聞き取り調査は1時間程度なんだけど。

そして，漁船に乗りました。
友達のJimが乗りたいか？と聞くのでYesと即答。
タラ刺網でした。

タラがあんなに大きいとは知らなかった。
タラといえばスケトウダラの私だからか？

船酔いは全くしないのですが，
陸ゆれはかなりひどく感じる方です。
昨日の朝に乗って今は翌日の夕方ですが，
まだ，ゆれている気がします。

St.Anthonyは白人ばっかりなので，
今朝，銀行に行ったら子供にじーっと見られました。
彼女が最初にあったアジア人なら記念すべきことですね！

Temporary Closed

My computer cannot conect to internet in thie hotel.
I am writing this with the hotel's computer,
which doesn't accept Japanese.

So temporary this blog is closed.

晴れ女

私は，晴れ女の様です。
日本で今週のSt.John'sの天気予報を見たときは，
雨マークだらけだったのに，
調査中はずっと晴れ！

こっちに来てからみた天気予報でも
土曜日は雨の予報だったのに晴れマークに変わりました。

私は調査中に雨だったことは日本でもあまりありません。
たいてい晴れるんですよね。
助かる。助かる。

ちなみにSt.John'sはNewfoundland and Labrador州の州都です。
州都と言えども田舎の州の州都なので，
6年前に日本円をカナダドルに交換するのに
なんだかものすごく苦労した覚えがあります。

ペン好き

聞き取り調査に協力してくれた方に
私の書いた落書きの様な魚の絵と大学名を入れた
ボールペンを差し上げています。

私も愛用している某メーカーの某ブランドのペンで，
赤，青，黒，シャーペンを全部それで揃えています。
非常に使いやすい。

だから，使ってみて気に入ってくれるなら分かるのですが，
袋から出してペンだと分かると，
「わぁ！私はペンが好きなんですよ」と言う人がいるのです。
しかもこの1週間で2人もいました。

「ペンが好き」とは，どういう嗜好なんでしょうか？
タイプしたものより手書きが好きという意味なのか・・・？

食品スーパーで「ニシンのワインソース漬け」なるものを
買ってきて食べていますが，なかなか美味しい。
タマネギと一緒にワインビネガーに漬けてあるのだと思います。
（ちょっと日本では見かけないなと思って買ってきました）

歴史的な日

午前中に業界最大手だった水産会社に行ってきました。
「だった」というのは，
今日をもって，その会社は消滅するからです。

朝，9時のアポで会社に行くと
ずいぶん訪問者が多いので，不思議に思っていました。
すると聞き取り調査に協力してくれる人が
「歴史的な日に来ましたね。今日が解散の日なんですよ」と
教えてくれました。

その会社が売却されることなんかは，
日本にいる時点で知っていたのですが，
よもや，その手続きの瞬間に居合わせるとは。

今までに２回，この会社の前を通ったことがあります。
その度に写真を撮りました。
こんな会社で聞き取り調査ができたらいいなあと
ちょっとした憧れだったのです。

会社のロゴが入ったマグカップにコーヒーを入れてくれたので，
もう少しで「ください」と言うところでした。
が，さすがに忙しそうだったのでアホなことは言いませんでしたが。

今日の夕食

今日はフィッシュ＆チップスを食べるつもりでした。
ちなみにフィッシュ＆チップスとは，
白身魚（古くはタラ）の天ぷらにポテトフライをどばっと
盛り合わせたもので，食べると必ず太る料理です。

マニアックなネタでは，
アメリカの漁業政策史に「フィッシュ＆チップス政策」という
ものがありますが，たぶん誰も知りません。

さて，夕方にダウンタウンまで散歩がてら出かけると
以前から気に入っていた高級食料品店に行き当たりました。
気に入ってはいても別に観光客目当てではないので，
そんなに買い物をしたことはありません・・・
（珍しい紅茶とか香辛料なんかを売っている）

ふと見ると，色々なお肉，チーズ，パンの中から
好みのものを指定してサンドイッチを作ってもらうという
コーナーがありました。
サンドイッチ好きの私としては，心ひかれるものでしたが，
牛肉だけで数種類，チーズに至っては数えきれないほどが
陳列されており，とても私には入っていけない世界だ・・・
と，あっさりあきらめました。

手近な棚には出来合いのサンドイッチがあり，
しかも20％offだったので，それを買って帰りました。
（日本にいる時と変わらない行動ですね）
すごく美味しい！と思いながら，ふと値札を見ると
日本円にして500円のサンドイッチでした。高い！

２本目終了

午後は水産会社に聞き取り調査にでかけました。
なぜか３人がかりで対応してくれたのは嬉しいけど，
お互いに答えを確認しあってる時とか，
つらつらと説明してくれている時なんかに
どうしても聞き漏らしてしまうことがある・・・

何の話をしているかは分かるので，
理解しておかないとまずいってところでなければ
確認せずにすましてしまうこともある。
いちいち確認していたら時間ばかりたって，
他の質問ができなくなるし。

しかし，人間の集中力は１時間が限界ですね。
それ以上になると質問している方も答えている方も
疲れてきているのがよく分かる。

どんなに疲れていても，その日のうちに打ち込み・・
というわけで打ち込みました。

サマータイムなので，外がやたら明るく
午後５時半なのに夕方の気配なし。

１本目終了

聞き取り調査の１本目が終わりました。
前回の調査でも協力してもらった人だし，
私の記憶では「年配のゆっくり話す人」だったので，
やや緊張しつつも，リラックスして出かけました。

現れたのは若くて，わりと早口の人だったので，
「えっ？」と思っていると，伝わったのか
「以前にもお会いしましたよね」と言われて
私の記憶違いなんだろうなあ・・と思いながら
インタビューを始めました。

とても丁寧に答えてくれて，
早口だけど分かりやすい英語だったので
（たぶん）聞き漏らしもなく収穫大でした。

午後の調査までに時間があったので，
どこかで忘れないうちにパソコンに入力しておこうと思って
持って行ったのですが，それらしき店はないし，
何よりやたら寒いので（15度切っている）
ホテルに戻って入力をすませました。

さて，昼ご飯を食べて午後の調査に出かけます。

名刺必携

カナダの特にバンクーバーの入国審査は，
わりと厳しいというか，色々聞かれます。
嘘をついて後で話がややこしくなると嫌なので，
入国の目的を聞かれたら「漁業の調査」と正直に答えます。

入国審査の職員に航空券を見せるので
「何でこんなところに行くんだ」という流れになることは多いです。
友達がいるのか？とか，留学してたのか？とか。

今回は魚のバイヤーと間違えられ，
「水産加工業の学術調査」まで
軌道修正するのに手間がかかりました。
結局，私の名刺を見て大学教員ということを納得し，
入国させてくれました。

名刺を手荷物の方に入れておいてよかった。
調査に必要なものは全部手荷物にしてあるのです。
だから重い。