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蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

墨桜

2024年06月22日 | 富貴蘭(墨)


昨年、TOKYO酒田からやってきた木です。




このラベルが立ってました。



墨流しの実生とのことで、今時ならF2品種だと思いますが、
この品種は20年くらい前にも買ったことがあり、
その時にはF2品種だとは思いませんでした。
「青軸じゃないから、スズメガが他の品種の花粉を運んだ?」
「セルフだけど、変異した?」
なんて考えたことでした。


実際はどうなんでしょうね。


大した芸ではありませんが、木姿と、強い紺地と、控えめな柄が素敵です。




















昔買った木は・・・どこかにあるはずですが、久しく植え替えた記憶がありません。






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翠華殿墨?

2023年12月09日 | 富貴蘭(墨)



先月酒田くんが持ってきたけど、正直カサブタ芸は好きではないので、
この木を見せられて「いらないよ!」と即答しました。







しかし、手に取ってよく見ると、愛嬌ある木に濃緑で艶やかな葉、
そこにミスマッチなカサブタ。








ん~悪くないなぁ、と思えてきました。


「小川君から買ったんだよ」との言葉に背中を押されて、
このタイプとしては、初棚入れしました。


「墨も入ってるよ!」とのことで、確かにそう見えます。


このタイプは墨ではない、と20年くらい前の私は言っていましたが、
今では墨の範疇に入れてもいいかなと思っています。








ただし、墨流しのように縞的に墨が流れてるのではなく、
三光中斑的な模様斑として入ってるため、模様墨とでも呼びましょうか。


八千代芸の墨バージョンとも言えます。


解りにくい説明で申し訳ありませんが、簡単に特徴を言うと、
芸の良し悪しがなく、どの木にも同じ量の墨が流れます。


その部分は表皮が薄く弱いため、紫外線などで傷付いて、
カサブタになると考えられます。


「カサブタって言うな!」と言う方もいますが、
これ以上の表現はないと思います。


風羅坊と名付けてあげました。


キバナノセッコクの風羅坊みたいに、
いつの日か白縞が流れてくれないかな。




コメント (2)
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赤壁

2023年03月25日 | 富貴蘭(墨)


あれから約1年11カ月、アマミ系チャボ墨縞品種、赤壁です。




すごく細かい縞なので、吟風などのような縞にはならない気がしますが、
墨と共存する微細な縞の品種は白縞が多く、黄縞は珍しいと思います。

























画像ではあまりよく分からないですね。


大株にしない方が、この品種に合ってると思うので、
小割りにして変化を楽しみたいと思います。





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天山の続き

2022年02月20日 | 富貴蘭(墨)


先日この木を見て「これが天山?こんな大きな木が?」と言った人がいましたが、
天山は墨のせいで小さくなってるため、墨が少ない木は大きくなります。










対して、この木はすごく小さいです。


数年前、業者さんIさんから、本物かどうか見てほしいと言われて
見せられたのがこの木です。
















ラベルは天山の縞となってて、他に思い付く品種は無いものの、
天山だと断定する決め手が見付からないと思ったけど、
元を辿ると、どうやら我が家から出てった墨だけの木のようです。


これは買わなきゃと思い、売りたくなさそうだったけど、
譲ってもらいました。


ちょっと牡丹芸っぽい縞で、縞と墨の影響から、
かなり成長にブレーキがかかってるようです。


芸は素晴らしいけど、将来的には枯れてしまうだろうと思いながら買ったので、
順調に育って殖えるなんてことまでは期待してません。


なんとか枯れずに維持してほしいものです。




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天山

2022年02月19日 | 富貴蘭(墨)


ずいぶん前にも書きましたが、平成6年に富貴蘭図鑑が発行された際、
梅ちゃんから「どの品種が一番欲しい?」と聞かれ、迷わず「天山!」と答えると、
「天山?やっぱりお前は変わったやつだなぁ、聞いてやるよ」と言われました。


数日後「300万だって、買う?」と言われ、グウの音も出ず、ため息しか出ませんでした。


それから15年後くらいに、素晴らしい木を初めて手に取って見る機会が訪れましたが、
値段はまたもや300万。グウの音くらいは出ましたが、買えませんでした。


せめてもと縞のない木を購入し、またその後も縞のない木が目の前に現れると、
パクバクパクと、何度も食い付きました。


縞がなくても、墨で小型化した姿と思わせ振りな雰囲気は十分楽しませてくれます。
















そんな木からチラホラと柄が見えることはありましたが、3歩進んでは3歩下がることばかりで、
唯一微かな縞が継続しているのがこの木です。



四年半前に見つけた、あの株です。



続く

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