蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

八洲の月

2022年02月27日 | 富貴蘭(覆輪)


前回の国光殿と大八洲の記事に、「どうでもいい」とのコメントがあり、ちょっと凹んでましたが、
実際「そんな人気のない品種のことなんて興味ないよ」って人が多いのかもしれませんね。


近年は特に、特定の品種に人気が集中する傾向が強く、
人気のない品種は見向きもされない感じがします。


ちょっと寂しく思えますが、仕方のないことだとも思います。


八洲の月がタイトルなのに、話が逸れてしまいましたね。


大八洲から変化した、大覆輪の八洲の月です。





大好きな品種で、私にとっては、美咲園さんとの思い出の品種です。


大八洲の覆輪が、ちょっと深くなった系統もあるようですが、
八洲の月の斑は、質的な違いを感じます。








金紺冠も、こんなに変化してくれないかなぁ。







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国光殿と大八洲

2022年02月23日 | 富貴蘭(覆輪)


国光殿を栽培しているのは富貴蘭愛好者の何%くらいでしょう、
あまり大くはないように思います。


私は昔から紺縞や紺覆輪が好きでしたから、もう30年以上栽培していますが、
正直、あまり可愛がってあげてはいません。


しかし、数ある品種の中でも、特に特別な品種だと思っています。


何せ大八洲を生んだのですから。


これから














これですよ









すごい変化です。



国光殿は紺覆輪部分が地色で、地味な中透け部分が萌黄の斑となってます。


対して、大八洲はもちろん覆輪部分が黄色の斑ですから、
斑の部分が国光殿とは逆になります。


逆?


っておかしいですよね。


国光殿の紺覆が黄覆に変化したのだとすると、
大八洲の地色に見える部分は国光殿の斑の部分ってことになりますが、
よくよく見てみても、そうは見えません。

(写真だとそう見えなくもないですが、実物を並べて比べると、そうは見えません。)


いったいどう変化したんでしょうね?


一つの仮説を考えてみました。


本来の国光殿は現在とは少し違ってて、
まだ完全固定した紺覆輪ではなく、紺覆を交えた紺縞だった。
そこに黄縞を流す個体が出現し、そこから紺覆輪と黄覆輪へと移行し、
今日の国光殿と大八洲になった。


まあ、どこにもそんな記載はありませんから、そうではないんでしょうね。


やはり、紺覆からいきなり黄覆輪になったのでしょう。


不思議で説明つかない方が、より魅力的です。


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天山の続き

2022年02月20日 | 富貴蘭(墨)


先日この木を見て「これが天山?こんな大きな木が?」と言った人がいましたが、
天山は墨のせいで小さくなってるため、墨が少ない木は大きくなります。










対して、この木はすごく小さいです。


数年前、業者さんIさんから、本物かどうか見てほしいと言われて
見せられたのがこの木です。
















ラベルは天山の縞となってて、他に思い付く品種は無いものの、
天山だと断定する決め手が見付からないと思ったけど、
元を辿ると、どうやら我が家から出てった墨だけの木のようです。


これは買わなきゃと思い、売りたくなさそうだったけど、
譲ってもらいました。


ちょっと牡丹芸っぽい縞で、縞と墨の影響から、
かなり成長にブレーキがかかってるようです。


芸は素晴らしいけど、将来的には枯れてしまうだろうと思いながら買ったので、
順調に育って殖えるなんてことまでは期待してません。


なんとか枯れずに維持してほしいものです。




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天山

2022年02月19日 | 富貴蘭(墨)


ずいぶん前にも書きましたが、平成6年に富貴蘭図鑑が発行された際、
梅ちゃんから「どの品種が一番欲しい?」と聞かれ、迷わず「天山!」と答えると、
「天山?やっぱりお前は変わったやつだなぁ、聞いてやるよ」と言われました。


数日後「300万だって、買う?」と言われ、グウの音も出ず、ため息しか出ませんでした。


それから15年後くらいに、素晴らしい木を初めて手に取って見る機会が訪れましたが、
値段はまたもや300万。グウの音くらいは出ましたが、買えませんでした。


せめてもと縞のない木を購入し、またその後も縞のない木が目の前に現れると、
パクバクパクと、何度も食い付きました。


縞がなくても、墨で小型化した姿と思わせ振りな雰囲気は十分楽しませてくれます。
















そんな木からチラホラと柄が見えることはありましたが、3歩進んでは3歩下がることばかりで、
唯一微かな縞が継続しているのがこの木です。



四年半前に見つけた、あの株です。



続く

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天城錦

2022年02月12日 | 富貴蘭(縞)


三昧さんは雪と戯れる日々を過ごされてるようで、
ブログは天城錦で止まったままでしたが、やっと再開しましたね。


さて、我が家の天城錦も、元天城錦と言った方がいい状態です。





辛うじて、この1本だけが踏み留まってますが、
時間の問題のように思います。




ボケてますね。


行く先を暗示してるかのようです。



さて、御城覆輪の小型の木に、なぜ天城錦という名前が付けられたのか
知りませんが、不思議な命名ですね。


実は、天城錦の名前は別品種にも使われてて、
昨年酒田くんからこの木を購入しました。













見た瞬間的「あ、あの木だ」と思い当たる木がありました。


何年か前の全国大会の未登録部門に出品されてて、審査中に
「これはモノはいいけど、この名前では入賞させられないんじゃないか?」との意見がありましたが、
「未登録品種なので、入賞の可否に名前は影響しないよ」と入賞させたことがあったため、しっかり覚えてました。


小型の縞ですが、由来などは全くわかりません。
ご存知の方がいらしたら、教えてください。



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