蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

太平丸

2024年08月12日 | 富貴蘭(豆葉)


玉金剛と大波青海の実生だそうですが、どちらが母親なのか、
F2なのか、単一の個体から増殖されたものなのか、情報がありません。


以前から比較的安価だった品種ですが、芸が中途半端だよなぁ、と思い、
棚入れしたことはありませんでした。


もう名前を聞いてもピンと来ないくらいでしたが、
昨年酒田くんが「太平丸のいい株があるけど、安いから作ってみない?」と声をかけてくれて、
あまりの安さに食いついてしまいました。














ルビー根と言われていますが、そのちょっと手前くらいのようにも思えます。





まぁ、元気によく伸びるルビー根ということにしときましょう。


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陽海

2024年08月03日 | 富貴蘭(豆葉)



暑いですね~


我が家の温室も初めて34℃を記録しました。
外気温が35℃ですから、どうしようもありません。



さて、姫青海の萌黄覆輪、陽海です。














地味ですね。


もう20数年前になると思います。
愛知の交換会に、姫青海の距が3本あるという個体が出品され
色めき立って見たところ、一見「どこに?」と思ってしまう程に短い距でした。


それでも想像だにしなかった変異ですから、買う気満々でいたのですが、
あれよあれよと値が上がり、途中で諦めたことでした。


しかし、帰ってきてからやっぱり欲しくなり、松ちゃんに注文しました。


そしたら「あれは姫青海にもやっとした柄があるとのことで、
堀内さんが『陽海』と名付けてお客さんに納めてた木だよ」とのことでした。


しかし、『ようかい』ではまず『妖怪』を連想してしまうと不評だったため、
その名はお蔵入りしたそうです。


この話を聞いて、さらに欲しくなりましたが、
変わり花が咲いたものですから、
今年は問い合わせが多く値段もかなり高くなっているから、
1年待つように言われました。


そして1年後にやってきたのが、この木です。
でも20年以上経つのに、我が家では1度も花が咲いてくれません。


花ものとして棚入れした品種ですが、今では柄ものとして楽しんでいます。


ちょっと気になるのは、当時は姫青海しか存在しなかった青海タイプの実生品種も、
その後樹海が登場し、今日では様々な交配品種が存在します。


その中にはこの品種と似たものが存在すると、想像に難くないです。


似たタイプの木をお持ちの方はこれを見て直ぐにラベルを陽海にしないでくださいね。

距が3本の品種として買われたものはまず間違いないでしょう。
来歴を辿ると堀内さんに行き着くものもまず間違いないと思われますが、
それ以外のものは陽海と断定するのは難しいと考えます。


まぁそんなこと言っても、最近はちょっと似てたら、
すぐその名前になっちゃいますけどね。






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