蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

地表に咲く花

2020年01月29日 | 庭の四季



この季節の庭を彩るのは冬の妖精、バイカオウレンです。

























可愛い!

牧野植物園に行くと、いぃ〜ぱい咲いてるのが見られますよ。

12月からポツポツと咲き始め、2月いっぱいくらい咲いてくれます。


年々どんどん広がってくれると思ってたのですが、昨年の記事と見比べてみると、あまり代わり映えしません。

夏場にもっと可愛がってあげないといけないのかもしれません。



独特な葉も面白いユキワリイチゲも、もうすぐ咲きそうです。





温室の苔庭には椿の花が









ちょっと蒔き過ぎですね。



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ちょっといっぷく

2020年01月27日 | いろいろ

ずいぶん時間が経ちましたが、正月飾りの続きです。


花を生けるのが得意でない人でも、こんなんだったら簡単に活けられます。



センリョウは正月飾りに、私が最もお薦めの花材です。


こうやって赤と黄を対にすれば、たったこれだけでおめでたい雰囲気になります。


しかもとっても長持ちします。


暖房の効いたリビングなんかは苦手ですが、我が家では昨年同じように活けた一輪挿しは、
北側のトイレに置いて、なんと四月まで持ちました。


まぁそれは特別としても、安くはないけど費用対効果の高い花材です。


また田舎暮らしをしてると、年末には山際でよくマンリョウが真っ赤に熟れてますが、
実だけを集めて食器に入れると、簡単かつ素敵です。



活ける時には輪ゴムでまとめて小さめのガラス容器に入れて、それをゆったりめの器に入れると、
見た目もいいし手入れもしやすいです。




またスイセンも田舎では山際によく咲いてます。



今回はちょっと変わった花器に入れてみました。


他の花器を買った時におまけにもらったやつで、わざとらしい開け方の穴が好きではないのですが、
こうやって使うと簡単に立体感が出せて悪くないですね。



こちらは黄水仙バージョン



色んな花を組み合わせて活けるのももちろんいいですが、
器と活け方を工夫して一つの器に一種類だけ活ける方が簡単だし、
和の雰囲気を演出しやすいです。






しょっちゅう花を買うのは大変ですが、手近な花を器を選んで活けると手軽で楽しいもんです。
鉢合わせの感性を磨くのにも役立つと思いますよ。


あと、ドライフラワーにできる花は吊るしておくと簡単に再利用できていいです。


我が家のトイレの頭上には花を飾る用の木を渡してあって、ドライフラワーをちびちび足してるうちに、
こんなてんこ盛りになっちゃいました。







何でもやり過ぎる傾向の私です。




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富貴蘭銘鑑⑧

2020年01月25日 | いろいろ



最後に新登録についてです。

令和二年度の新登録は8月に紹介したように、華山と影虎です。



登録審査会は、以前は8月の役員会前日に大阪で行っておりましたが、
昨年からは5月の全国大会で受け付けをして、7月の上野で審査会を行っています。
なお、申請は審査会当日でもかまいません。

事前に申請受け付けを行うことにした理由の1つは、明らかに登録に値しないものについては
審査会までにその旨を申請者に伝えて、審査会に無駄足を運ぶことにならないようにするためです。

10年くらい前だったと思います。
当日わざわざ遠方から新幹線でに乗って3鉢持ってこられたのに、
それは金広錦だったことがあり、大変気の毒だったことがありました。

また登録審査会には3鉢揃えて持ってきていただくことが原則となっていますが、
すでに普及している品種についてはその限りでないと思い、人の負担も蘭の負担も軽減するために、
1鉢だけでいいとか、事前にそれを決める書類審査をしたいと思い提案しました。

また申請がない年には申請を促したり、会として登録する品種を考えたりしなくちゃいけませんから、
5月に受け付けを済ませておけば作業がスムーズに進みます。

逆に申請数が多すぎて三点以上になったは場合には、
1年の登録数は3品種までと決まってますから、
3点に絞る必要があります。

審査会でどれを落とすかなんて決めたくはありませんから、
そうなった場合には事前に次年度に回っていただくとかの調整作業をしたいと思います。

一時期は登録に参加する人が限られて、私なんか予期せぬ品種の登録に引っ張り込まれたこともありましたが、
近年は初めて登録に参加される方も増えて喜ばしいことです。

登録料については、以前は品種のランクによって差があり、
私も最初は「なんじゃそりゃ!」と思ったことでしたが、
やっと一律20万円と統一されました。

エッ、20万は高いって?

まぁ、そう言わずに。5人まで連名で行えますから、1人4万円です。
まだ登録されたことのない方は一度くらいは記念にいかがですか?
高いと思われる方は、寄付金だと思ってくださいね。

ちなみに、登録料が一律となったため、今回の崋山と影虎の上下の順は申請順です。



さて、今回で銘鑑の解説は終わりです。

伝統園芸植物の会として最も重要なことは、大会を開催することでも会報を作成することでもなく、
登録制度と銘鑑の発行だと思います。

日本富貴蘭会には厳格な登録制度と、立派な銘鑑があり、これは大いに誇れることです。

他の会から羨ましがられるような銘鑑を作り続けていきたいものです。









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富貴蘭銘鑑⑦

2020年01月24日 | いろいろ




今日は最下段の全盛品です。





現在は2段構成になってますが、平成15年度までは6段目は衆望品という位置付けでした。

その頃のどん尻品種は皇海という品種ですが、今は銘鑑から消えています。
絶種したわけではなくて、富貴蘭の範疇に入るほどの芸ではないとの判断だったと思います。

当時、競りでアンコに「買ったら後悔(皇海)する」なんて言われたりしてました。

そうやって、わずかではありますが銘鑑から消えた品種もあります。

今後登録品種が増え続けると、品種数を減らすべきとの意見も出て来るかもしれませんが、
下段の字を小さくすれば、まだまだ今の倍くらいの数を掲載することができると思います。

さて、私が原案担当になって一番力を入れて取り組んだのはこの最下段の見直しです。

注目度が低いため、放置気味でしたから、真面目に悩みながら再編しました。

一昨年大きく変えたので、今回はそれほど大きな変更ではありませんが、
扇面を作ったことで片翼23品種から22品種に減りました。

貴品から降りてきた品種はなくて、6段目から1段上げたのは、青龍獅子と金鏤閣です。
今年最も上位に移動したのは金鏤閣で、この3年間で最も移動したのは鎧通しです。

孔雀丸と兜丸、次いで大波青海。御簾影と墨流もここ数年で上位に移動しました。

墨流については上芸品を摺墨と呼びますが未登録ですから、墨流については上芸の摺墨をもって評価しています。

この場所にも扇面に入れたいくらいの品種がいくつもあり、個人的には5品種の扇面
『玉金剛、鎧通し、墨流、青龍獅子、孔雀丸』
『大八洲、御簾影、長生殿、鳳凰殿、伯青龍』
なんていいなぁ〜って思ってます。

銘鑑は隅々まで考えに考えて考え抜いて作成してますので、小さいとこまで見てくださいね。


今日はここまでです。



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富貴蘭銘鑑⑥

2020年01月20日 | いろいろ



今日は4段め、貴品のコーナーです。





旭昇を扇面に移したのと、弁慶丸、連城丸、羆錦、紅扇、青軸羆を全盛貴品に上げたので、
五段目の全盛品から星光殿、紅牡丹、金孔雀、雲海をこちらに移しました。

金孔雀は扇面の方が相応しい品種なのですが、扇面の数が足りません。
もし作るとしたら、金孔雀&曙&紅扇の特殊芸トリオなんかいいですね。

ここには他にも扇面に持っていきたいような品種がいくつもあり、悩ましい限りです。


4段めからは天賜宝と払暁をこちらに移しました。
この2つは意味合い的にも全盛貴品よりも貴品の方が合ってます。

そう考えると、全盛貴品と貴品のコーナーでは入れ替えたい品種がかなりの数あり、
いつどのタイミングでどう変えるのか、もうすでに来年と再来年の原案を考えています。


次回はいよいよ最下段の全盛品です。


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