蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

翠華殿墨?

2023年12月09日 | 富貴蘭(墨)



先月酒田くんが持ってきたけど、正直カサブタ芸は好きではないので、
この木を見せられて「いらないよ!」と即答しました。







しかし、手に取ってよく見ると、愛嬌ある木に濃緑で艶やかな葉、
そこにミスマッチなカサブタ。








ん~悪くないなぁ、と思えてきました。


「小川君から買ったんだよ」との言葉に背中を押されて、
このタイプとしては、初棚入れしました。


「墨も入ってるよ!」とのことで、確かにそう見えます。


このタイプは墨ではない、と20年くらい前の私は言っていましたが、
今では墨の範疇に入れてもいいかなと思っています。








ただし、墨流しのように縞的に墨が流れてるのではなく、
三光中斑的な模様斑として入ってるため、模様墨とでも呼びましょうか。


八千代芸の墨バージョンとも言えます。


解りにくい説明で申し訳ありませんが、簡単に特徴を言うと、
芸の良し悪しがなく、どの木にも同じ量の墨が流れます。


その部分は表皮が薄く弱いため、紫外線などで傷付いて、
カサブタになると考えられます。


「カサブタって言うな!」と言う方もいますが、
これ以上の表現はないと思います。


風羅坊と名付けてあげました。


キバナノセッコクの風羅坊みたいに、
いつの日か白縞が流れてくれないかな。




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2 コメント

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Unknown (純風満蘭)
2023-12-10 10:07:46
蘭の国からさん

こんにちは

松尾芭蕉の号「風羅坊」とは良い銘ですねぇ。旅のうち汚れたの芭蕉の衣を思い浮かべます。

うちにもありますのでパクらせてください。この木を見たのは3回だけですので珍しい芸の木だと思います。

カサブタがピッタリの表現なのですが可哀想なので、うちではコルク芸と表現していますよ。
返信する
Re: (蘭の国の住人)
2023-12-10 23:06:00
純風満蘭さんこんにちは

この芸は、量産可能なF2タイプと違って偶然できたのでしょうから、
個体数は多くないでしょうね。欲しがる人も多くないかも。

確かにコルク芸の方が感じがいいですね。どうも私は自虐的表現を使いがちです。
返信する

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