蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

早春の庭

2021年02月28日 | 庭の四季

もうすぐ3月ですね。木々の芽が膨らんで春の訪れを感じさせてくれ、
ウメが絶賛開花中です。同時にスギ花粉も絶賛飛散中。



















地表ではバイカオウレンとユキワリイチゲが花盛りです。













ヒメサザンカに、ツバキも庭のあちこちで賑やかに咲き、
毎日メジロがたくさん密を吸いにやってきます。







おかげで、ツバキの花はあっという間にボロボロになってしまいます。


子供の頃だと「せっかく咲いてるのに~」と文句を言ってましたが、
今はそれも風情と思えるようになりました。





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フウランの休眠性について

2021年02月25日 | 富貴蘭(縞)


フウランのアマミ系とそうでないものの違いについては、
一般にアマミ系は大きいと言われがちですが、
それには当てはまらない品種もたくさんあります。


普段は雰囲気の違いで何となく区別してますが、
それを具体的な言葉で説明しろと言われると、難しいですよね。


そもそも分類学上は同じフウランですから、
区別ポイントは形態的な相違ではなく、栽培上の違いになります。


アマミ系は開花時期が遅いことと、休眠が浅いことの2つです。


特に休眠性の違いは絶対的なものだと、ずっと思ってました。


この品種を見るまでは。






11月に買った天草の月と天草冠月です。


我が家の温室は、今期の最低は4度の日が3日ありましたが、
普段は夜温6~7度で管理してます。


それだと11月中にはアマミ系以外の根は全て止まり、
アマミ系は新しい根は出なくなるものの、
根先は止まらずに成長を続けます。


前回の八重の桜も、止まりそうになりながら、
ピタリとは止まらずに根先は動いています。


それに対してこの品種は根先が止まらないばかりか、
新しい根を出しながら、天葉も伸びてます。















こんな品種は初めてです。


梅ちゃんに「ひょっとして奄美とトカラ列島以外のアマミ系?」って聞いたら、
「そんなわけないじゃん」って笑われました。


花時期は普通で、これまで普通に休眠してたそうですから、摩訶不思議な現象です。


植え替えずにそのままにしてありますが、鉢底から見ると、
芯にはクリプトモスが使われてるようです。



このせい?


まさかね。


そうだったら秋田の棚は雪の中でどれも成長し続けてるはずですからね。



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八重の桜

2021年02月19日 | 富貴蘭(縞)


蘭友から「なんだか最近TOKYO酒田から買ったものの紹介が多くない?」って言われました。


自分でもそう思ってましたが、実際たくさん買ってるので、自ずとそうなります。


今日は三香園→TOKYO酒田→我が家へとやってきた、アマミ系白散り斑縞、八重の桜です。






アマミ系としては小振りな中型品種で、八重衣のような優しい柄です。












根色はルビーではなく、優しい桜色なので、八重の桜と名付けました。







買った時にはラベルが2枚立ってて、三香園さんが名付けた名前と、
それが気に入らなくて酒田くんが付けた名前。
でもどちらも気に入らなくて、3つめの名前を付けました。


一目見て気に入ったけど、アマミ系で白散り斑と、今どきの品種ではないから
「最近はこんないい品種が安く買えるからいいよね」と言うと
「それが意外と高いんよ」と仕入れ値を聞くと、私の想像の2.5倍。


「請さんにぼったくられたんちゃう?」とからかってやりました。

「こんなの今どきそんな値段で買う人いないから、俺が仕入れ値で買ってあげるよ」と
本心からそう思って買ってあげたのですが、酒田くんは上手に丸め込まれて
儲け損ねたと思ってるかもしれませんね。



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春月と春菜

2021年02月11日 | 富貴蘭(覆輪)


暦の上ではもう春、ってことで、棚で名前に春が付いてるのを探しました。


高知市春野産の、春月&春菜です。


まずは春月













あれから2年4ヵ月、のんびりしたものです。


割り子もまだこんなもんです。



このユックリズムを楽しんでます。




春菜は縞の状態で見つかりましたが、素晴らしい覆輪に完成してます。









途中の葉が欠けて、ちょっと不細工ですね。


私の木は覆輪になりきってしまいましたが、蘭友が最上柄の縞の木を返してくれました。





超最上ですね。



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松ヶ枝

2021年02月08日 | 富貴蘭(覆輪)


正月に、正月らしい名前の品種は・・と棚を見渡してこの品種を撮ったのに、アップし忘れてました。


あれから11ヵ月、アマミ系萌黄三光中斑の松ヶ枝です。













萌黄三光中斑(二重覆輪)の広葉タイプの中で、出色の品種だと思います。


先日、植え替えを手伝ってくれてる蘭友が、ほぐしながら
「松ヶ枝ってよく見るとすごい品種だなぁ」って嬉しいことを言うもんだから、
「だろだろ、だから何鉢も欲しくなるんよ。」
って言うと
「でも、もうこれ以上買わなくてもいいと思う。」
って返されました。







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