蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

おてもやん

2018年10月30日 | 富貴蘭(花)


季節外れの花ですから、ちょっと弱々しいけど。



徳島産のおてもやんです。

















20年ほど前に、この花が咲き乱れている写真を見せられ、おったまげたことでした。

色も花型も面白く、そのひょうきんな表情に、一目見て「おてもやん」の名前が浮かびました。

もうずいぶん経ちましたが、我が家では極端に殖えが悪いです。世の中ではどうなってるのかな?





あの頃は次々と登場する新たな花もの品種に驚き、夢中になったことでした。


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キバナノセッコク 『風羅坊』

2018年10月28日 | セッコク・キバナノセッコクなど




あれから4ヶ月、伸びに伸びて50センチに達しました。











キバナノセッコクは潜在能力を最大限にまで引き出すと、
1メートルくらにまで成長しますので、
長生蘭的に楽しみたい方はセッコクに準じた栽培をした方が、
締まった姿を楽しめます。

一方野生ランの風情を楽しみたい方は、亜熱帯植物を栽培する要領で
垂らして作られるといいでしょう。

この長さを真っ直ぐ立てると、かなり違和感がありますが、
我が家ではスペースの問題で立てて作ってます。



さて、この品種は当初ちょっと変わった散り斑くらいのつもりで作ってましたから、
ここまでの品種になるとは夢にも思いませんでした。

既存の長生蘭の品種の芸で言えば、川辺獅子と白髭大明神を足して、
島千鳥の芸をアクセントに加えたような感じです。









「風羅坊」という名前は、蘭友にイマイチと言われましたが、
他にこれと言った名前が思いつかなくて、そのままにしました。

因みに、「風羅坊」とは学生時代に読んだ、芭蕉の笈の小文からもらいました。






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キバナノセッコク 『星降神苑』

2018年10月26日 | セッコク・キバナノセッコクなど




こちらも秋芽が伸長中の星降神苑です。







花が咲いてたけど、一足違いで終わってしまいました。


神衣ほどのキラキラ感は無いけど、葉型の良さと紺性の強さが際立つ品種ですね。











神衣の柄が暴れまくるのに対して、こちらは安定してるのかな?

我が家ではあまり変化が見られませんが、柄が中に寄ったり縁に寄ったりは
ありそうな感じがします。

まだまだ個体数の少ない稀少品種ですが、殖えるに従って何かしらの変化が起こるのを期待してます。

もし手持ちの株で変化のある方がいたら、ご一報くださいね。






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キバナノセッコク 『神衣』

2018年10月24日 | セッコク・キバナノセッコクなど




秋芽が動いて、伸長中の神衣です。







秋芽は寒さとともに伸びが鈍り、冬の間はお休みしますが、春にはまた伸びてくれるので、
見た目にも生育上も特に問題はありません。



さて、神衣は3種類の芸が同居した複合芸で、季節によって違う顔を見せてくれるものですが、
秋芽が出ると、春と秋の芸を同時に見ることができる利点があります。











こちらは別の株です。










神衣は日本長生蘭連合会に登録し、大会に展示したり、本で紹介されもしましたが、
未だにその芸の凄さはほとんど理解されていないようです。

何人かの方と話をしてみると、あまりにも複雑で前例のない芸のためか、
実物を見ても季節変化の仕方を聞いても、その正体が理解できないようです。

長生蘭のベテランの方々が大会で現物を目の前にしても理解できないのですから、
現物を見てない方にはなおさら理解不能でしょうね。

どうやらこの品種は作って手元で観察しないと、その芸が理解出来ないようです。

さらに、最上芸品となると、全国に十指に満たないくらいしか存在しないでしょうから、
世の長生や斑入り野生蘭愛好家に広く楽しんでもらえるようになるには、
まだ数十年の月日が必要なようです。


しかし、富貴蘭の湖東錦や羆、春蘭の国宝がそうであるように、
貴重な品種が稀少性を保ち続けることは、
伝統園芸の世界では良いことだと思います。

とりあえず、私は存分にこの品種を楽しませてもらうとともに、登録者の一人として、
後世の愛好家が楽しめるように大切に受け継いでいきたいと思ってます。





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本が届きました

2018年10月19日 | いろいろ


園芸JAPANはカンラン特集









趣味の山野草は、野生ランの自生地探訪記事が面白いです。








久しぶりに『にっぽんの伝統園藝』も出ましたよ。



富貴蘭に春蘭、水晶寒蘭、仙人掌、多肉植物、蘇鉄まで、幅広い内容です。















私は羆と建国について書かされましたから、ぜひ読んでくださいね。
ブログに書くような感じでダラダラと書いたので、ちょっと読みにくいかもしれませんけど。



我が家の温室も紹介されてます。



苔庭がすっきりしてて、この後随分植え込んだものだなぁと思いました。


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