蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

黒牡丹 A

2015年06月30日 | 富貴蘭(金牡丹・黒牡丹)




我が家の黒牡丹の中で一番気に入ってる系統です。

あれからおよそ9ヶ月、順調に生育しています。









柄も申し分なし。













随分でかくなったとは思ってましたが、以前の写真と比べると何かの間違いじゃないかと思うくらいに、
下葉まで充実してる感じがします。


昨年から黒・金牡丹は全てこの鉢に植えてありますが、なかなかいい感じです。





愛楽園製の富貴蘭鉢で、素焼きではなく釉薬をかけずに、白焼きしてもらってます。

ラッパ鉢に比べると、苔の量はやや多い目で、押し込まないためややふっくらと仕上がります。
そのため乾湿の差が穏やかで、金・黒牡丹にはぴったりだと思います。

根の多い品種は植え込み辛いですから、根の短く少ない品種に使っていて、ほとんど黒・金牡丹専用鉢です。

そして他にもちょっと気を使ってます。

明日に続く。
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羆の柄抜け

2015年06月29日 | 富貴蘭(羆・建国系)




関東の有名な棚の本芸羆から出たと言われる柄抜けで、徳島経由で我が家にやって来ました。

最初は明らかに建国とは違うと思える華奢な木だっのですが、10年も経つとすっかり丈夫な木になりました。

譲ってもらう時にはボヤッと紺覆があるように見えなくもない、といった程度の木で、
それを柄と見るかどうかで評価が大きく異なるところでした。

私は本当の斑では無く、それっぽく見えてるだけだと思いましたが、先方はそうは思ってなかったので、
柄抜けの割りにはいいお値段だと思って買ったことでした。

ところが我が家に来た翌年に、いきなり白の三光中斑の子を生み、西出都が出てきたかと思ったくらいでした。

この親木自体も中斑気味の雲龍瀧のような後冴えの面白い木となり、楽しませてくれてます。
ただ、この柄は子供への継続は良くありません。


















さて先の子供は徐々に黄味を増し、今ではこんな木になっています。






柄のせいで葉先はやや鈍角になり、墨は徐々に少なくなりました。






斑色自体が全く異なるため、この木から直接羆が生まれるなんてことは無いと思いますが、
いずれ中透けの子供は生んでくれると思います。

丈夫で殖えもいいので、数人の蘭友の棚にお嫁に行っており、風蘭堂さんが遊びに来られた際にも手土産のお礼に差し上げたのですが、
なんとこの春に盗難に遇ってしまわれたそうで、気の毒だったので長期休暇されてたブログの再開祝いを兼ねて、この木をお送りしました。





もう盗られないように気を付けてくださいね。

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古都の雪

2015年06月28日 | 富貴蘭(覆輪)
新登録の古都の雪が可愛い花を咲かせています。







柄のせいですっかり花形が変化していますね。


この品種は伊藤さんが東出都の株から外したものなので、特に細かい花の違いを気にしたこともありませんでしたが、
先日質問されたので、観察してみました。

単なる品種の識別の場合には、花形の細かい違いを見ます。
舌の先端(中裂片)の形や、その両脇の側裂片の形、距の長さや形、各部位の着色の有無(程度ではなく質的な違い)などで判断します。

しかしこの品種のような変化種は花形が変化してしまっているため、母種が何かを見る時には花形以外の部分を見ます。

この品種の場合は、距よりも花梗部分(肥大して果実になる部分、花首)の方が長いことと、その部分がはっきりと着色していることなどが、
母種の特徴と一致していおり、他の覆輪品種との区別点となります。







その他にも根先の色などと合わせて、総合的に判断します。



細かい部分を比較する必要がある場合にはこういったところを見ますが、普段は雰囲気だけで判断するので、
こんな重箱の隅を突っつくようなことはしませんから、富貴蘭をやってない方は、
富貴蘭の品種ってそんな細かい所を見なくちゃいけないんだと勘違いなさらないでくださいね。



コメント (2)
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草もつれ根もつれ

2015年06月27日 | 富貴蘭(花)
~もつれとは、土佐弁で~だらけといった意味です。

このブログにはあまり棚のみっともない部分は載せてませんが、
我が家の棚の半分以上はろくに植え替え出来てない、
ボロボロ状態のフウランが何段にも吊り下げられています。




植え替えの時に取ればいいやと思ってたカタバミが大繁殖して、触ると顔に種が弾け飛んで来ます。







こりゃ草引きバイトでも雇わないと、一人でやってたら気が滅入りそうです。



昨年の新登録、小野小町です。





良い形の株ですが、暫く植え替えてもらってません。今年中に行き着けばいいのですが。


あの根っこだらけの吊り枠も当然のようにそのままです。





ここまで来ると、もういっか、って感じですね。
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花盛り・・過ぎ

2015年06月26日 | 富貴蘭(花)
フウランの花をろくに撮影しないまま、我が家の棚はもう盛りを過ぎてしまいました。





















新しい花もの品種が次々と登場してた頃には夢中になりましたが、今はすっかり落ち着きました。
ろくに植え替え出来てないので、来年柿の木に付けるのを待ってもらってます。

これは徳島産の舌奇離雀(したきりすずめ)です。











数ある花変わり品種の中でも、取り分けけったいな花を咲かせます。
距の先端部分だけが繋がった形で、2つに裂けたようになっており、開花と同時に舌がビロ~ンと垂れ下がります。
舌が奇妙に離れる、と言う意味で名付けました。

かなり奇抜な名前なので、もう一つ「阿波尾鶏(あわおどり)」と言う名前を考えて、
徳島の友達にどちからか良い方をと選んでもらいました。

名付けた当初はよく「舌切雀」と間違われもしましたし、
「そんなふざけた名前を付けて」と言われたこともありましたが、自分では良い名前を付けたと思っています。
結構楽しいんですよね、名前遊び。
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