蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

金冠

2018年06月30日 | 富貴蘭(覆輪)



ここで紹介するのは初めてだと思います。




金鏤閣実生から出た西出芸、金冠(キンカン)です。







このタイプの2芸品の柄は、虎がはぜると覆輪が隠れてしまうのが
悩ましいところです。

金鏤閣の実生は数多く作られたため、縞がいくつも出てて、
覆輪になった木も見かけたことがあります。


そんな中でこの木だけが、ビビッときたので作ってます。















西出タイプの三光中斑でも、品種によって安定度には多少の差がありますが、
この品種の安定度は極めて高く、微動だにしません。

たまには真鶴でも出せよ!





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三香園展示会

2018年06月29日 | いろいろ



明日明後日は三香園さんの富貴蘭展です。



我が家の展示品5鉢は昨日から出張しました。





雷姫(いかづちひめ)は駿河山正の鉢を合わせました。





ノッポな鉢に低く収めて、長い根を2本垂らしたのがポイントです。
チラッと生えたノキシノブもいいでしょ。





こちらは花姿が秀逸な紀州宝。







贅沢に東福寺の鉢を合わせてみました。




鉢から垂れてる根はかなりの量なのですが、沢山出してしまうとうるさくなるので、
短めのを1本だけ出したのがポイントです。



こちらは三香園さんリクエストの白美神。





いつもテレビの横に置いてある千野さんの鉢を合わせました。





こちらもリクエストの天明。





古楽鉢を合わせましたが、賑やかなメインの面を避けて、大人しい面を使いました。



ノキシノブがうるさ過ぎると思いましたが、
三香園さんが「草はそのままなの?」って聞くものですから、
ついつい「当然!」ってそのままにしてしまいました。

とう見ても生えすぎです。




最後に、昨年三香園さんに押し売りされた賀宝







小さい尾張焼の鉢を合わせてみました。



中身の何倍もしますから、割らないでくださいね〜。





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キバナノセッコクの花④

2018年06月28日 | セッコク・キバナノセッコクなど






キバナノセッコクの中で最も貴重な品種と思われる雪丸です。




春に植え替えたものの、乾かし過ぎて傷めてしまいました。

キバナは温室の1階から2階に上がる階段部分に吊り下げてあり、
全部で100鉢あまりあります。

一度に全部植え替えられたらいいのですが、
順番に植え替えてると植え替えたばかりの鉢が一番乾くため、
毎年のように数鉢は乾燥で傷めてしまいます。

なんとか持ち直しましたが、冷や汗もんでした。


ちょっと花もいじけてしまった感じです。










葉と同じ柄が入りますから、当然素心の中透け花です。













夕方写真を撮ったので、西日で黄色っぽく写ってしまいました。

さて、この品種はなかなか殖えてくれなくて、舞鶴や南洲達磨と比べると、
神衣の増殖率は3分の1程度ですが、雪丸はさらにその3分の1以下といった感じです。


不思議なことに、バック吹かしでは柄抜けが出てしまったことが何度かありますが、
幸い柄自体の安定度は高いので、もう絶種することはないと思います。

たぶん。

神衣の方が増えると書きましたが、あちらは柄の安定度が悪いので、
将来的には上芸品の希少価値はどっこいどっこいになるのではないかと思われます。

これらに続く、びっくりたまげるような品種が出てきてくれないかと、首を長〜くして待ってます。



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キバナノセッコクの花③

2018年06月25日 | セッコク・キバナノセッコクなど





素敵な名前が付けられてます。











星降神苑です。


花の鼻先が赤いのと、丸みのある葉が特徴的です。









花弁にも柄が入ってますが、あまり目立ちませんね。



こちらは、昨年やってきたあの高知産斑縞












やはり花にも葉と同じ斑が入ります。






斑縞は翆三蝶にも見られるように、比較的よく見られる斑なので、
もう一芸加わることが、園芸品種としては必須かと思います。

この品種は今のところ燕尾葉であることと、紺性が強いことが特徴ですが、
どう仕上がってくれるでしょうか。

名無しではかわいそうなので『風羅坊』と名付けましたが、イマイチだと蘭友にいわれたので考え中。




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五十鈴錦

2018年06月23日 | 富貴蘭(羆・建国系)




根腐れしてしまったので、前回は片割れしか紹介しませんでした。
五十鈴錦の綺麗(派手?)な方です。






根がほとんどなくなってたので、慌てて根をいっぱい出しました。

ミズゴケがズブズブになってしまってたので、さすがにまずいと思いほぐしてみると、
途中まで腐った3センチくらいの根を1本だけ残して全部腐ってました。

枯れるかもと思いましたが、フウランって丈夫な植物ですね。慌てて吹き出すように発根してきました。

泥根は勢いよく伸び続けますが、ルビー根の方は途中で失速してしまいます。







大会で、この品種はこの先どうなるのかって質問されましたが、私にはまったくわかりません。

それこそが、この品種の一番の魅力です。














現状は三光中斑になりたがってる縞なので、このままでいてくれると嬉しいのですが、
思うようには行かないのが世の常です。




コメント (2)
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