蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

キバナノセッコク風羅坊と神衣の秋芽

2020年03月30日 | セッコク・キバナノセッコクなど



我が家の温室は冬の最低気温は5度以下にならないようにしてて、今は12度に設定してます。


まぁ、それだとほとんど加温機は作動してないですけどね。


それでもアマミ系の根はずっと動いてますが、他のフウランの根はまだほとんど動いてません。



キバナノセッコクは新芽がぷくっと膨らんだところですが、中にはこんなのも。










室戸市産の羅紗白散り斑の風羅坊です。


秋に動いてしまった芽が冬休みして、いま勢いよく伸びてます。


羅紗地のためか、普通の散り斑ほど細かい模様にならず、いわゆる'ぶち'状になってます。


後くらみの斑ですが、羅紗状の古葉のシワのくぼみには白斑が残ってます。








また、葉裏から見ると墨が流れてるように見えます。













こちらも秋に動き出してしまって冬休みしてた、神衣です。
















一見新芽だけのように見えますが、途中で折れてしまった去年の矢がついてます。



矢が5〜6本立った株の一部だったのを先月割ったものですが、
あまりにも地上部が少ないため割るべきか迷いましたが、
根っこはいっぱいあったので、思いきって割りました。


割った時期が良かったようで、その後もスクスクと育ってます。


新芽の柄の面白さは風羅坊の方が一枚上手ですが、こちらは2段冴えがプラスされた、
唯一無二の芸です。


世の中ではあまりその意味が理解されていないようなので、
せめてここでは季節ごとに紹介したいと思います。






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ヒメトケンラン

2020年03月26日 | その他の蘭


高知県では足摺方面に採取記録がありますが、ずいぶん昔の情報なので、
もう現存しないのかもしれません。


もし現存するなら、ぜひとも自生地を見てみたいランの一つです。
















我が家の苔庭では、葉は目立つのですが



花は上から見てもあまり目立ちません。



山で咲いてるのを斜面の下から見上げたら素敵でしょうね。

ここで寝転がると、いろんなものを敷いてしまうので出来ません。



アッ!






スズムシソウ!


ヒメトケンランよりさらに地味ですから、草むらの中で咲いてるのに気が付かず、
撮影してて見つけました。



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春色の花たち

2020年03月22日 | 庭の四季



最近の花冷えで、ソメイヨシノの開花はおあずけ状態です。

あっちこちが桜色に染まる季節の少し前、
高知はトサミズキのホンワカ色に彩られます。













ヒュウガミズキや







シロモジ







ダンコウバイ





も同時期に咲き黄色のシンクロを楽しめます。



さらにピンクのシデコブシを植えとくと、
軟らかい春色のハーモニーが楽しめます。









またそこら辺りに咲いてる菜の花をちょこっと収穫して活けると、
簡単に春がやって来ます。





実はこのトサミズキとヒュウガミズキは旧庭から切ってきたものです。

新庭に植えてあるものは、親父がうっとうしいから切れと怒るもんだから、
年末にばっさり切ってしまいました。

切らなかったらこんなに綺麗に咲いたのに!と
親父への腹いせにこれでもかってくらい池の中に活けました。







今また親父は庭のことで怒ってる真っ最中です。


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カツウダケエビネ&アマミエビネ

2020年03月13日 | 庭の四季



保育園児の頃からいろんなえびね蘭を見てきましたが、
カツウダケエビネの花を見るのはこれが初めてです。



















本で見ると普通のジエビネじゃん、と思ってましたが、
なかなか良い雰囲気の花でびっくりです。

たまたまこの個体がこんな花なのでしょうけど、
周りのシダの中にとけ込むような色合いで、すご〜く気に入ってます。

昨年もらった時には、さほど期待はしてなかったんですけどね。

カツウダケエビネはジエビネと極々近縁で、
分類上はいわゆるジエビネの品種(園芸品種とは違います)とされていますが、
雰囲気はちょっと違う感じがします。




アマミエビネは一昨年いただいたもので、
生育域外保全のつもりで栽培してほしいと言われてやってきた、貴重個体です。

















分類上はキリシマエビネの近縁とされていますが、
私はあまり似ていないと感じます。

リュウビンタイなどの南国ムード漂うこの空間に、すご〜く似合う花で、
薄暗い時間帯だと、ホワッと浮かび上がって見えて、幻想的な雰囲気です。

それが写真に撮れたらいいけど、どうやって撮ったらいいのか私にはわかりません。



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松ヶ枝

2020年03月09日 | 富貴蘭(紺覆輪・中透け)

アマミ系三光中斑の松ヶ枝です。















正月らしい名前の品種ってことで年始に紹介したらよかったなぁ、
と今気付きました。

紺覆好きの私の棚には手当たり次第に集めた紺覆系品種が色々とありますが、
その中でもこれはかなりイケてる品種です。

紺覆輪品種の中で、初めて見た時に私が特に衝撃を受けた品種は錦紺冠や羅生門ですが、
松ヶ枝は木によって葉によって表情が異なり、棚で眺めててじんわりと良さを感じる品種です。

思いっきり紺覆輪の葉や、バッチリ三光の葉、縞っ気を感じる葉など様々です。













何鉢も欲しくなり、見かけたらついつい買ってしまいます。






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