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蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

三福中斑

2025年04月10日 | 富貴蘭(紺覆輪・中透け)


先日紹介した三福には覆輪もあるそうですが、中斑もあります。





中斑は覆輪に比べると地味地味ですが、墨を伴う中斑は格別です。







やや艶消しの質感の葉に、墨と縞を流す独特な姿には、
枯淡の美を感じます。


またこの品種の墨には二種類の墨が流れていて、
一つは墨流しタイプのオーソドックスな墨。


もう一つは渋墨とでも呼びましょうか、
柿渋タイプのポリフェノール系色素が墨吹雪のように流れます。











この渋墨は青軸の品種に出やすく、最も顕著に流れるのは、墨隈の誉だと思います。
また本芸の孔雀丸や太陽殿などにも少しだけ出ることがあります。


泥軸ならアントシアニンを纏うところが、青軸はそれを作ることができないので、
代わりにこのようなポリフェノール系色素を纏うのでしょう。


そんなことを考えながら見るのも面白いものです。




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杏里

2025年02月27日 | 富貴蘭(紺覆輪・中透け)
















あれから1年9か月、九州産の小型中透け芸の杏里です。







ぼやっと紺覆の品種は、かなりの品種数を数えるようになりましたが、
このタイプは片手程しかありませんね。


その中で、この品種が一番小型だと思います。


私の中では、特に好きな品種の上位にありますが、
今時は注目もされないと思います。


そこがまたいい、と思えてしまう、変わり者です。








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錦紺冠

2023年08月01日 | 富貴蘭(紺覆輪・中透け)


1週間前の撮影です。


あれから約4年、久しぶりの錦紺冠です。




最近は紺覆品種も増えて、羅生門のような凄いのも現れましたが、
それでもこの品種の魅力は衰えませんね。















花にも柄の影響が強く表れ、癖のある面白い花を咲かせます。






根量が凄く多かったので、春にクリプトモス単用植えにしてみましたが、
今のところ問題無さそうです。






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古都の深雪

2023年06月05日 | 富貴蘭(紺覆輪・中透け)


あれから約3年と8カ月、東出都の変化品種、古都の雪の中透け、古都の深雪です。












前回は書き抜かってましたが、古都の雪を命名した際、
近い将来必ず出現するであろう中透け個体の名前として、
この名前も同時に考えていたので、名前だけは、もう10年くらいになります。


また、異説である白皇覆輪母体説に基づくと、
この木は中透け「嫦娥」の一形態ということになります。




さて、我が家ではこの株だけですが、
もうあちこちで出現してるのではないでしょうか。


尋常ならざる紺覆を纏っているので、
このまま紺が減らずに行ってくれたらなぁ、と願ってます。













子供1本は古都の雪ですが、このまま付けておいた方が
面白いかな、と思ってます。





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杏里

2023年05月03日 | 富貴蘭(紺覆輪・中透け)


あれから約3年、こちらも紅の装いがチャームポイントの、杏里です。























見ようによっては、血しぶきのようです。








何鉢もあるのに大好き過ぎて、もっと欲しいと注文したら、
「はぁ?」って言われました。


皆さんそれぞれに、そんな品種があると思います。


私の場合、その品種数が多すぎて、鉢数が増える一方です。


今また1000鉢くらい置ける作場を増設中で、
蘭友達に「どうやって世話するの?今でもこの有り様なのに」と、
呆れられてます。

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