ちょっと盛りを過ぎてしまいましたが、暑い最中、
松橋牡丹が可愛い花を咲かせてます。
年に何度か咲いてて、だねさんは時々紹介されてますが、
うちは2年ぶりになります。
原種じゃないし、洋らんの範疇に入るのに、
富貴蘭愛好家の間で楽しまれている、特異な蘭ですね。
横で咲いてるのは、ブラサボラ・ノドサです。
こちらも毎年長い期間楽しませてくれる、大好きな花です。
25年くらい前だったと思います。工藤翁の棚に出雲産の山取りホヤホヤの縞の木が持ち込まれ、
その直後に遊びに行った私に、余所にはない貴重品種だと自慢されました。
遠慮も忖度もない私は、「貴重なだけで大したことない木ですね」と答えたことでした。
あの時は小馬鹿にしてたくせに、小ささが面白いと思えるようになって分けてもらい、15年くらい作ってます。
こちらは別株
でも、やっぱり大したことないと思い、その間にたぶん2度しか植え替えてあげなかったせいか、
ろくに殖えてません。
大事にはしてないけど、それなりに特徴はあると思っての紹介です。
大きさ比較に、富貴の光と一緒に撮ってみました。
工藤翁の棚に残ってた木にはこのラベルは立ってなかったので、
たぶん今はどこかで別の名前で作られてることでしょう。
あれから1年7か月、夜須産の中斑、音羽です。
このブログで最初に紹介したのが、この品種ですが、
なぜ最初にこれを選んだのか、全然覚えてません。
さて、一般的な中斑品種とは斑の構造が異なるのでしょう、斑の安定度は極めて高く、
もう30年は作ってますが、我が家では今まで1本も狂いを生じませんでした。
それが今回初めて、こんな子を生みました。
源平気味で派手縞なので、ここから良い方向に向かうことは、
あまり期待してませんが、どんな変化でも、変化は楽しいものです。
また、この芽がこの葉姿をしていることから、音羽の立葉は、
中斑によってそうなってることが分かりました。
世間の人気とか余所吹く風で、田舎の棚でひっそりとしてる品種です。