長州芳白縞

長州芳は縞の色合いから、朝日殿柄の縞と言えますが、
質的にもすごく近いものがあります。


ですから、朝日殿の白縞タイプとして新湖東があるように、
長州芳にもこんな白縞が存在します。














焼けてヤニが出やすいところも、新湖東に似ています。



初めて見た時には、割り子でもっと葉が立ってたけど、
それでも新湖東とは違うことはすぐ分かりました。


ただ、長州芳だとの決め手がなく「ん～確かにそれっぽく見えるけど・・・」と首をかしげてると、
持ってきてくれた華幸園さんから「もともとここから出てった長州芳から出たものですよ」と言われました。


我が家に来てから子供が次々と出て、外した木もどこかにありますが、
チラ柄と青ばかりです。




この木から、細かく割れた上柄の縞の子供を期待するのは無理がありそうなので、
出会いがあったら、もっといい白縞の木を作ってみたいです。

音羽(おとは)

あれから６年、夜須産の中斑、音羽です。







大した芸ではありませんが、結構好きなんですよね。


やや小型のやや立葉の姿を、小鳥の羽に見立て、
また中斑の中に見える縞を音符の五線に見立て、音羽と名付けました。









夜須川沿いの、比較的海岸に近い柿の木で見つかった典型的な地方品種で、
ひっそりのんびり楽しんでます。


結構好きな品種のくせに、長らく棚下に放置していたのを、
昨年久しぶりに引っ張り出して作り直し中なため、
以前に比べ随分みすぼらしくなってしまいました。


昔はこんなだったのに。

紫秀蘭兜咲き

あれから２年、今年は花数が増えました。










クシャッとした顔の愛玩犬のような、愛嬌たっぶりな花です。

















ずっと前は、普通の花よりもこういった変わり花の方がいいと思っていたし、
ちょっと前だと「普通の花の方が素敵だよ」なんて言ってたかもしれませんが、
今はそんなこと言わずに「これはこれで可愛い」と思えるようになりました。


年と共に感性も変わります。

大波雲龍

９月に撮影したけど、画像がイマイチでお蔵入りしてましたが、
撮影済の画像がなくなったので使うことにしました。


あれから６年あまり、
大波青海実生(東海)の後冴え縞、大波雲龍です。





以前の記事では雲龍滝芸と紹介してましたが、実際には雲竜滝のような色ではなく、
我が家の他の品種では、森羅に近い感じです。


例えがマニアック過ぎますね。


もう20年くらい前から作ってて、名前もすぐに付けてましたが、
一度も展示したことなく、ひっそり作ってます。


他にも似たような個体が別名で存在するだろうと前から思ってましたが、
意外と見かけませんね。



私好みのしっとり落ち着いた色合いの縞です。















柄の継続が極端に悪いわけではありませんが、
最初に株分けしないまま植え替えを怠って傷めてしまったため、
年数の割には全然殖えてません。


気に入ってるのに、ちゃんと世話しないところが、蘭国流です。


もちろん自虐ネタです。

長州芳

作秋、酒田くんから取り上げた長州芳です。


この品種としては、これ以上の縞は望むべくもない、極上の縞です。














酒田くんは売りたくない様子だったので、
これよりもう少し高く売れそうな品種を差し出して、
交換してもらいました。


長州芳は朝日殿タイプの縞ですから、
いわゆる陽明殿柄になりたがるんですよね。


数年前は我が家で一番の上柄だった株はこんな感じに







これはこれで素晴らしい柄なんですけどね、
派手な程ルビー根をいっぱい出してくれるし。


どっちが良いとかじゃなく、並べて楽しみたいですね。