子供の頃にはカンランの花にカイガラムシが付くなんて考えられないことでしたが、
10数年ほど前からちょくちょくコナカイガラが発生するようになりました。
それでもちゃんと消毒すれば防除出来るのですが、開花直前に慌てて農薬散布することもよくあります。
今年も蕾が横を向きだしてから気が付いて慌てて消毒しました。
いつも使ってるモスピラン水溶剤が切れてたので、それよりもずっと新しい薬コルト顆粒水和剤を散布してから見てなかったのですが、
咲き始めてからおかしな花が多いことに気付き、よく見てみると全然死んでませんでした。
コナカイガラと言っても種類は沢山いて、どれにも同じ薬が効くわけではありません。
でもまさかモスピランが効いてコルトが効かないなんて思いもしなかったので、大失敗です。
たぶんコルトも成分的には効くと思うのですが、コナカイガラの体表は撥水性の粉まみれなので、
展着剤を入れない場合には浸透性のないコルトは効果が低かったのではないかと考えられます。
モスピランの方は浸透性があるので、効かせやすいのだと思います。
使う前にちゃんと考えればよかったのですが。
3分の1程がコナカイガラにやられてしまいましたが、実はそれより酷い失敗は、先月温室を丸一日開け忘れてしまったことです。
晴れの日だったため、温度計は45度まで上がってました。
温度計は温室の北の方にあり、その周辺はまだ正常な花が咲いてますが、南の方はもっと高温になっていたのでしょう、
花はいじけたりムラムラになってしまいました。
でも関東では来月第2週に開花時期もぴピッタリなようで、展示品はしっかり揃いそうでほっとしてます。
あ、
上野の水晶寒蘭展のことです。
そんな訳で、今年は早くから水晶系が咲いてはいましたが、
紹介出来るような花がほとんど無く、遅くなってしまいました。
明日からは少しマシな花も紹介しますね。
来年は開け忘れても大丈夫なように、換気扇を付けようと思います。