私は保育園児の頃からずっと寒蘭を栽培してきましたか、
鉢数が増えすぎたのと、他にもあれやこれやと栽培するものが増えすぎたのと、
仕事も忙しくてここ10年くらいはろくに世話ができてません。
それでも水晶系は毎年何鉢かは購入してますが、
日本寒蘭はこの品種を最後に買うのを止めてます。
購入したのは十数年前ですから、すでに世話が行き届かなくなってきてたし、
それまで写真で見て買った品種のほとんどは、品違いではないかと思うくらい違う花が咲くし、
展示会実物を見て買っても、はやり同じような花は咲かないことが多くて、うんざりしてた頃でした。
当時、過度の花の修正はもはや整形の域に達していて、
日本寒蘭の世界ではそれが当たり前となっていました。
さすがにもう買うのは控えようかと思ってたところに、この品種の写真を見て、
これは何としても作ってみたいと思い、購入したことでした。
本の写真では見事な三蝶咲きで、この花なら仮に整形してても三蝶には間違いないし、
中国のような外科手術的に接着剤でくっ付けて写真を撮ったのではないかなんて心配も必要ないし。
お値段はなかなかのものでしたが、何のためらいもなく購入しました。
ところが、咲いた花は普通の花で、蝶のかけらもない花でした。
その後10回以上咲かせましたが、毎年同じ綺麗な花が咲いてます。
この品種なら心配ないと自信を持って買った花がそんなことになって、
もう日本の寒蘭は買わない!と決めたことでした。
今では、世話もできてないのに買ってた自分を戒めてくれた品種だと思ってます。
それに、それなりに良いとこもある花なんですよね。